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138 アメリカ北部のリベラルアーツ・カレッジに迎えられて。

入試担当者との再会。


アメリカの大学は、大学自体が1つの街のようだと聞いていましたが、娘の大学の場合、小高い丘の上の自然の中。

それぞれの建物が、一軒家のようなものから古くて大きな石造りの建物までさまざまで、広大な敷地に点々としています。
柵や校門があるわけじゃないので、どこからどこまでが大学の敷地かわからない感じでした。

建物があまり写っていない写真を選びましたが、大学というよりは村という感じです。


おじいさんが運転してくれる車が到着したのは、入学事務局(Admission Office)。
といってもビルの中の1室ではなく、イギリス風の古い石造りの建物です。

中に入ると、クラシカルな応接室のような部屋があって、出迎えてくれたのは、あの娘の学校に大学説明会に来て面接をしてくれた入試担当者の人と、その上司や同僚の人たちでした。

「ようこそ、遠くから来てくれてありがとう!」
と、まるでもう家族のような温かい歓迎。

「こちらこそ、合格させてくださってありがとうございます!」
と、握手しながら皆さんにお礼を言って。

こんなふうに迎えてもらえて、入学事務局の人たちに直接お礼が言えるなんて・・・と感動していたら、なんと学長先生もいらして、合格者プログラムにやってきた一人ひとりを迎えてくださったんです。

リベラルアーツ・カレッジは教職員との距離も近くてアットホームというのは、こういうことなんだなというのを、到着してすぐに体感しました。


学生寮の部屋へ。


寮に泊まらせてもらう手はず・・・と思っていたら、なぜかそういう手はずになってなかったんですが、急きょ空いている部屋を用意してくれ、まずは荷物を置くことにしました。

寮に向かってみると、今度はまるでハリー・ポッターの世界。
建物がどれもイギリスのコッツウォルズの石を使っているらしく、アメリカの大学と言うよりは、イギリスの大学のような雰囲気なんです。

学生寮の1つ。

「アメリカの歴史ある大学って、こういう感じなんだね〜!」
と娘と2人感動しつつ、娘はホストをしてくれる在校生とともに別の寮へ行きました。

しかし、外観も古いけど、中に入ってみるとものすごく古い。
簡素なベッドや机があるだけな感じで、先日見たカリフォルニアの大学の新しい寮とは、あまりにも違っていました。


遠路はるばる・・・。


とりあえず寮の部屋に荷物を置くと、保護者向けのキャンパスツアーへ。
そこで、全米各地から来た保護者たちと会うことに。

ほとんどが白人の人たちでしたが、1人だけ有色人種系の人がいて、聞くと
「私はフィリピンからなんですよ。」
と言っていました。
どうやら、遠く国外から親子で来たのは私たちだけだったよう。

キャンパスツアー後の全体集会で、副学長さんがスピーチで

「今日は皆さん、遠くからお越しいただいてありがとうございます。
はるばる東京から来られた方もいるんですよ!」

とおっしゃったんです。

「おお〜。」
とかすかに感嘆の声が上がりました。


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