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117 親の出番! 奨学金(学費免除)のための経済状況の申告

家計を洗いざらい正直に。


娘のアメリカの大学への出願時期になって、いよいよ親の出番がやってきました。

家庭の経済状況によって学費が払えない分を、大学が奨学金という形で免除する仕組みを、「ファイナンシャル・エイド / Financial Aid(経済的援助)」と言います。
このファイナンシャル・エイドを得るためには、家計を事細かに申告しないといけないんです。


・父親、母親それぞれの収入
・食費や光熱費など、支出の内訳
・家賃や住宅ローンの額
・持ち家の場合は不動産価格
・車や土地など資産がある場合はその価格
・貯蓄額
・現在の授業料や塾代など教育費
・保険料
・親族などから期待できる援助額
etc…


確かこれもコモン・アプリケーション上で1度行うだけでしたが、オンラインで表示される項目に従って、何から何まで細かく入力していきます。

「これどういう意味?
ここはなんて書けばいいの?」
と娘に聞いたり、ネットで調べたりしながら、数日間英文と格闘しました。


貯蓄については、銀行に行って「残高証明書」というのを英文で発行してもらわないといけないし、源泉徴収票や確定申告書は英訳が必要。
それもネットの情報を頼りに、娘に英訳してもらうことに。

当時は翻訳アプリも発達していなかったので大変でしたが、今はもっと楽かもしれませんね。
ともかく、これらを添付してようやく申請が完了するんです。


親にとっての出願が終わる。


「ここまで書かなきゃいけないんだ!?」
ってぐらい、家の経済状況を洗いざらい書いて。

でもこれをすることで、大学側がこの家庭がどのくらい学費を支払えるかということを公正に見てくれます。

その結果、学費の免除額が決まり、それは経済状況が変わらない限り4年間継続することに。
親にとっては、それこそ一文字も間違えちゃいけない、一番大事な作業でした。


ちなみに、各大学の出願料も、大学によって無料のところもあればかかるところもあり、かかっても日本よりずっと安いんですが、申請すると免除してもらえます。

そうして1校1校出願が終わっていき、ほっとすると同時に不安な日々が。
果たしてどの大学に合格できるのか、1校も合格できないのか。

合格したとしても、学費がいくらぐらいになるのか。
うちが払える額なのか。
もし払えない額だったら?
考えるだけで恐ろしい・・・。


そもそも、日本のように合格発表日というのが決まっているわけではないし、いったいいつ結果が、どうやって来るのかさえわかりません。

メールで?
国際郵便で?

各校から合否通知が来るまでの数ヶ月は、本人も親も本当にドキドキ、ハラハラな日々でした。


でもその間、アメリカの大学受験の最後の難関、面接というものが本人にも私にもやってきたんです。


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