【北海道旅行記】鉄道で北海道一周旅Part5
Part4はこちら
2021/9/30
朝、ホテルを出て根室駅前からバスで納沙布岬に向かう。稚内で最北端の宗谷岬に行ったので最東端の納沙布岬に行かない訳にはいかない。早朝の根室は小雨であった。
バスの車内で駅にあった根室のパンフレットを見る。花咲ガニが厳密にはカニでは無くヤドカリの仲間であることを知る。
根室市街を抜けると草原と太平洋が広がる。最果て感が増す。
バスで今後の旅の予定を立てていたら多少バス酔い気味になる。で、納沙布岬到着。
本土最東端である。
雨がパラパラするあいにくの天気だったが、距離が近いので北方領土である歯舞群島の貝殻島や水晶島が普通に見える。宗谷岬-サハリンの比でない近さだ。だが、近くて遠い地である。
周辺には北方領土返還を求める石碑がいくつもある。
北方領土については色んな意見があるだろうが、日本に生まれ育った者として1度訪れる価値は十分にある。
そして、朝食。さんま不漁の影響なのか行きたかった『鈴木食堂』は営業しておらず。代わりに『岬の駅』でトロさんま丼と花咲ガニの鉄砲汁を頂く。
トロさんま美味い。生さんまなのかどうかは知らないが。そして、帰りのバスの時間を気にしながら、大苦戦しながら鉄砲汁を食す。カニなんて食べない普段の食生活が露呈してしまう。
で、何とか雑に鉄砲汁を頂き、帰りのバスに乗り込む。因みに、『岬の駅』のご主人は『月曜から夜ふかし』に出たことがあるらしい。
根室駅に戻る。で、花咲線快速『はなさき』に乗車。
次の東根室駅で早々に下車。東根室駅は日本最東端の駅だ。ターミナルの根室駅より僅かに東に位置している。
駅舎などはない。地元の宇部線の駅を思い出させる。
そして、歩いて明治公園へ。サイロがある。
時間があったのでついでに、公園内にある池の方まで足を伸ばす。池の周りを一周できるみたい。池を見て歩きながら「そういえばあと24時間ほどで北海道ともおさらばか」と感慨に耽る。気づけば今回の長旅もあと僅かである。
その後、『どりあん』にて根室のソウルフード、エスカロップを頂く。
そして、根室駅にみたび戻る。
観光案内所で東根室駅到達証明書を貰う。
ついでに、根室駅開業100周年記念入場券も購入。そして、花咲線釧路行き普通列車に乗車。本土最東端の街・根室を去る。根室では数少ない本数の花咲線の出発を駅員が丁寧にホームに出て見送る。
多くのJR北海道の路線と同様に花咲線も存廃問題が常に浮上するが、花咲線は愛されていると実感。
昨日楽しめなかった花咲線の車窓を味わう。西和田の手前でお牛さん。溢れ出る北海道感。
落石出た直後に曇天の荒れた太平洋。
姉別手前で牧場。
『ルパン三世』の作者、モンキー・パンチの地元である浜中。
昨日の釧網線同様に背面展望も楽しむ。
糸魚沢を出ると花咲線車窓の大トロ、ラムサール条約指定の別寒辺牛湿原からの厚岸湖。さすがラムサール。花咲線に乗ってこの車窓を味わうだけで観光として十分に成立する。
そして、沿線で最も利用客が多いであろう厚岸駅到着。乗客が3、4人程入れ替わる。ここの名物駅弁かきめしを頂きたかったが、ちょうどこの日は定休日。稚内のたこしゃぶに続いて北海道のリベンジネタがまた1つ。
尾幌手前でまた牛くん。
尾幌→上尾幌の電波入らないエリア。昨日の10期インスタライブが止まったアレ。電波も4Gも入らない上尾幌。上尾幌→別保の山中ゆっくり走行ゾーン。釧路へ向かって進んでいく。
そして、根室出発から2時間少々で釧路到着。2分ほど延着。小雨などのレベルでなく普通に雨が降っている。
網走から続いた普通列車の旅もこれで終わり。納沙布岬に行った後にそのまますぐに釧路に行って勝手丼を食べたりする行程案もあったが、タイミング的に釧路で天気がより悪くなりそうな感じだったので、天気何とか持っていた根室に長く滞在した。まあ、釧路は根室よりは行きやすいのでまた近いうちに。
で、釧路からは特急『おおぞら』に乗り換える。
久しぶりの100km/h運転。昨日の『オホーツク』はアレだったので稚内からの帰りの『宗谷』での名寄→旭川以来だろうか。
古瀬→音別間でオーシャンビュー。冬の日本海みたいな荒れた太平洋を望む。台風16号の影響だろうか。
白糠→池田間はぴったり1時間ノンストップ。その後厚内の手前でもオーシャンビュー。そして、厚内前後の草原でシカを目撃。
今まで見逃してた箇所はあるだろうが、今回初の車窓でシカ。これぞ北海道・ヤウンモシリ。旅の終盤に見られて良かった。
そして、帯広着く手前でアンジュルム笠原桃奈卒コンの当落確認。結果はまさかの当選!
久しぶりの武道館&初の卒コン現地参戦にテンション上がる。因みに、この卒コンの感想を書いているのでそちらも是非!
チケットが当たったのは、この日アンジュルムTシャツを着てた甲斐だったか。私服でハロプログッズを身に着けるオタクである。
そんなテンションで帯広到着。辺りは既に真っ暗。高架駅。
帯広で夕食として豚丼を頂く。駅から歩いて行ける距離にある『豚丼のはなとかち』にて。
帯広に寄ったのは豚丼目当てだ。ちゃんとしたウニの次に頂きたかった北海道グルメと言っても過言ではない。美味しくない訳がない。
その後、時間が有ったのでコンビニではなく、帯広駅前にある地元のスーパーで酒とつまみを購入。つまみと言ってもそんなに食べられる気がしなかったので駄菓子にしておく。北海道っぽくじゃがバタースナックとか。そして、特急『とかち』で札幌へ。北海道一周の鉄道旅も最後の列車乗車である。
明るくなってから翌日に十勝平野の車窓を楽しみながら札幌へ向おうと思っていたが、ダイヤ乱れで明日中に静岡に戻れなくなるリスクをヘッジする為にその日のうちに札幌へ。
因みに、かつてJR北海道のエース車両として振り子式でブイブイ言わせてたキハ283系には今回乗れず。小さい頃に鉄道の本とか見てた影響で、北海道の特急=キハ283系のイメージがあったが、来年春のダイヤ改正で引退とのこと。満身創痍な国鉄車両、キハ183系より先に引退とは…。
帯広を出て「次は芽室(めむろ)」とのアナウンス。聞いただけだと根室と間違えてしまう。おまけにローマ字表記も似ている。
「芽室で根室線へのお乗り換え」…色々と紛らわしい。
そんなことを思いながら夜の十勝平野を駆け抜ける列車内で晩酌。
今回の旅で毎日のように飲んだサッポロクラシックもこれでラスト。
貧乏舌なので正直、黒ラベルと何が違うかよく分からないが「北海道限定」の文字があるだけで美味しく感じるものだ。
帯広発から30分程で新得着。石勝線に入る。
かつての日本三大車窓である狩勝峠越えをしたかったがそれはまた今度。
九州新幹線みたいにトンネルばかりのエリアに入る。北海道の背骨である日高山脈を貫くのだから仕方ない。そんな区間なで電波は入らないので
、最後の列車に合いそうなそれっぽいチョイスをした曲をイヤホン聞く。ハロプロの曲の中に迷い込んだアニメ『ポケットモンスター』の主題歌。
南千歳からは3日前に通った千歳線に入る。
いよいよ、本当にいよいよ佳境である。
そしてそして、帯広出発から3時間程で北の都・札幌に帰還。途中で行き違い列車の遅れの関係で7分程延着。何とも微妙な感じの終わり方が私らしさということだろうか。
シカとの衝突などの不確定要素による大幅なダイヤ乱れがなく、無事に鉄道で北海道一周終えることができた!4日間トータル1994kmの鉄道旅であった。
そして、この日はすすきののネットカフェで一夜を過ごす。初日の函館に始まり、ここまでずっとホテル泊で来たが、札幌着用が22:30近くという遅い時間なのと、明日の朝も早い為、最後の最後でケチる。そして明日、飛行機にて住まいのある静岡に帰る予定なのだが、台風の影響が気になるところではある。果たして無事にフライトしてくれるのだろうか。
ーーー
ということで、タイトルにある「鉄道で北海道一周旅」はこれにて終了なのだが、家に帰るまでが遠足である。ということで、次回Part6では北海道一周を終えた私のウイニングラン的な北海道滞在最終日の様子を。台風の影響を受けずに無事に静岡に帰られるのか。乞うご期待。鉄道旅延長線も…!?
【行程】
8:20根室駅→9:04納沙布岬 (根室交通バス)
9:55納沙布岬→10:39根室駅 (根室交通バス)
11:03根室→11:05東根室 (花咲線(根室本線) 快速はなさき)
東根室駅→明治公園→根室駅 (徒歩)
13:34根室→15:52釧路 (花咲線(根室本線) 普通)
16:12釧路→17:47帯広 (おおぞら10)
19:24帯広→22:15札幌 (とかち10)
22:35さっぽろ→22:39すすきの (札幌市営地下鉄 南北線)
【出費】
根室駅→納沙布岬の往復運賃(根室交通バス):1,970円
トロさんま丼、鉄砲汁:1,580円
エスカロップ:900円
根室駅記念入場券:200円
豚丼:1,280円
さっぽろ→すすきのの運賃(札幌市営地下鉄):210円
宿泊費(ネットカフェ):1,850円
その他つまみ、酒、飲み物:890円
ーーー
計:8,880円
【北海道旅行記(鉄道で北海道一周)】
Part1(静岡→函館、函館山)
Part2(函館→札幌)
Part3(札幌→稚内→宗谷岬→旭川)
Part4(旭川→網走→網走監獄→釧路→根室)
Part5(根室→納沙布岬→根室→釧路→帯広→札幌) ←イマココ
Part6(札幌→小樽→札幌→羊ヶ丘展望台→すすきの→丘珠空港→静岡空港→静岡)
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