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【四国旅行記】鉄道で四国一周旅Part2

Part1はこちら

12/29
四国旅2日目はまだ夜が明けていない宇和島駅からスタート。本日は四国最南端の足摺岬に寄り道して高知を目指す行程だ。

始発の予土線(しまんとグリーンライン)普通列車『鉄道ホビートレイン』に乗車。0系新幹線をイメージした車両で一時期話題になっていたアレだ。

『鉄道ホビートレイン』に名の通り車内のロングシート4分の1ほどのスペースに鉄道模型が置かれている。

ということで宇和島出発。辺りはまだ暗い。日の出まで1時間ほどある。夜明け前の始発列車ではあるがそこそこ人が乗っている。1両編成の車内に10人ほど。北海道の花咲線よりは多い。因みに、予土線の車両にはトイレがない。本来なら温かいコーヒーでも頂きたいところだが、終点の窪川まで約2時間トイレには行けない為、飲み物を控える。
宇和島の次の駅である北宇和島を出ると前日に松山から来た予讃線と分岐する。で、務田からはおおよそ三間川に沿って走る。
そして、宇和島出発から40分ほど経った出目周辺で朝焼けを望む。

出目を出て暫くすると三間川は広見川と合流。
松丸で数人降りる。
辺りがだんだん明るくなり車窓をしっかり楽しめるようになる。

真土を出て暫くすると高知県に入る。その後、江川崎を出てすぐに広見川は四万十川と合流。日本最後の清流だ。

その後、駅名がしばしばネタにされる半家(はげ)駅に停車。

その後、車窓に映る四万十川を楽しむ。

そして、宇和島出発から約2時間、終点の窪川に到着。

『鉄道ホビートレイン』とはここでお別れ。乗れて良かった。

窪川駅でいかにもお遍路な人を見かける。これぞ四国という感じ。

で、ここからは会社が変わり土佐くろしお鉄道の中村線に乗り換え。土佐の小京都・中村を目指す。

1駅先の若井を出て暫くして宇和島から来た予土線との分岐点であるループ線を過ぎる。

で、土佐佐賀を出るとオーシャンビュー。太平洋を望む。

窪川から1時間ほどで終点の中村に到着。

鉄道はそこから先の宿毛まで延びているが特に宿毛に行くネタが見つからなかったので、そこまで行かずに中村で下車。明日、高知県東側の土佐くろしお鉄道の路線にも乗る予定だから『土佐くろまるごときっぷ』を購入。高知県の形をしたユニークな切符だ。

中村からは四国最南端の足摺岬を目指す。稚内の宗谷岬へ行った時と同じノリでレンタカーを利用。

稚内以来およそ3ヶ月ぶりの車の運転。私は自動車を所有したり日常的に運転したいとは特に感じないが、旅行の自由度が増す点において運転免許を取っておいて良かったと感じる。

カーブが多く運転のし甲斐がある道中を1時間ほど走り足摺岬に到着。

ジョン万次郎の銅像。足摺岬のある土佐清水市にはジョン万次郎記念館があり行ってみたかったが時間の関係で断念。

展望台に向かう。

そして展望台か、足摺岬と言えば!な景色を望む。曇天が似合う。太平洋の海上にはタンカーがちらほら。

宗谷岬同様に自撮りも。

足摺岬は見下ろすと断崖絶壁。これぞ端っこという感じ。

その後、なんか出てきそうな遊歩道を歩いて「天狗の鼻」とやらへ行ってみる。

で、先ほどの灯台をローアングルから望む。

次は灯台を目指す。

途中、弘法大師が亀を呼んだらしい場所があったりする。

四国最南端らしく亜熱帯植物が散見。

で、足摺岬灯台に到着。別に中に入れる訳ではない。

亜熱帯植物が生い茂る道を更に進む。弘法大師にまつわるスポットをいくつか通りながら白山洞門を目指す。

白山洞門までが思いの外遠い。
白山神社なるところを過ぎて白山洞門に到着。

白山洞門は波の浸食によってこのような形になったらしい。

歩いてきた道のりを戻り灯台を経て駐車場へ戻る。結構歩いた。そして時刻も正午手前。夜明け前にホテルで朝食を摂って以来何も食べていないのでお腹が減った。食事の前にもうちょっと足摺岬観光。近くにある金剛福寺を訪れる。四国八十八ヶ所の第38番札所だ。このご時世でもお遍路さんを何人が見ることができた。

私は特にお遍路はしないので金剛福寺をサクッと見学。

その後、近くの土産屋で足摺岬のポストカードを購入。

それを車ですぐのところにある足摺岬郵便局に行って内容を記入。実家の母親宛に送りつける。

郵便局を出ると雨がパラつきだす。足摺岬散策が終わった後で良かった。
で、足摺岬を後にして土佐清水市中心部へ。『足摺黒潮市場』の食堂にて昼食。

鯖を酢〆めしたものではなく生で頂けるこの地域名産の清水さばを頂きたかったが、年末で市場が休みらしく頂けず。残念。

ということで宗田節の漁師茶漬けにする。

店員のアドバイスでまずはお茶を入れずにそのまま頂く。要するにおかかご飯だ。宗田節はなかなかの香ばしさ。

そして、かつおのそぼろを入れてお茶を注ぐ。お茶漬けにする。

かつお節が入ったお茶漬けは初めて頂いたが結構美味しい。これは自宅でもしようかな。あわよくば宗田節のような良いかつお節を購入して。
小鉢には高知らしさ満点なかつおのたたき。
加えて、単品でオーダーしたきびなごの刺身を頂く。酢味噌じゃなくてもきびなごは美味しい。お酒も頂きたいところだったが、レンタカーの運転が残っているので断念。

オーシャンビューな座席でなかなか良い昼食だった。

お腹も満たされたところで土佐清水市を離れて中村駅へ戻る。

レンタカーを返却。車の運転を無事終えたので駅前のコンビニで意気揚々とお酒を買い込む。
そして、特急『あしずり』に乗車。県都である高知を目指す。

宇和島からの乗車&足摺岬までの車の運転お疲れ様、ということでビールを開ける。

中村までの行きの普通列車とは違い振り子式を存分に駆使してハイスピードで駆ける。

朝訪れた窪川を過ぎてからはJRの土讃線に入る。
座席に座っている時は特に感じなかったが、トイレの為に席を立つとなかなかの揺れであることに気付く。マヂカルラブリーがM-1グランプリ決勝でやってたネタはあながち間違ってはいない。
ALC.9%の安いチューハイも飲んで良い感じ酔ってくる。北海道旅同様に酒×イヤホンからハロプロ曲×車窓で良い気分に浸る。

伊野周辺からは、とさでん交通と平行する。

都会の象徴、高架になってまもなく終点。

高知駅直前、気付いたら車内は50%ほどの乗車率だった。昨日の『宇和海』より遥かに多い。まあ、2両編成ということとあるだろうが。
そして、中村出発から2時間ほどで終点の高知に到着。

ホームに漂うディーゼル臭が味わい深い。向かいのホームには新型車両の特急『南風・しまんと』がスタンバイ。

だが残念ながら今回の旅で『南風』も『しまんと』も乗車予定はない。
高知はやなせたかしの地元。ということもあって高知駅構内はアンパンマンが至る所に。

高知駅から歩いて高知城へ。路面電車でも行けるのだが乗り換えが必要になることに加えて歩いて行ってもそんなに時間はかからない為、高知では路面電車は利用せず。高知も松山と同様にSuicaは使えないし…。

辺りが暗くなりだした高知の街を歩く。街中にもアンパンマン。

更に高知には想像していた以上にヤシの木がたくさんある。さすが南国だ。

で、高知駅から15分ほど歩いて高知城に到着。昨日の松山城と同様に現存12天守の1つだ。が、残念ながらこの日は休館日の為、外周を見るに留まる。

…と思いきや、なんか人が次々続々と高知城の城門から先へ入っていく。なんと、高知城の夜バージョンの奴をやっていたのである。ということで行ってみる。やっていたのはイルミネーションイベント的な『NAKED FLOWERS -高知城- 百花繚乱ぜよ!』とのこと。これは知らなかった。嬉しい誤算だ。

チケットを購入し入場。アロマ的な良い香りと和風なBGMでなかなか良い雰囲気。

プロジェクションマッピングされた高知城天守閣がめちゃくちゃきれい!これは良いものを見れた。

他にも光や音を使ったアートわ演出もいくつか。

加えて、ソーシャルディスタンスや手指の消毒などご時世的要素も演出に取り入れてあった。なかやか面白い発想だ。

非常に楽しい体験だった。地方の観光地とテクノロジーのコラボは素晴らしさを実感。

その後、ホテルにチェックイン。
実は今回の四国旅の1ヶ月ほど前に会社の同期とかと高知で合流して飲む約束をしたが、1週間ほど前になって親が入院したとかで「行けたら行く」状態に。足摺岬に居る時とかまで高知行きのLINEを期待したが結局来ず。他のメンバーもなあなあで今夜も元気に1人。 …次回の旅もひとり旅になるだろうか。
何はともあれ高知は四国一の飲んだくれの街である。ワクワクしながら夜の高知の街へ繰り出す。高知一の飲みスポット『ひろめ市場』へ。ここは地元の美味しいものを頂きながらお酒も飲めるフードコートみたいなところだ。

しかし、年の瀬ということもあり宴会客で満席。

辺りを5周ぐらいして同じく席取れずに困ってそうな5歳ぐらい年下っぽい男性3人組に勇気出して声かけて飲みに誘うが案の定NG。その後『ひろめ市場』を諦め1時間ぐらいアーケードを練り歩く。

が、一人飲みのプランを用意していなかった上に良さげな店はどこも既に満席だった為、諦めて地元のスーパーで値引きされた寿司やらお惣菜やらを購入。

そして、部屋飲み。

本当はお店で飲んで普段行かない、というか行ったことないガールズバーでも行ってみたかったが…。
ということでそんな感じで本日終了。友達が欲しいが感じた高知の夜だった。

【出費】
土佐くろまるごときっぷ:2,000円
レンタカー :6,600円
ポストカード:110円
切手:63円
昼食(宗田節の茶漬け、きびなご刺身):2,400円
ガソリン:881円
ネイキッドフラワーズ高知城入場料:1,000円
夕食、酒(スーパー):1,853円
宿泊費:3,480円
その他つまみ、酒、飲み物:487円
ーーー
計:18,874円

【行程】
6:04宇和島→8:09窪川 (予土線 普通)
8:27窪川→9:24中村 (土佐くろしお鉄道中村線 普通)
中村駅→足摺岬→中村駅 (レンタカー)
15:10中村→17:00高知 (あしずり12)
高知駅→高知城(徒歩)
高知城散策、高知の街徘徊

【四国旅行記(鉄道で四国一周)】
Part1(静岡→高松→松山→宇和島) 
Part2(宇和島→中村→足摺岬→中村→高知)←イマココ
Part3(高知→奈半利→室戸岬→東洋町→阿波海南→徳島→高松→新山口)

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