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#10 高知 / フラフ

描いて旅する日記、だいぶ間が空いちゃいました。
その間、『ゆるっとかわいいあしらい素材集』というイラストのお仕事を集中してさせていただいており、それも無事発売され、よーし再開!です。

改めて。『旅に出たくなる地図』を開いて、桃鉄気分(やったことないけど)で47都道府県の特産やお祭り、伝統工芸などを調べながらステイホームで旅する企画です。

沖縄、九州を経て四国に入りこれで10県目。高知大好き、大好き高知。ゆうて2,3回しか行ったことがないですが、町の雰囲気は明るいし、自然豊かだし、うどん美味しいし、かつお美味しいし、ひろめ市場で小島よしお氏見たし(高知かんけーねー)。東西に長い県ですが、西側はまだ行ったことがなく、いつか四万十川行きたいなあってずっと夢見てる、そんな高知。

引用元:高知市HP

まず地図をぱっと見て目に入ったのは「よさこい祭り」と「皿鉢料理」。皿鉢料理にすごく惹かれたけど、描くのが大変そうだったのでそっとカードを裏返し。じゃあよさこいかな?と思い色々調べてみると、高知の工芸品の中に「フラフ」という文字が。

フラフ…???

なにそれ……?!好奇心のアンテナがビビビ。
というわけで、今回取り上げたのは…

#10 高知 / フラフ

高知出身の方はみなさんご存知なんでしょうか。
目の覚めるような極彩色、ダイナミックさ、溢れる愛!そんなフラフ。一言で言うなれば「のぼり」。高知の中東部では鯉のぼりとともに「フラフ」を上げて端午の節句を祝うそうです。

引用元:香美市観光協会

フラフの語源はオランダ語や英語の「FLAG(フラッグ)」が土佐流になまり「フラフ」と呼ばれるようになったと言われてますが、説はいろいろだそう。

お気づきの方もいるかもですが、元は大漁旗をイメージしてできたもの。また、染物なので豊かな水路があることも必須で、海と山に広く面してる高知ならではの工芸品。

引用元:高知家

フラフに描かれる絵はおとぎ話の金太郎、桃太郎など元気でたくましい少年を描いた物が人気で、七福神、恵比寿大国宝船などのおめでたいものも多く、近年は祖父や父の職業や趣味を反映したユニークなオリジナル絵柄も出てきている。

とのことですが、基本は悲劇のヒーローの武者絵(例えば、源義経、加藤清正、楠木正成など)が伝統だそう。なぜ悲劇のヒーローが?と思いますが、悲劇のヒーローをフラフに描いて災いを肩代わりしてもらおうといった思いがあったんですね。

屋外に揚げるフラフは大きいもので畳18畳くらいあるようで、そんな大きなキャンバスに下絵を描くってほんとにすごい…「はー描けたー!」って少し離れてみたら金太郎8頭身!とかなりかねない。職人さん方は、このサイズの下絵を2,3時間で描かれるそうな…すごすぎるぜよ…

引用元:高知家

フラフの絵の魅力はその鮮やかさと、染料を重ね塗りして生み出されるグラデーション。旗ゆえ両面から見て綺麗でなくちゃいけんから、裏からも描いたりと手間がすごそう…!と同時に、「たくましく元気に育てよ!!!」という家族の愛情の大きさも感じるなあ。

最近では一軒家も少なくなり、団地やマンションのベランダでも飾れるミニフラフや、おうちの中でタペストリーみたいに飾れるタイプのものも増えてきてるんだって。

大切なお子にフラフを贈りたいという家族の想いと、その想いを大切にする職人さんたちの想い。時代とともに形状は変わるかもしれないけど、ずっと残って欲しい伝統ですね。

最後に!

わたしの大好きな高知スポットを!

引用元:ことりっぷ

最高、日曜市。
ヤシの木に囲まれた目抜き通りの南国な雰囲気もすごく好きだし、おっきな生姜!おっきな文旦!郷土料理の田舎寿司!見てるだけですごいワクワクする!あとは名物「いも天」!!揚げたてサイコー!

あーーーーーー高知行きてーーーーーーー!!!!

てなわけで、年内あと1県くらい進めるかな?
今後ともご贔屓のほど!

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