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<外資系>伝書鳩さんはAIに淘汰される?

3行まとめ:
・外資系には本社にスライド職人が居るので、職人が作ったスライドを翻訳すればOK
・かと思いきや、それをそのまま出したら火傷した
・基本に立ち返り、自分で責任が持てるスライドを作る事が大事


外資系のスライド職人たち

 外資系企業の場合、本社にデザイナーやスライド職人が居て、Appleの発表会で見るような、キレイなスライドが用意されている事が殆どです。日系企業から外資系企業に入り、初めてキレイなスライドを見た時は衝撃的でした。「あー、このスライドを翻訳すれば万事OKですね!グレート!!!」と思いましたw よし!後は外注ベンダーなどに頼んで翻訳してもらうぞー!! 僕は楽できる!

ちょっと待て、それで良いのか

 でも、ある時、それらのスライドを使ってプレゼンしても、お客様に響かない事に気が付きました。理由は下記の通りです。

・英語特有の言い回しをうまく訳せていなかった
・見栄えが良いスライドでも、お客様が求めている内容とは限らなかった
・他人が作ったスライドなので、「自分の言葉」で話せなかった

 例えば、以前居た会社では「needle in a haystack」という言い回しを好んでいました。これは直訳しても、「干し草の中で一本の針を探す」となってしまい、お客様には意味不明です。

 また、お客様が求めている内容が、本社が用意してくれたスライドに載っているとは限りません。例えば、お客様が「具体的な話」を聞きたいのに、「見栄えの良いスライドで、抽象的な理想論」ばかり話してしまうと、お客様の満足度は下がってしまいます。

 最後に、他人が作ったスライドは、自分が100%理解していない事も多く、何かツッコミが来た際、「ぐぬぬぬぬぬ」となってしまい、、、恥をかきます。

基本に立ち返り、スライドに責任を持つ

 色々試行錯誤した結果、僕は本社が作成したスライドをそのまま使用するのは止め、自分の言葉で話せるスライドをベースに、必要に応じて本社のスライドを追加する事にしました。こうする事により、お客様から質疑応答が来ても、自分の言葉で誠実に対応が出来ます。

 現在は、どんなに忙しかったとしても、自分が出すスライドや資料には責任を持ち、分からない点や不明点は削る、もしくはクリアにしてから、お客様に見せるようになりました。
 自分で理解していない点は、読者や聴衆者にもよく分かるのでw そこにツッコミが来がちです。だったら、最初からツッコミが来ないように消しておけば良い。あるいは、もしそれが大事な箇所だったら、ちゃんと誰かに聞いて、理解するなり自分の言葉に置き換えるなりした方が良い。。。という事がわかりました。

まとめ:伝書鳩さん→AIで淘汰 付加価値をつけられる人→生き残る

 単なる言葉の通訳/翻訳は、もうDeeplとかポケトークで十分なレベルっぽいので、言語を訳せるだけの人は、淘汰されていくのかなあ、、、と思っています。
 一方、「お客様の意図を汲み取んだ上で」「お客様が望むアウトプットを出す」という作業は、まだ人間しか出来ないように思えます。その辺りのソフトスキルは今後も生きていくのかなーとか思っていますが、どうでしょうか?


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