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ブレインストーミングがうまくいかないときに試してみたい3つのこと

今回はブレインストーミング(ブレスト)についてみていきたいと思います。特に、ブレストがうまくいかないときにやってみるとよさそうなことについて考えてみます。

ブレストがうまくいかないときはいろいろとありそうですが、ここでは、アイデアを出すために取り入れてみたのに全然アイデアが出てこない、あるいは満足にアイデアが出てこない状態を「ブレストがうまくいかないとき」としておきます。だいたいそうですよね?

「結構いろいろなところで取り入れられてすることが多いわりに、そのことについて教えてもらったことがないことランキング」(長いw)があれば、ブレストは結構上位に入るのではないかなと思っています。

ブレストのルール

オズボーンによって考案されたとされるブレインストーミングには一応ルールが4つあります。

自由奔放
質より量
批判禁止
結合改善

シンプルです。

自由奔放:突拍子もないアイデアを尊重して、
質より量:質より量にこだわりながら、
批判禁止:他人の発言・アイデアを批判せずに、
結合改善:誰かのアイデアに乗っかって、

脳内に嵐を起こしてアイデアを発想していく手法、ということになります。

シンプルながら、実際にやってみると様々な要因から brainstopping になってしまいます。慣れていなかったり、ブレストキラーがいたり、やったところで次がないとわかっているのにアリバイ作りでやらされていたり……(アリバイ工作でやっているのは今回の対象外です😔)。

慣れについてはたくさんやってみることが大切なのですが、誤った方法で繰り返しても苦痛が募るだけで上手にはならないので、4つのルールを常に意識しておくことが大切だと思います。そのうえで3つほど書いていこうと思います。

自分の思考のクセを知る

ブレストをやっているとあることに気づくと思います。またそれに気づくようにブレストをやってみることが大切だと思います。あることというのは4つのルールのうち“自分がどこに近いか”ということです。

自由奔放に次から次へといろいろ思いつくか。質より量とはいいつつもやっぱり質だよな、と質にこだわるか。批判禁止といわれているけど、どうしても人が言ったことに物申したくなるか。自分からはあまり出てこないけど、人が言ったことに付け加えたり、見方を変えたりして発想を広げることができるか(結合改善)。

私自身は自分からはびっくりするくらいなにも出てこなくても、ほかの誰かが言ったことに対して乗ったり広げたりすることならできますし、好きです(たまに悪乗りですが、ブレスト中なら許してもらえますね、、、?)。

いろいろと思いつく方は遠慮せずにどんどんその場に出していくといいでしょうし、質にこだわって(珠玉の一案を、、、!)みたいになっている方は肩の力を抜いてみるといいでしょうし、批判したくてたまらない方は一旦自分で受け取って、右から左に流す際になにかちょっと付加するといいかもしれません(批判したくなる思考って見方を変えれば結合改善です)。

また場を同じくしている方のクセが見えてくれば、それに合わせて進めていくことも可能になってきます。クセが前面に出ている方がいてもこのことを知っていれば(クセがすごいんじゃ~)と仲良くできると思います(たぶん)。

自分を許す

ブレストは会議手法のひとつとして考案されたため、集団で思考を発散するときに使われることが多いと思うのですが、まずはひとりで練習してみるのがいいと思います。練習と書きましたが、ひとりブレストは自分の思考を整理するときにとても有効です。スケジュール管理やタスク管理はもちろんのこと、買い物リストや行きたいとこリストの作成にも使えます。発散するならブレスト、という感じです。

ブレストをするとき大切なのは自分を許すことなんじゃなかろうかと最近思っています。ブレストキラーの方を見ていてそう感じるのです。いいことを言わないとダメ、ほかの人と被らないことを言わなくちゃ、もっといい案が思いついてから言おう、と自分で自分の思考にブレーキをかけているわけです。この状態ではストームは起きない。いいことを言わなくてもいいんだよ、ほかの人と被ってもいいんだよ、出してからよくしていけばいいし、いまはそういう時間だよ、と思考のスイッチを切り換える必要があります。

このとき、こんなことを言うと笑われるのではないか、バカにされるのではないか、みたいなことを思うこともあるかもしれません。組織的な問題として、むしろこれが大きな心理的な要因になっている場合もあると思います。これについては場(組織)がブレストによる発散手法を受け入れ可能な状態になっているか、各人にそれが浸透しているか、が重要になると思いますが、なかなか難しいですよね。なぜなら私が属しているところがそんな感じだからですw できれない場所で無理に取り入れる必要はないな、と思っています。

ひとりブレストではそういう心配がないわけですので、安心してやってみてください。そのとき抵抗しているのは自分だけです。その意味でも自分を許すことが大切になると思います。

ひとりブレストで4つのルールに慣れてくれば、そしてルールに慣れた人たちが集えば、つまり、自分を許し、他人を許せる人が集まれば、ブレストはめちゃくちゃ大きな効果を発揮すると思います。

「ブレインライティング」を試してみる

ブレストが苦手な理由に「そもそも話すのが苦手」が挙げられる場合に有効な方法です。通常のブレストでも各自が付箋に書いていってシェアすることが多いと思いますが、それでも発声が求められることが多いです。また、思考の過程を残しておきたいと思っている“質派”の方にもおすすめです。連想ゲームの過程を残すことができるからです。

具体的な方法については以下の記事が参考になると思います。

「試してみたい3つのこと」と書いておきながら2つは心構えみたいな内容になってしまいましたが、なにか参考になれば幸いです。

組織的な問題については引き続き考えていきたいと思います。

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