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#12 徳島 / 阿波おどり

さあさあ四国さいごの徳島です。
徳島と聞いて浮かぶのは「祖谷のかずら橋」「大歩危、小歩危」。大昔、一人で行ってバスに乗り間違い、にっちもさっちもいかなくなり人生初めてヒッチハイクをした記憶があります。

ちなみに「祖谷のかずら橋」とは、植物のツルを使って架けられた原始的な吊橋で、国の重要文化財に指定されています。ドドン!

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引用元:阿波ナビ

これがけっこう足元スカスカで揺れるわ高いわで高所恐怖症にはなかなかでしたが、重さ約6トンもある橋を作った昔の人はすごい!重要な交通ルートだったんでしょうね。

というわけで、徳島ラーメンとちょっと迷いましたが、やっぱりお祭り女。今回は超有名なのにぜんぜん知らないこの伝統芸能を調べてみたいと思います。


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#12 徳島 / 阿波おどり

阿波おどりは400年を超える歴史がある盆踊り。まず「盆踊り」なんですね!それすら知らなかった。「阿波おどり」と呼ばれるようになったのは大正・昭和からで、それまでは「徳島盆踊り」という名前だったそう。地形の関係で大きな広場がなく、道に沿って踊り歩くスタイルになったとかどうとか…。

起源はいろいろ説があるみたいなので割愛!!!

まずは「阿波おどり」とはどんなものか。
三味線、太鼓、笛などの伴奏にのって連(れん)と呼ばれる踊り手の集団が踊り歩くのですが、大きく「男踊り」と「女踊り」があり、その映像がこちら。

引用元:Awaodori Fools

いやーーーーーーー、、、、なんか泣けますね…
この熱量。こどもから大先輩まで、一人一人の表情から伝わってくる誇りと喜び。映像でこの熱量なんだから、実際に見たら圧倒されるんだろうなあ、、、この活気が一揆につながることを恐れて、江戸時代は禁止令がたびたび出たそうな。気持ちはわかるよ。

「男踊り」は自由でダイナミックで力強く、「女踊り」は上品でしなやかな集団美。「男踊り」の中に女性が入っているチーム(連)もあったりで、そういう連ごとの個性を探すのも楽しみのひとつだそう。

「連」とは何ぞや

阿波おどりでは一つの踊りのグループを「連(れん)」と呼び、地域の連や、大学のサークル、企業、NPOなど様々な連があって、徳島の人たちにはだいたいご贔屓の連があるんですって!おもしろいね。推し連というものでしょうか。ちなみに350人以上が所属する大規模な連をはじめ「有名連」というのが30ちょいあるようで、それを事前に調べてから見に行くのも面白そう。

しかしこの踊りや伴奏の一体感たるや!いつから練習してるんだろう…京都だと6月くらいから祇園祭の伴奏の練習する音が町から聞こえてくるイメージがあるけど、阿波おどりの踊り手・鳴り物の皆さんはなんとお正月の「書き初め」ならぬ「踊り初め」から始まり、オフシーズンは週3日、夏が近づくとなんと週5で練習する連も少なくないそう。週5て!勤務!

「阿波おどり 練習」て検索したら、「練習はじまりました」っていう2月のブログがあって、こどもたちから大人まで猛練習の写真…すごいなこりゃ。

引用:徳島市公式観光サイト


2020年はコロナで戦後初の中止でしたが、2021年は徳島県内の在住者に限って日程も短縮して開催されたそう。来年に向けて作られたPR動画を見て、改めてこの2年で世の中の「ノーマル」ってこんなに変わったんだな…と驚きました。

やっぱりお祭りって、伝統って、すごく良いなと思う。若い人たちは上の人たちを尊敬し、背中を見て育つ。上の人たちは若い人たちを育てて引っ張って見守る。とても健全というか。動画を見てても、子どもたちの純粋な目、若者たちのたぎった目、ご年配の誇りに満ちた目。それが循環してくのって素晴らしいし、お祭りってそれが残る貴重な場ですよね。

ちなみに8月の阿波おどり本番が終わると、小学6年生の連の子たちは一つの区切りを迎えます。6年生までは「子どもおどり」といって大人とは違う踊りをしてたけど、中学生からは「男踊り」「女踊り」「鳴り物」など、新しい道を選ぶんだって。

盆踊りというか、むしろ人生!
ご先祖さまもお盆だけじゃなく年中楽しく見守ってるんだろうな。

来年はぜひとも活気溢れる開催がなされますように。