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【四国旅行記】鉄道で四国一周旅Part1

昨年秋に実施した鉄道で北海道一周旅から3ヶ月ほど経った昨年末。鉄道旅シリーズの続編として、年末の実に家へ帰省するついでに12/28~30の行程で四国を鉄道で一周してきた。四国は、香川県には過去3回ほど訪れたことあるが、それ以外の3県は未踏の地。今回はその3県も一気に巡った。
ということで時間を少々戻して1ヶ月前の2021年12月28日へ。以下は当時、道中で書いていたメモを加筆修正したものとなる。

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2021/12/27
今回の四国旅では仕事納めとなった27日の夜に東京を出発する寝台特急『サンライズ瀬戸』に静岡から乗車して、翌28日朝の高松到着からスタートする予定だった。ところが、ちょうどこの日は運悪く寒波の襲来とタイミングが被り東海道線の関ヶ原・米原エリアが運転見合わせ。従って、『サンライズ瀬戸・出雲』が運休。名古屋→大阪を関西本線経由で迂回してくれないのかなと思ったが、非電化区間があるからそれも不可能だ。出鼻をくじかれる。

このサンライズ運休を知ったのが仕事を納めて帰宅後呑気に夕食を摂っている時だった。
色々考えた結果、洗濯など家事をほっぽり出して、取り敢えずその日のうちに新大阪まで新幹線で向かうことに。今から出れば最終の新幹線で新大阪まで行ける。
明日の明け方が雪のピークとのことで、翌日出発だと関ヶ原辺りで今以上にダイヤが乱れそうだった為、多少の遅延で済むうちに関ヶ原を越えようとの思惑だ。
ところがアクシデントは終わらない。最寄り駅から新幹線を乗車する静岡駅までの東海道線が前を走る貨物列車の突然の車両点検による影響で一時運転見合わせ。それにより20分ほど最寄り駅で立ち往生。新大阪行きができなくなる。
ということで自宅に引き返し、明日の始発で行くことに。特に大きなダイヤ乱れに遭わなかった前回の北海道一周旅とは打って変わって前途多難なスタートとなった。

12/28
気を取り直して、始発の新幹線『ひかり』で高松へ。今日は無事に最寄り駅から静岡駅まで遅延なく行ける。

早朝からお酌。

掛川を通過して暫くした辺りで日の出を望む。
このSunriseは『サンライズ』車内から望みたかった…。


ということでイヤホンから流す曲をつばきファクトリーの『初恋サンライズ』にする。

名古屋を出て暫くすると積雪エリアに入る。

垂井辺りから徐行運転開始。北海道一周旅での宗谷本線石北本線の特急を想起させる特に急がない速度。

垂井、関ヶ原、米原と辺りはめちゃくちゃ雪景色である。こりゃ在来線は止まるし、新幹線も徐行運転になるわな。

米原駅周辺、雪溶かし用のスプリンクラーみたいなものでめっちゃ水を撒いている。

近江八幡辺りで漸く徐行運転終了。さあ、回復運転頑張ってくれ。が、前を走っている新幹線が詰まっている為か、大して遅れは解消せずおよそ50分遅れで岡山に到着。

駅にコンビニでお酒を買い足して、在来線に乗り換え。いざ四国方面へ。

快速『マリンライナー』で瀬戸大橋を渡った先の高松を目指す。

折角の鉄道旅だから1000円払ってグリーン車課金。

備前西市で行き違い停車。なるほど岡山から茶屋町までの瀬戸大橋線は単線なのか。
JR西日本とJR四国の境界となる児島に到着。

児島を出てるとすぐにボートレース児島を望む。特徴的な実況でお馴染み椛島さんが居るボートレース場だ。いつか訪れてその実況を生で聞いてみたいものだ。リベンジサンライズとしてボートレース児島に行くか…笑。
そして、瀬戸大橋を渡る。電車と自動車合わせて4回目ぐらきの瀬戸大橋だ。相変わらず良い車窓だ。

そんな素敵な車窓を望みながらお酌。

車内にやってきたJR四国の車掌からなんか貰う。マスクケースらしい。

瀬戸大橋を渡り切り四国に上陸。デルタ線を通る。

そして、岡山出発から1時間ほどで高松到着。
『サンライズ』を利用する当初の予定から4時間ほど遅れての到着。リスケジュールだ。下灘駅とか行きたかったがこれは行けそうにないな。

そして、今回の「鉄道で四国一周旅」でお世話になる『若者限定四国フリーきっぷ』を購入。指定席券売機で買えない為、みどりの窓口に行く。四国訛り駅員さんに吃りながら切符を購入。

この『若者限定四国フリーきっぷ』、通常の『四国フリーきっぷ』と利用できる範囲は同じでそちらより6000円ほど安く購入できる。「若者限定」とあるように25歳以下までなら購入可能。私はあと半年ほどで26歳になるので、駆け込みという形で今回の四国一周旅をこのタイミングで組み入れた。
その後、乗車予定の電車まで20分ほどの時間があったので駅前にある『めりけんや』にて讃岐うどんを頂く。

頂くのはぶっかけうどん。

やはり讃岐うどんはコシがエグい。実は今回の四国旅に行く前に比較用として久しぶりに『丸亀製麺』のぶっかけうどんを頂いてそのコシの強さに驚いたのだが、やはり本場のそれは一枚上手であった。『丸亀製麺』の2割増しぐらいにコシが強く感じられる。
で、ついでにじゃこ天も頂く。こちらも四国を感じられる食べ物だ。

にしても、僅か20分の空き時間でもサクッと食べられる讃岐うどんはファストフードとして最高である。年々せっかちになっている私もノンストレスで頂ける。本当にありがたい。
そして、高松駅に戻る。今回の主目的「鉄道で四国一周旅」のスタートだ。

特急『いしづち』に乗車。松山へ向かう。アンパンマン列車だ。

内装もアンパンマン満載。

車内チャイムもアンパンマンだった。
坂出を出た後、先ほどのデルタ線を通り宇多津へ。岡山からやって来た特急『しおかぜ』と連結する。

海岸寺通過後、穏やかなことでお馴染みな瀬戸内海を望む。

愛媛県に入り川之江→伊予三島間の四国中央市製紙工場群を通る。

シーズンが過ぎた年の瀬にやや紅葉も望む。

その後、時折姿を見せる瀬戸内海を眺めながら飲みながら微睡む。

で、愛媛県第2の街・今治に到着。高架駅だ。

今治出発後、広島県尾道へと繋がるしまなみ海道の来島大橋を望む。(見えづらいが以下の写真奥の方)

その後、『いしづち』ラストの瀬戸内海オーシャンビュー。海の色がきれいである。

そして、高松出発から2時間少々で終着である四国最大の都市・松山に到着。

からの、古き良き路面電車で松山の繁華街である大街道へ。Suicaが使えないのが何気に不便である。

大街道に到着。そこから歩いて松山城へ向かうロープウェイ乗り場へ。

同じ料金でロープウェイでリフトの好きな方を乗れるということで、スキーに行かない私はもの珍しさでリフトに乗る。何年か前に大分のどこかで乗って以来、人生2度目となるリフトだ。

最初は怖いかと思ったが、私もすっかり大人になったこともあってか怖さより楽しさが勝る。というかめちゃくちゃ楽しい。

途中ロープウェイに抜かれる。

下にはネットが張ってあるので万が一落ちても死ぬことはなさそう。一安心。

そのネットには割と良い感じの言葉が掲げられていたりする。

6分ほどの楽しいリフト乗車を経て勝山の山頂に到着。山頂にある土産物屋でついついじゃこカツを買う。作り置き感MAXな感じだったがまあご愛嬌ということで。

そして、勝山にそびえ立つ松山城へ。松山城は現存12天守の1つである。とはいえ、江戸時代中期に落雷で消失した為、現在のものは幕末期に再建されたものとのこと。12天守の中では最も新しい。

天守閣のみならず石垣や城門も良い感じ。天守閣に入るまでの道中も見どころがたくさん。

で、天守閣に入る。現存天守あるあるの急な階段。

天守閣で松山城について学ぶ。

松山の名付け親は加藤嘉明なのか。まあ、毛利元就が広島の名付け親なのと同じノリか。
そして、天守閣から松山の街を望む。奥には伊予灘も。絶景である。『信長の野望』のオープニングとかに出てきそう。

天守閣を後にし麓へ戻る。楽しかったので帰りもリフトで。

リフトに乗りながら下の登山道を見ると地元の野球部が坂道ダッシュをしている。松山城へ向かう坂での部活って最高の青春だな。いきものがかりの『青春ライン』が似合う光景。

麓に戻った後は松山の繁華街である大街道を突っ切って松山市駅へ。さすが四国最大の都市なだけあって大街道は結構栄えている。私の地元・山口にはこんな立派な繁華街ないぞ…。

そして、松山市駅近くにあるとんかつ屋『清まる』を訪問。桃鉄で知った高収益率物件(1 億円100%!)のとんかつパフェを頂く。

店員から渡された心得を熟読して挑む。「とんかつパフェのとんかつはデザート」と心の中で何度も念じる。

そして、とんかつパフェの登場。言うまでもなくインパクトの大きい見た目。

心得に書いてあった、とんかつの上に抹茶アイス、生クリーム、りんごを乗せた「基本形」を作り口に運ぶ。

最初の一口は良かった。が、後にやってくるソースがかかったとんかつの塩味が気になる。
そして、1人で頂くには量が多い。食べ進めるが、その何とも言えない味ととんかつのこってりさが相まって途中でしんどくなる。3分の1ぐらいの量ならちょうど良いだろうか。初心者はシェアして食べることを勧める。ぼっちの私はシェア相手が居なかった為、途中何度も水を飲みつつ完食。とんかつパフェ、人によっては美味しく頂けるのだろうが、私の中では途中からデザートではなく完全におかずになってしまった。メンタルゲーに失敗したか。催眠術にかかった状態から美味しく頂けるかもしれない。まあ、体験としては良かった。個人的には『清まる』を再訪した際には普通のご飯としてのとんかつを頂きたい笑。

その後、とんかつパフェ食後の何とも言えない気持ちで伊予鉄に乗車し道後温泉を目指す。

20分ほどで終点の道後温泉に到着。

折角日本最古の温泉地に来たのでひとっ風呂と行きたかったが、道後温泉温泉本館は整理券配布終了で入れず。

別館も30〜60分待ちとの案内。そうなると入浴時間含めて2時間ぐらいはかかりそうでスケジュール的にキツくなりそうだから今回の入浴は諦める。雰囲気だけ道後温泉を味わう。

松山に着くのが遅くなったので仕方ない。下灘駅と共に再訪時リベンジネタである。
ということで道後温泉周辺の商店街をブラブラし実家の家族へのお土産として坊っちゃん団子、そして自分用の一六タルトをそれぞれバラで買う。

その後、歩いて大街道に戻る。とんかつパフェ食べてからそれほど時間が経ってないが夕食にする。初めて愛媛県を訪れたので郷土料理の鯛めしを頂く。愛媛県の名物である鯛めしは焼いた鯛をご飯に乗せ炊き込みにした松山風と、鯛の刺身を生卵や薬味と共にご飯に乗せて頂く宇和島風がある。私が住んでいる静岡の美味しい駅弁に前者と似たようなものがあるし、刺身を頂きたかったので今回は宇和島風にしてみる。
ということで、『丸水』にて宇和島風鯛めしを頂く。

鯛の切り身は天然か養殖か選べたが、とんかつパフェの腹いせと言わんばかりに天然をオーダー。

純米酒『松山城』も添える。天然鯛の刺身との相性は言わずもがな。

何だかアレだったとんかつパフェと入浴を断念した道後温泉のうっぷんを晴らすかのように素晴らしい食体験を楽しむ。

鯛めしを頂いた後、乗車予定の列車まで1時間半ほどあったので、大街道のカラオケ屋でハロプロの曲を熱唱して時間を潰す。最近気に入っているジャンカラだ。店員と絡むことなくカラオケできるので非常にありがたい。
(実は道後温泉で入浴できたのではと、これを加筆修正している時に思ったのは秘密)

熱唱した後、歩いてJR松山駅へ向かう。松山城のお堀に沿って歩く。

松山の夜の空を彩るライトアップしている松山城がとてもきれいだ。

松山は想像以上に良い街だった。松山城に囲うように作られた街や鉄道という構造も素晴らしい。行くのに多少時間を要するが松山には是非とも再訪したい。これで市内中心部にサッカースタジアムがあれば文句なしなんだけどなあ。『マネーフットボール』の世界が現実のものとならないだろうか。
なんてことをあれこれ考えてるうちにJR松山駅に到着。

さすがに酒を飲んでばかりもアレだからポンジュースを購入。
で、特急『宇和海』に乗車。気動車だ。本日の宿泊地である宇和島を目指す。

外は真っ暗で車窓は楽しめない為、久しぶりのポンジュースを味わいながらスマホで雑事。

松山出発から1時間半弱で宇和島に到着。

宇和島にも現存12天守の1つである宇和島城があったりと観光スポットもあるのだが、今回の旅では宇和島は宿泊するのみ。前回の北海道一周旅の旭川と同様のポジションだ。別に夜遅い時間に移動してまで宇和島で泊らずに松山で泊まっても良かったのだが、明日乗車する列車の時間などを考慮して宇和島宿泊ということにした。
ということでホテルにチェックインして四国旅初日となる本日終了。寝台列車の運休だったり新幹線の遅延だったりと出鼻をくじかれた今回の旅だが、なんだかんだ観光も食事も楽しめた。さて、明日はどうなることやら。

【行程】
6:32静岡→10:02岡山(ひかり533 ※約50分延着)
10:23岡山→11:18高松(マリンライナー21)
11:50高松→14:13松山(いしづち9)
14:24JR松山駅前→14:36大街道(伊予鉄道市内線)
勝山麓→松山城散策→勝山麓(リフト)
松山城→大街道→松山市駅(徒歩)
17:25松山市→17:45道後温泉(伊予鉄道市内線)
道後温泉散策
道後温泉→大街道(徒歩)
大街道→JR松山駅(徒歩)
20:45松山→22:05宇和島(宇和海29)

【出費】
朝食(コンビニおにぎり)、飲み物:724円
静岡→高松の運賃(乗車券):10,000円
静岡→岡山の新幹線特急券:5,690円
岡山→高松のマリンライナーグリーン券:1,000円
若者限定四国フリーきっぷ:9,980円
昼食(うどん):520円
JR松山駅前→大街道の運賃(伊予鉄):180円
松山城ロープウェイ・リフト(往復):520円
コインロッカー:100円
じゃこカツ:350円
松山城入場料:520円
とんかつパフェ :880円
松山市駅→道後温泉の運賃(伊予鉄):180円
お土産(坊っちゃん団子、一六タルト):561円
夕食(鯛めし、地酒):2,950円
カラオケ:640円
明日の朝食(コンビニおにぎり)、飲み物:575円
宿泊費(ホテル):5,200円
その他つまみ、酒、飲み物:1,312円
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計:41,882円

【四国旅行記(鉄道で四国一周)】
Part1(静岡→高松→松山→宇和島)←イマココ
Part2(宇和島→中村→足摺岬→中村→高知)
Part3(高知→奈半利→室戸岬→東洋町→阿波海南→徳島→高松→新山口)

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