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欲望と資本主義

資本主義は人間の欲望を利用した
一つの社会システム

人間の欲望

人間を構成する数億の細胞一つ一つは
本人がどう考えようが
常に、生き延びようと必死に活動しています。

人間の理性

このように、人間は本能として、生き延びようという欲求が働きます。
それでも、社会で生活している以上、本能を抑えなければならないときもあります。
それは、合理的に、今は我慢しても、その結果としてより永く生きていられると打算が働くからです。
その我慢する力(打算)によって本能を制御する働きが理性です。

成長

人間のもう一つの本能に、成長という仕組みがあります。
生き延びるために新たな細胞を生成して成長しようという本能


資本主義の本能

人間の欲望は、成長という本能と相まって、際限がありません。
常に今の状態に慣れ、飽きて、より大きな快楽を求めてゆきます。

資本主義は、適度なインフレを継続することで
今貯めている通貨の価値が減少しないよう
人間の本能を巧みに利用しています。

インフレの世界では、貨幣の価値がどんどん低下するため
今のうちに使わないと「もったいない」という人間心理を促します。

成長しない時代

デフレが続く社会では
今ある通貨の価値がどんどん上がってゆくので
社内留保などでどんどん貯めこみ
投資を抑制します。

そうして、人間の欲望、成長という本能を退化させ
未来に希望が持てない世界を創ります。

ソビエトや昔の中国のように計画経済が上手くゆかなかったのも
この人間の本能を抑制しすぎたためではないでしょうか?

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