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一人娘は裕福でも優秀でもコネありでもなし。テストや成績のない特殊な教育を受けてアメリカ…

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一人娘は裕福でも優秀でもコネありでもなし。テストや成績のない特殊な教育を受けてアメリカの大学に進学し、3年生でハリウッドのドラマ制作の仕事をする夢が実現してしまいました。これまでの道のりを少しずつ書いていきます。

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  • サムライ・ガール

    学習障害ありの子が、NHKのラジオ講座で英語を学び、学費の大半免除でアメリカの大学に進学。3年生でハリウッドのドラマ制作の夢を叶えていくノンフィクションストーリー。 ラジオ講座で英語が話せるようになるポイントや、アメリカの大学に奨学金(実質的な学費免除)を受けて入学する方法などもお伝えします。

最近の記事

143 アメリカの大学への入学は、コミュニティーの一員になること。

大学の皆さんとお別れして。 翌朝は、また入学事務局(Admission Office)に集合して、帰りの車を待つことになりました。 入試担当者の方に、この後、空港近くの街を観光して1泊することを伝えたら、 「じゃあ、いいレストランがあるから行ってみるといいですよ。」 とお勧めのレストランなどを教えてくれて。 この滞在中も、この方はずっと親身になって色々と世話してくれたり、教えてくれたりしていました。 入試担当者なんて、日本の感覚からすると恐れ多くて、親や学生と交流するって

    • 142 アメリカの大学では、発達障害のサポートも。

      食堂もハリー・ポッター。 翌日の朝食は、初めて学食に行きました。 ビュッフェスタイルで、その場でオムレツを作ってくれるところがあったり、パンでもフルーツでも好きなものを選んで。 食堂に入ってみると、これがまた見事にハリー・ポッターの世界でびっくり。 原作では Great Hall と呼ばれる、大広間のようなんです。 今は、としまえん跡地に「スタジオツアー東京」ができて再現されていますが、それと似たような感じ。 もちろん、天井にろうそくは浮かんでないし、フクロウも飛んで来ない

      • 141 アメリカの大学の学生寮はどんな感じ?

        なぜこんなに質素なのか。 保護者のディナーが終わって、宿泊させていただく学生寮に戻りました。 寮生活なんて私はしたことがないので、 初めての体験にワクワク。 しかも、アメリカの大学の寮なんて。 ところが、ハリー・ポッターのような古いイギリス風の外観の寮は、中も古めかしくてものすごく質素。 でも、これでも全然マシなんだそうです。 「えっ、すごいきれいじゃん! この部屋、客室だから普通の寮の部屋より全然きれいだよ。 こんな広い1人部屋、いいなぁ〜。」 と娘がやってきて言って

        • 140 保護者や職員、教授たちとのディナー・パーティーが始まる。

          知らない同士で1つのテーブルに。 アメリカの大学の合格者プログラムの第1日目、屋外のテラスでの立食のレセプション・パーティーに続いて、ディナー・パーティーというのがありました。 職員の人に案内されてテラスから建物の部屋に入ると、そこがディナー会場で、白いテーブルクロスのかかった大きな丸テーブルがいくつもあり、ディナーの食器がセットされていて。 各テーブルにはすでに席についている人たちもいて、それはどうやら教授の皆さん。 おずおずと空いている席に座って、隣の方たちに挨拶をし

        143 アメリカの大学への入学は、コミュニティーの一員になること。

        • 142 アメリカの大学では、発達障害のサポートも。

        • 141 アメリカの大学の学生寮はどんな感じ?

        • 140 保護者や職員、教授たちとのディナー・パーティーが始まる。

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        • サムライ・ガール
          145本

        記事

          139 全米から来た保護者たちのレセプション・パーティーとは??

          初めての体験。 大学のホールでの歓迎集会の後、娘たちはホストの在校生たちとともに学食でのディナーパーティーに、保護者は別会場へと案内されました。 プログラムに「レセプション・パーティー」や 「ディナー」と書いてあったけど、 どういうものやらわからなくて、 「大学だし、きっと学食で食べたりするだけだろう。」 なんて思ってたんです。 そしたら、とんでもない! アメリカの大学を日本と同じに考えちゃだめですね。 場所が大学であっても、パーティーはパーティーだったんです。 案内さ

          139 全米から来た保護者たちのレセプション・パーティーとは??

          138 アメリカ北部のリベラルアーツ・カレッジに迎えられて。

          入試担当者との再会。 アメリカの大学は、大学自体が1つの街のようだと聞いていましたが、娘の大学の場合、小高い丘の上の自然の中。 それぞれの建物が、一軒家のようなものから古くて大きな石造りの建物までさまざまで、広大な敷地に点々としています。 柵や校門があるわけじゃないので、どこからどこまでが大学の敷地かわからない感じでした。 おじいさんが運転してくれる車が到着したのは、入学事務局(Admission Office)。 といってもビルの中の1室ではなく、イギリス風の古い石造り

          138 アメリカ北部のリベラルアーツ・カレッジに迎えられて。

          137 アメリカ北部、赤毛のアンのような世界へ。

          アメリカの移民たち。 翌日、またスーパーシャトルだったか、Uberだったか、タクシーでロサンゼルス空港へ向かいました。 今回の運転手さんは、メキシコからの移民だそう。 家族がそれぞれ車が必要なので、3台ぐらい車を持っていて、その買い替え費用や維持費が大変だと言っていました。 それでもやはり、メキシコにいた時よりはいいそうで、先日の東南アジアからの移民の運転手さんと同じく、アメリカに来てよかったとのことです。 ニュースなどでアメリカの移民の問題は知っていたけど、こうして

          137 アメリカ北部、赤毛のアンのような世界へ。

          136 出願できなかったカリフォルニアの大学訪問。

          1人で迷子になる。 翌朝のモーテルの朝食は、小さな食堂で自由に食べるビュッフェ方式。 初めて自分で焼いて食べるアメリカン・ワッフルはおいしくて、大好きになっちゃいました。 りんごも、アメリカのりんごって小さいんだなぁと知りましたが、普通においしいんですね。 食べ終わると、さっそく娘は大学を見に行きたいと言って、1人で先に行ってしまいました。 私はまだフライトの疲れが残ってたので、もう少し寝てからと部屋に戻ることに。 そして、10時半ぐらいに大学で落ち合う予定でした。 とこ

          136 出願できなかったカリフォルニアの大学訪問。

          135 オレンジ・カウンティーのモーテルに泊まる。

          憧れのオレンジ・カウンティーへ。 娘がいちど見てみたいと言う目的の大学は、ロサンゼルスの郊外、オレンジ・カウンティーというところにあります。(カウンティー=郡) セレブも住む高級住宅街として有名なところ。 乗合タクシーの運転手さんと、その頃多くの豪邸も被害に遭った山火事の話になりました。 「やっぱり空気が乾燥してるから、火事が起きやすいんですか?」 と聞くと、 「いいや、そうじゃないよ。 自然に火がつくわけがない。」 と。 セレブな場所だからこそ、人為的に発生することが

          135 オレンジ・カウンティーのモーテルに泊まる。

          134 はじめてのロサンゼルスはディズニーランドを素通りして。

          いつの間にか心強い相棒に。 約1ヶ月でバタバタと準備をし、あっという間にアメリカに旅立つ日がやってきました。 娘が6歳の時にハワイに行って以来、私にとっては11年ぶりくらいの海外旅行。 初めてのアメリカ大陸。 それが今回の大学訪問の旅です。 以前は成田からしかなかったけど、今回は羽田からでちょっと楽。 でも、ハワイへの約8時間でも眠れなくてきつかったのに、ロサンゼルスまでの約11時間は長いし、あれから自分も歳をとっているし、大丈夫かなっていう心配がありました。 でも心強

          134 はじめてのロサンゼルスはディズニーランドを素通りして。

          133 合格後に、アメリカの大学訪問の旅へ。

          カリフォルニアも行ってみる? アメリカの大学から来た合格者プログラム / Admitted Student Program の招待状を見て、さっそくオンラインで参加の申し込み。 それからもう1ヶ月後に迫っているプログラムに向けて、娘と私は慌てて渡米の準備を始めました。 「何を準備したらいいんだっけ?」 2年前、娘をアメリカの高校の交換留学に送り出しましたが、自分が海外旅行するのは、娘が保育園の時にハワイに行って以来。 まずは、航空券を確保することにしました。 当時はまだ1

          133 合格後に、アメリカの大学訪問の旅へ。

          132 アメリカの大学から、合格者プログラムの招待状が。

          合格者プログラムってなんだ?? 娘の第一志望のアメリカの大学から合格通知が来て、大喜びしていたのもつかの間、今度は大学の方から何やらパンフレットが国際郵便で届きました。 「Admitted Student Program」。 またまた何それ??案件です。 ほんとにもう、 娘の人生、次から次に未知のことだらけ。 いったいこれはなんだろうと言いながら娘とパンフレットを読んでいくと、どうやら4月の半ば過ぎ、2日間にわたってキャンパスで行われるイベントで、合格者本人と親が参加で

          132 アメリカの大学から、合格者プログラムの招待状が。

          131 エキストラで日本のテレビドラマを経験する。(2)

          名演を目の前で。 セリフはもちろんなく、ただ立ってるだけだけど、体育館の壇上に上がる生徒の役をすることになった娘。 いよいよ、ドラマのクライマックスの撮影が始まりました。 高校生役のキャストたちは、多くが実際にまだ若い役者さんたちで、重要なシーンの緊張のためか、何度もNGを出していたそうです。 ドラマはいろんな角度から何テイクも撮っていくので、そのシーンだけで2日間かかったわけですが、プロの人たちが何度も何度も同じシーンを撮り直す様子を娘も初めて体験。 NGが出ると、撮り

          131 エキストラで日本のテレビドラマを経験する。(2)

          130 エキストラで日本のテレビドラマを経験する。(1)

          リアルな高校生役で。 当時はなんで合格したのかわからなかったけど、とりあえず第一志望の大学に進学できることになってほっとしていた頃、娘は日本のテレビドラマの現場を経験することになりました。 大好きな若手俳優さんが主演のドラマで、高校生のエキストラを募集していると知って喜んで応募したら、テレビ局から参加OKのメールが届いたんです。 高校の終業式か何かのシーンのため、大勢のエキストラが必要だったよう。 もちろん出演料などはありませんが、大好きな俳優さんを間近で見れるかもしれな

          130 エキストラで日本のテレビドラマを経験する。(1)

          129 優秀じゃないのに、多額の学費免除でアメリカの名門大学に合格できた理由。

          普通、「学費のほとんどを免除してもらって、アメリカの名門大学に合格した」なんて言うと、とんでもなく優秀なんじゃないかと思われると思います。 でも娘は優秀どころか識字障害があるくらいだし、野球で活躍された方のように取り立てて秀でたものがあるわけでもありません。 社交的とか目立つとか、弁が立つとかいうわけでもなく、ただただドラマや映画が大好きなだけ。 日本で知られていない大学とはいえ、最も入学が難しいとされるレベル5の大学なので、本人も私も正直理由がわからなくて、 「ほんとに

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          129 優秀じゃないのに、多額の学費免除でアメリカの名門大学に合格できた理由。

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          128 第一志望のアメリカの大学から、合否通知が来た!

          発表通知はメールで。 娘が一番行きたかった大学から、メールで発表の知らせが来たのは、3月の初めのこと。 それまで数校から合格通知はもらっていたものの、十分な学費免除額ではなかったので、進学できそうな大学はまだ見つかっていませんでした。 さあ、いったい吉と出るか凶と出るか。 これが最後の頼みの綱だったんです。 娘がパソコンの前に座って操作し、私は後ろに立って見ていました。 メールのリンクをクリックし、ウェブサイトにログインすると、一面が大学のテーマカラーの画面。 「Con

          128 第一志望のアメリカの大学から、合否通知が来た!