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ブランディングとは_06「みんながジグなら、あなたはザグ」

前回の
ブランディングについて_05「違うから好き-過激な差別化」
に引き続き、

Marty Neumeierの「ZAG」という本より
最強のブランドを作るためのヒントをご紹介します。

1.ZAGを探す
2.ZAGをデザインする
3.ZAGを一新する

今回は1番目のZAGを探すについて
記していきます。


先に結論から言うと、

「みんながZIG(ジグ)ならあなたはZAG(ザグ)」

ジグザグのザグ。
わかりやすく言うと
「みんながあっちに行くならあなたはこっちに行け」

現代の真の競合相手は、
直接的や間接的な競合商品ではなく、
市場の極度の「氾濫=クラッター」であると
Martyは言います。

私たちが吸収できるマーケティングメッセージの数は
1日に100件未満だというのに、

世の中には多すぎるほどの情報が
溢れかえっています。

これでは、本当に必要な情報が何なのか
分からなくなってしまいます。

市場における5つのクラッター
1.商品の氾濫 → 商品やサービスが多すぎる
2.機能の氾濫 → 商品の機能が多すぎる
3.広告の氾濫= → メディア・メッセージが多すぎる
4.メッセージのク氾濫 → メッセージに要素を詰め込みすぎる
5.メディアの氾濫 → 競合チャネルが多すぎる

そんな極度の氾濫=クラッターだらけの世の中で
消費者がファンとなる商品を生み出すには
「量」ではなく、「違い」を生み出すことが重要になります。

消費者が探しているものは、直感や特別感。

ブランドにはこの直感や特別感を与えるものが必要で、
違いを生み出すことを
Martyは「ZAGを探せ」と言っているわけですが…。

下の表では
「良さ」と「違い」をマトリクスで表しています。

「良さ」とは、
消費者が一般的に重視するあらゆる属性
•見た目の良さ
•安さ
•機能性
•使いやすさ、
•スピード
•パワー
•スタイル
など。

「違い」とは
商品が他の商品と比べていかに違うかを表す属性
•意外だ
•気持ち悪い
•醜い
•新しい
•おかしい
•変わっている
•奇抜
など。

「違い」については
発売前には否定的なコメントが
多く寄せられるため、
企業側は不安になって却下してしまうことが
少なくないという。

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売れる商品を生み出すには、
新しい市場空間に目を向ける必要がありますが、
時として企業側は冒険やリスクは必要だということですね。


ZAG探しの秘訣
人間の知覚システムは
「そこにないもの」ではなく、
「そこにあるもの」を認知するよう
プログラムされています。

違いを探すには、
そこにないものを探す訓練が必要となります。

「空白」を探すには、
芸術家が得意とする
一般の人々が気づかない部分に気づくこと

ネガティブスペース(負の空間)と
ポジティブスペース(正の空間)
同時に認識できるよう訓練が必要です。

それがZAGを探す秘訣。

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