見出し画像

【鶴亀杯】勝手に十六夜賞 Part.2

「勝手に十六夜賞」Part.1では、収まり切らなかった受賞作品を掲載しています。そして、最後に「勝手に十六夜大賞」発表です。
すべて私のお気に入り、ファーストインプレッションで選んだ作品です。(掲載順不同)
掲載した以外にも、お気に入りはたくさんありましたし、すべからく素敵な作品でした。鶴亀杯に参加してくださったすべての方々(noter)に感謝いたします。(*^-^*)💞


🌙🌙【 勝手に十六夜賞 】🌙🌙


🐠🐟🐠🐟🐠

水羊羹 お元気ですか 笑みぷるん

よねちゃんワールド全開です。(´▽`*)✨
もう、この世界観にほっこり、リラックスします。
説明いらないです。
唯一無二、無敵です。(^▽^)/


🐠🐟🐠🐟🐠

仰臥するセミの世界は明るいか
「黙祷」をかき消す蝉時雨

noteのおススメで四四田鹿辰さんの記事に出会えた時に、何かとても魅かれるものを感じて、初めてだったにもかかわらず思わず、コメント欄で鶴亀杯にお誘いしたのが最初です。
突然のお誘いにもかかわらず、快く受けて素敵な短歌3首でのご参加本当に嬉しかったです。(#^.^#)💛
鹿辰さんの詠まれる短歌は、すべてリアルな体験を元にして、知らぬ間に鋭利なナイフでスッと切られるような、わずかな心の痛みを感じるときがあります。
「生きているセミの声を聴きながら、力尽きたセミを見る無常感」
「仰向けで動けないセミの見る世界」と「戦争のイメージ」のオーバーラップ。それは、日本の夏のもう一つの暗い記憶と、今現在世界で起きている争いの現実が幾重にも重なり、蝉時雨の先に切なさと居たたまれなさと無力感、不条理を感じました。
こうして、鶴亀杯に参加してくださり、本当に感激です(≧▽≦)💖
ありがとうございました。
出逢いに感謝です💞


🐠🐟🐠🐟🐠

豊かなる穀倉地帯焼き尽くし
裸の王の何をかは得る

てのひらに長寿の手相握りしめ
兵士は果たす無言の帰還

銃を模し戦車を模して遊ぶ子ら
平和の意味を知らずい立つ


大切な言葉を短歌にして届けてくださり、ありがとうございます🍀
今の時代、自由に発言出来そうで、なかなか勇気のいることです。
私たちは、闇雲に報道を鵜呑みにするだけでなく、きちんと、自分の目と耳と頭を使い、真実を見極めて判断することが、こんな時代だからこそ重要だと思います。
無駄な争いは、要らない。
平和🕊を祈ります。


🐠🐟🐠🐟🐠

フィラメント胸のはしっこふぃらめんと
遠雷ってセピアの音色

フィラメントとふぃらめんとのカタカナとひらがなでの言葉の組み合わせ、リフレインも効果的で遠雷の稲光が見えるようでした。
ゼロの紙さんは、「フィラメントとふぃらめんと。雷との視覚効果が出せないかなって試行錯誤」されたそうです。
言葉選びの感性が素敵です。
他の短歌も「夜のひまわり🌻」を詠んでいて、その着想点に魅かれます。


🐠🐟🐠🐟🐠

鳴き止まる その日が来るまで 灼熱の
月夜のセミは 大きな命よ

3首とも魅力的な短歌でしたが、私はこちらが特にお気に入りです。
月夜の蝉時雨は、どこか哀しげ、より儚げで幻想的に感じました。
冷と熱、静と動の対比が見事です。
「灼熱」「鳴き止まる」「大きな命」のワードも印象的で、魅力的でした。


🐠🐟🐠🐟🐠

連山れんざんの流れの果ての瀑布ばくふかな

山梨は富士山をはじめ南アルプス、八ヶ岳、奥秩父と日本でも有数の山岳県です。山々に降った雨が、いくつもの川や滝や大地を流れいき海へと辿り尽き、大海にと飲みこまれ果てていく様が17文字で表現されている。
雄大な景色が眼前に広がります。
八ヶ岳は、よく遊びにいく場所で、いつか住みたい場所のひとつです。
その景色が思い出されて、引き込まれました。


🐠🐟🐠🐟🐠

お別れが死後硬直する熱帯夜
静かに静かに泣く父を抱く

短歌を詠むようになって数か月とのことでした。
実体験を詠まれた、哀しくも切ない歌です。
個人的に身につまされるものがあり、自分の体験と情景が重なるところがありました。
ご本人曰く、コメント欄で
「去年の話なので情景とかが鮮明すぎて、こんな感じになりました。
夏の終わりのとにかく身内が存在しなくなるというのはなんとも言えない感覚ですよね。」
と仰っていました。
大切な記憶を短歌にしていただき、鶴亀杯にご参加いただけたこと、嬉しく思います。ありがとうございました。
現在、俳句に真剣に取り組み、歳時記も購入して、鋭意勉強中とのこと。
次回、見違えるような素晴らしい作品を拝読するのを楽しみにお待ちしております。
日々掲載の写真やデジタルアートの記事も楽しみです。
時々、タイトルヘッダーに使わせていただきますね。


🐠🐟🐠🐟🐠

幾星霜失った大きさうめられず
懺悔と言い訳母の命日

お母様への大切な想いを短歌にされて、心打たれました。
どんなに尽くしたとしても幾ばくかの後悔は残るものかと自分の経験もありまして、共感いたしました。
こうやって、短歌に詠まれたことで、昇華されたらいいなと思います。


🐠🐟🐠🐟🐠

夏の暮れ叶わぬ夢に手を伸ばす
空には細い細い三日月

細い三日月🌙を見つけると、その儚さ、美しさを詠みたくなりますよね。
少し切ない気持ちとか細い三日月がリンクして手を伸ばしたくなる。
共感した歌です。
月の歌には弱いのです。(´▽`*)✨


🐠🐟🐠🐟🐠

紫陽花や錆びゆく命の混沌に

紫陽花が持つ無限性が「錆びゆく命の混沌」に集約されているようで、「朽ちていく美」の表現、着眼点に魅かれました。
ご本人は、コメント欄で
「燃える命が見えるようで、朽ちかけの紫陽花が好き」
「朽ちていく廃墟に似た美しさ」
と仰っていました。
その感性が好きです。


🐠🐟🐠🐟🐠


そして、総合的に大のお気に入りだったが、七田苗子さんの作品でした。
七田さんとは、闇夜のカラスさんのショート作品のコメント欄でおみかけして、感性が似てるかもと感じていました。その後、七田さんの作品を初めて読んで、一気に虜になりました。(´▽`*)✨

🌙🌕【 勝手に十六夜大賞 】🌙🌕


君影を待てど見ゆるは宵明けの
川の辺ゆらふ杜若かきつはたかな


蝉時雨聞こゆ誘ひに傾けど
みそかに待つる君の言の葉


沈み日に託すせつなの想ひ詩
見返る月に耳を澄ませむ


もうね、ふふふ(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
断トツの「 勝手に十六夜大賞 」 です。
苗子さんの感性と言葉選び、センスは、3首とも私の好みど真ん中、直球です💞
完全に撃ち抜かれました。(´▽`*)✨

短歌は初めてなので、お手柔らかにお願いいたします。
もちろん返歌を頂けるようなもの…をという事で作りましたので、
もしよろしければ 返歌をお待ちして居ります。ふふふ。

七田苗子さん記事より引用

記事内で、このように仰っていたので、僭越ながら3首とも返歌をしたため送らせていただきました。そのときの記事がこちらです。

そして、私の杜若の返歌にさらなる返歌がコメント欄に速攻💦で届きました。

雨跡の霧にまよへど土硬く
ゆらふ我が身や君にか会はれむ

十六夜記事のコメント欄にて七田苗子さんより返歌

悲恋歌というより、多分同じ思いで恋焦がれてくれているのであろうと…私はそう読み取りましたよ:)時に恋は痛みを伴って、それはきっとお互いに想い合っているからこそのものもあって、、、なので、梅雨の雨で地を固めさせて、より強くここで待っています…とそう伝えたかったのですが、届いたでしょうか?

十六夜記事のコメント欄にて(七田苗子さん)

苗子さんからの返歌届いて受け取っておりました。
私からの返歌が遅くなりました。すみません。
もう、待っていてくださってはいないかもしれませんが、(^-^;
十六夜から苗子さんへの再びの心を込めた返歌です。💜

小糠雨こぬかあめ艶めき匂ふ杜若かきつはた
霧に迷へど明くる東雲しののめ


いかがでしたでしょうか?
苗子さん、受け取っていただけますでしょうか?
(´▽`*)✨

出逢いに感謝です(*^-^*)💞
これからもよろしくお願いします。

🐠🐟🐠🐟🐠

鶴亀杯【 勝手に十六夜賞 】


鶴亀杯の参加賞、皆さまお持ち帰りいただいているでしょうか?
まだの方いらっしゃいましたら、ぜひぜひお持ち帰りくださいませ。
鶴亀杯の可愛い絵師💗しろくまきりんさん作です。

【 参加賞 】

玉手箱
つるかめ饅頭


パピプペッツ


🐠🐟🐠🐟🐠

以上が、僭越ながら、私の好きを詰め込んだ「勝手に十六夜賞」と「十六夜大賞」でした。
ここに、取り上げることができなかった、きらりと光る俳句や短歌、川柳がたくさんありました。
参加されたすべての作品がキラキラ✨光り輝いていました。
個性が煌びやかで、noteって、才能豊かな方が本当に多いなと実感する鶴亀杯でした。
俳句や短歌、川柳、都々逸と初めてでも臆せず、果敢にかつ真剣に、時にはユーモアも忘れずに、楽しむことを忘れずに挑戦する皆さまの姿に感動しました。
そして、クルーやサポーター、運営サイドにまで、お心遣いいただきまして、ありがとうございました。

まだまだ、最後までこころゆくまで楽しんでいってください。

そして、皆さまのお気に入りの作品、推し作品を発表してみませんか?
こちらの記事を参考にしてみてください。
鶴亀杯の可愛い絵師💗しろくまきりんさん作オリジナルタイトルヘッダーも用意してます。自由に使えます。この機会にぜひ!(^▽^)/

鶴亀杯、まだまだ続いてます。
どうぞ最後まで楽しみましょう。(*^-^*)💞


この記事が参加している募集

#今日の短歌

39,120件

読んでいただけてうれしいです。ありがとうございました。 (*^-^*)