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139 全米から来た保護者たちのレセプション・パーティーとは??

初めての体験。


大学のホールでの歓迎集会の後、娘たちはホストの在校生たちとともに学食でのディナーパーティーに、保護者は別会場へと案内されました。

プログラムに「レセプション・パーティー」や 「ディナー」と書いてあったけど、 どういうものやらわからなくて、
「大学だし、きっと学食で食べたりするだけだろう。」
なんて思ってたんです。

そしたら、とんでもない!
アメリカの大学を日本と同じに考えちゃだめですね。
場所が大学であっても、パーティーはパーティーだったんです。


案内されたのはある建物のテラスで、眼下に果てしなく美しい緑が広がる見晴らしのいい場所。
そこに、シャンパンやワインを始め、ソフトドリンク類などがたくさんグラスに用意されていました。
ちょっとしたおつまみのような食べ物も。

先に着いていた人たちは、もうすでにグラスを手に数人ずつの輪ができていて、おしゃべりに花を咲かせています。

(うわーまじか!!
これが映画とかでよく見る屋外での立食パーティー、いやカクテルパーティー、いや、なんだ???)

って、 初めて体験するものに内心めちゃくちゃ焦ってしまいました。


アメリカ人の親たちと。


私は飲めないので、ハーブティーがあるのを見つけてほっと安心。
とりあえずカップを手に持って、どうしようかとテラスをウロウロしました。

ほとんどが、全米から来ているらしい白人のお母さんたち。
もうすでにできている輪に入らせてもらおうか、入れてもらえるのか・・・。


しばらく歩いたり立ち止まったりしていると、新しく来た白人のお父さんがやってきました。
チェックのカジュアルなシャツを着ていて、にこやかに
「Hello!」
と、声をかけて来てくれて。

「どこから来られたんですか?」
「日本の、東京です。」

「おお、遠くから!
ずいぶんかかったでしょう?」
「ええ、ロサンゼルスで乗り換えて、トータル17時間ぐらいですかね。」

「いや、それは大変だ!
私は〇〇州から〇時間かかって大変だったのに、あなたは一番遠くから来てるんじゃないですか?」

なんていう感じで、自然に会話が始まりました。
さすがアメリカ人、こういうパーティーは慣れていて、初めての人と話すのも気軽にできちゃうんですね。

聞くと、弁護士さんだそう。
チェックのシャツにジーンズという普通の格好をされて、気さくなお父さんって感じだけど、さすが1年に70,000ドルにもなる学費を払える人はそのぐらいの職業なんだ・・・。


そこにまた、新しく来た白人のお母さんが入ってきました。


専門用語がわからない!


このお母さんは、他の軽くおしゃれをしたお母さんたちとはちょっと違った、独特の地味な格好。
聞くと、カリフォルニアの美術家だとのこと。
なるほど、そういう人もいるんだ、という感じです。

3人で自分のことやら子どものことやら話をしたんですが、弁護士のお父さんの仕事についての話が始まると、私はまったく聞き取れなくなってしまいました。

法律やビジネス関係の言葉で、何か聞いたことのある単語なんだけど、頭の中ですぐ翻訳ができない。
どうやらeコマースに関する仕事をしているそうで、アマゾンとかGoogleとかいう単語はわかるんだけど、それ以外が何のことやらわからない。

カリフォルニアのお母さんはもちろん理解されていて、
「ああ、〇〇ですね。
最近は〇〇だそうですよね〜。」
と相槌を打ち、話がどんどん進んでいきます。

そんなに難しい話じゃないはずなんですが、私はまったくついて行けなくて、まるで英文が目の前を通り過ぎていくようで。
日頃「ラジオビジネス英語」を聞いてるはずなのに、全然歯が立ちません。

(こりゃまずい、もっと英語勉強せな!)
と焦るばかりでした。


ただ、話しているうちに気づいたことが。
どうやらみんな、大学までやってきた目的がうちとは違うらしいんです。
え、ということは・・・?

と思っているうちに、大学の職員の方たちに案内され、建物の中へ入ることになりました。


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