オワリはじまり。(2019/3/31)
現役学生コーチを卒業しました。
自分をコーチでいさせてくれた選手達には、感謝の思いでいっぱいです。
本腰を入れて活動したのは、自分が部活を引退した夏からの半年間でした。
当初、現チームのメンバーとは、これまでの接点がほとんどなく、彼女達が、こんなにも自分にとって思い入れの強い存在になるとは思っていませんでした。
夏合宿のおかげで、彼女達と距離を縮めるのに時間は要りませんでした。
この学校の夏合宿の恒例行事として、初日の練習開始前に、グラウンドの端から、合宿の目標を大声で叫ぶというものがあります。
コーチ陣も、選手達と同様に、グラウンドの端から所信表明を行ないます。
「みんなと一緒に、ソフトボールを上手くなります!!!」
目一杯の大声で、私はそう叫んだと記憶しています。
上手さ、というのはプレースキルに限ったものではないと、私は考えます。
チーム運営の上手さも、
メンタル作りの上手さも、
チームを鼓舞する上手さも、
全部ひっくるめたものです。
私が務めた中学生のコーチの肝は、相手が『中学生』であるということ。
プロ集団ではありません。
テストがあって、それぞれ習い事もあって、兼部もしていて、各選手がどこまで「ソフトボール部」に熱を注ぐかは、個人差があります。
各人の部活への“想い”は千差万別。
とは言っても、チームというのは1つしかなく、みんながその“想い”を擦り合わせて、チームをいい方向に持って行くことが必要になってきます。
私は、中学生のコーチを務めさせてもらうにあたり、選手達にソフトボールを上手くなってもらうことはもちろんでしたが、それ以上に、選手達に『考える力』をつけてもらいたいという目的を置いていました。
プレーにおいても、チームの仲間に対しても、どんなことでもいいから、沢山、何かに気がついて、何がよかったのか/わるかったのかを考えて、次に生かす。
この思考の回し方を覚えてくれれば、勉強でも、他のスポーツをやる時でも、将来働くときでも、あらゆるところで、きっと役に立つはず。
そんなことを思いながら、彼女達と一緒にいました。
1人1人の思考が正解です。
そして、その思考に留まらない、もっといい正解も、きっとあります。
その『もっと、、、』を求め続けられるように。
ソフトボーラーとして、だけでなく、1人の人間として勝負できる存在に。
自分自身も、そんな人を目指そうと思います。
私は、常々、選手達に「メンタル!」と言い続けてきました。
これは、お笑い芸人・パンサーの尾形さんの持ちギャグを真似したものでした。
野球やソフトボールは、緻密な動きをする『メンタルスポーツ』と言われています。
学生最後の今日、明日から新社会人生活が始まる自分を鼓舞する意味も込め、私が連呼し続けた「メンタル」を鍛える1つの方法を書き残すことにします。
それは“言葉力を鍛えること”。
自分達が、日常生活の中でよく使う“言葉”。
これが、私達の人生に計り知れないほどの大きな影響を与えています。
人生を豊かにする力、感情を左右する力、他人を傷つける力、、、。
言葉は、沢山の力を持っています。
自分自身が生活の中で発する言葉を、「自分」だけは、いつも一言も漏らさずに聞き続けています。
だからこそ、練習のとき・試合のとき・緊張しているとき・仲間に声を掛けるとき――。
どんな言葉を発していけば、自分にとっての、あるいは仲間にとっての『いいメンタル』を作ることができるのか、
考えて工夫することで、毎日思う存分メンタルトレーニングができるはずです。
この記事を目にした方はぜひ、今この瞬間から、
ほんの少しだけでいいので、自分の使う言葉に意識を向けてみてください。
極めて教育的な日記を残したところで、「学生」を名乗ることのできる最後のブログを締めようと思います。
これからもまだまだ、指導者としての鍛錬を積むべく、選手達の元に学ばせてもらいに行く予定です。
『オワリはじまり』
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