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居酒屋韓国 013.5 -私には失敗だった勉強法-

【これは『居酒屋韓国』というエッセイ集の一つの記事になります。韓国で韓国人の友人たちとの交流を通して経験したことや知ったこと、韓国語についてなど色々と書き綴っています。(小休止は主に韓国語学習について書いています)】

 私が初めて韓国人の友人ができたときは、挨拶のアニョハセヨすら知らない状態でした。そんな私が最初どうやって友人たちとコミュニケーションを取っていたかというと、LINEを使っていました。
 今、新しい言語を勉強するとき、昔のように学校に通ったり、分厚い参考書を何冊も買ったりしなくても勉強できる便利な世の中になりました。辞書も無料のスマフォアプリを使えば買う必要も無いですし、学校に行かなくてもYouTubeに無料の先生がいます。特に人気の外国語であれば無料で十分に独学できると思います(最初に、一冊、二冊はテキストを買う必要があるかもしれませんが)。
 そんな世の中ですので、韓国語を勉強しようと思っている方の中には、LINEに翻訳機能があることを知っている人は少なくないと思います。先ほど書いた、LINEを使ってコミュニケーションを取っていたというのは、この翻訳機能を使っていました。
 これは翻訳機能がある公式フレンドをトークルームに招待すると自動で翻訳をしてくれるというものです。LINE韓国語通訳で検索してもらえれば出て来ると思います。英語など他の言語もあるので、興味がある方はぜひ使ってみてください。
 友だちとの会話以外でも、この通訳との二人きりのトークルームを使えば、コピペなどで翻訳してもらえるので簡単に韓国語を理解することができます。その便利さから、勉強に活用している方も多いようで、この翻訳機能を使って勉強することを勧めてらっしゃる方もいらっしゃいます。
 ですが、私はこの機能を最初の頃に使ってしまったことを後悔しています。
 もちろん、これは私の場合で、ちゃんと使えばかなり有用な勉強方法、勉強を強力にアシストしてくれる機能だと思います。ですから、私のような失敗をしないのであれば、恐れることなくぜひ使ってみてください。
 では、なぜ私が後悔しているのかを簡単に説明させてもらいます。
 皆さんは韓国語と日本語、この二つが並んでいたらどちらを読みますか? 日本語を読んでしまいませんか。そして、最初は韓国語にも目を通していたのに段々と、日本語ばかりみてしまいませんか。私は、ついつい怠けてしまって韓国語よりも翻訳された日本語ばかり見てしまって、韓国語を読んだり、理解しようとする努力を怠ってしまいました。そのせいで、「困ったら翻訳してしまえばいいや」という甘えが生まれてしまいました。
 これは私の弱さなので、こういう弱さがない人、打ち勝てる人にはなんの問題もないのでしょうが、この弱さを克服するまでは、LINEの翻訳機能が私を韓国語の勉強から遠ざけてしまいました。便利なツールは使い方が難しいですよね。
 これは私の個人的な失敗なので参考になるか分かりませんが、私と似た弱さを持っている方の参考になればと。しんどくてもちゃんと韓国語と向き合ってから翻訳された日本語を読むようにしないとズルズルとらくして済ませるという無意識的な悪い癖が付いてしまうことがあるかもしれませんので、注意してみてください。
 結局のところ、言語学習というのはどれだけその言語を使うのか、どれだけ母国語に頼らずにコミュニケーションをとる時間が増やせるのかが向上の鍵になると思うのです。ですから、私のような悪い癖が付いてしまうと有用なツールも台無しになってしまうと思います。
 今回は個人的な経験の話を書かせてもらいましたが、言語学習をするときの思わぬ落とし穴は個人によって違うと思います。勉強しているとき、特に初期の時にはそれになかなか気づけないものです(例えば、ある人にはカタカナで読み方が書いてるテキスト長く使用したせいで発音に変な癖がついてしまったり、読み方を覚えるまで逆に時間がかかってしまったり)。失敗談など、YouTubeでも話をしてくれてる方もいるので、知り合いやSNSなど色々なところからそういう情報を見てみるのも言語学習には大切かもしれません。今さらながら、私も大切だなぁと感じているので。時間があるときに、気分転換に勉強の失敗談を調べてみるのも良いかもしれませんよ。

 最後に余談ですが、最近はカカオトークでも翻訳機能が使えるようになりました。韓国人の皆さんはカカオトークを使っている方がほとんどなので、それに合わせたいと思っている方ぜひ、活用してください。今ならカカオトークでも会話できると思いますよ。(翻訳したいメッセージを長押しするとメニューが出てきて、そこに翻訳機能があります)


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