#018 歩き方 能(のう)や 殺陣(たて)にも
#日経COMEMO #NIKKEI 2023年11月9日 夕刊 プロムナード
約1260字
<すぎ>
日本語のオノマトペ、擬音語(ぎおんご)と擬態語(ぎたいご)は、日本語学習者にとって、とても難しいものです。
外はカリカリ、中はふわとろ
この「カリカリ」が擬音語、実際に音がする表現。中はふわとろの「ふわふわ」「とろとろ」は擬態語で音がしない表現。
「壁ドン」は擬音語で、「あごくい」は擬態語ですね。
最近はアニメで日本語を学ぶ外国人も多くなったため、擬音語がわかる外国人も多くなったそうですが、本当に音がするわけではない擬態語はやはり難解で、かなり日本語の読み書きができるようになってから、テキストを使って、一語ずつ、意味と文例、作文を通じて学びます。
ところがこの擬音語と擬態語が外国でも通じると信じて、外国人との会話に多用する人も実は多いんです。今回はそんな擬態語がいくつか出てきたので取り上げてみました。
<ことば>
(この文章での意味をわかりやすく書いているつもりですが、知識が足らず、誤っている場合もあります)
姿勢(しせい):立っているときや座っているときの姿や形。姿勢がいい、姿勢が悪い、正しい姿勢、などと使います。
個性(こせい):その人だけが持っている考え方、性格、特徴。キャラクター
改めて(あらためて)気づく:今まで気づかなかったことに、そのとき初めて気がつくこと
コロナ禍中(ころなかちゅう):コロナウイルスが流行している時期
判断(はんだん):正しいか、まちがっているか決めること
背筋が伸びる(せすじが のびる):背中が丸くなっていない姿勢
速足(はやあし):歩くスピード(速さ)が早い
記憶の糸を手繰る(きおくの いとを たぐる):糸の先がどこにあるのか、糸を離さないよう少しずつ糸の先に向かうように、少しずつ色々なことを思い出すこと
視界に入る(しかいに はいる):見える
人の波(ひとの なみ):波のように、人がたくさん同じ方向に歩いている様子。人波(ひとなみ)
決め手(きめて):その人である、と決める理由
客観的(きゃっかんてき):自分の見方や意見(主観(しゅかん))ではなく、他の人から見た見方や意見
ふと:急に思うこと
デスクワーク:机の上でする仕事
(日ごろのデスクワークが)たたる:(毎日デスクワークをしているので)姿勢が悪くなって
ついつい:知らない間に 癖で
猫背(ねこぜ):背中がまっすぐではなく、曲がっていること
足の運び(あしの はこび):歩き方
一念発起(いちねんほっき):それまでの悪い生活を反省し、大きな決心をすること
スクワット:太ももの筋肉やひざを強くする運動
プランク:お腹のまわりの筋肉を強くする運動
筋トレ(きんとれ):筋肉のトレーニング
筋肉痛(きんにくつう):強い運動を急に行った後、その部分が痛くなること
~さえもままならない:~することも自由にできない
思い知る(おもいしる):強く感じること とてもよくわかること
ひょこひょこ:筋肉痛で体中が痛いので、痛くないように歩こうとするため、一歩一歩を短く、体を固くして歩く歩き方
スタスタ:いつも以上に早く歩く歩き方
進化する(しんかする):筋トレを行ったため、悪い歩き方が少しずつ良い歩き方になること
姿勢が安定する(しせいが あんていする):歩いているときに体の中心が揺れない
肩が凝る(かたが こる):同じ姿勢を続けることで肩が痛くなること
集中力(しゅうちゅうりょく):一つの仕事や作業に気持ちを向けること 他のことを忘れて仕事や作業をすること
自己暗示(じこあんじ):いろいろな効果があるのは、すべて筋トレのおかげだと、自分を信じさせようとすること
能楽師(のうがくし):能や狂言をする役者
感情移入(かんじょういにゅう):役者が役の気持ちになって演じること
型で演じる(かたを えんじる):感情を表す伝統的な能の形を演じること
よよよ、と涙をする(なみだを する):声をあげて、涙を流して泣くようす
目元に手を添える(めもとに てを そえる):目の近くに手を上げて、涙を隠すような、悲しみの表現をすること
型を取る(かたを とる):能の感情を表す型をとること
引っ張る(ひっぱる):感情を表す型を見て、その感情を感じること
殺陣師(たてし):演劇で刀や武器を使って戦いを表すとき、その動きを指導する人
重心(じゅうしん):体の中心となる場所
力を込める(ちからを こめる):その部分に力をいれること
剣豪(けんごう):刀の戦いで有名な強い武士
三下(さんした):その仲間で一番下の人
変貌する(へんぼうする):姿や形が変わること
覚悟が決まる(かくごが きまる):決心すること
目が行く(めが いく):見ようと思わないのに見てしまうこと
四股を踏む(しこを ふむ):相撲(すもう)で下半身を強くするための練習方法
腹を据える(はらを すえる):気持ちを落ちつけること
ともかくも:いろいろな意見や考えがあるけれど、今はそれを忘れて
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