タカセンセイ@癒し朗読研究家

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タカセンセイです。 遊んだり、作ったり、教えたり、話をしたり… そんな、何か「心に働きかける」ようなことをしています。 癒し朗読研究家、イラストレータ、エッセイスト、コンポーザー、ビートメイカー、スピーカー、カウンセラー、コンサルタント、etc。興味あるものは何でもしています。

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  • Happy Words Story 100 Vol.01

    「あなただけの癒し」のためのHappy Words Story 100 ~私を幸せにした100の言葉~。 完全オリジナル。 「何気ない言葉が人を幸せにする。」 そんな幸せを感じた瞬間をストーリーにまとめています。 癒されたいとき、 幸せを感じたいとき、 リラックスしたいとき、 休憩のひととき、 入浴時、 寝る前など、 いつでもお好きな時に読んでください。

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このアカウントについてこのnoteでは「あなただけの癒し」のために朗読している Happy Words Story 100 ~私を幸せにした100の言葉~ を公開していきます。 完全オリジナル。 「何気ない言葉が人を幸せにする。」 そんな幸せを感じた瞬間をストーリーにまとめています。 癒されたいとき、 幸せを感じたいとき、 リラックスしたいとき、 休憩のひととき、 入浴時、 寝る前など、 いつでもお好きな時に読んでください。 - - - 自己紹介癒し朗読研究家の「タ

    • EP039. 誰よりも努力してきたんだから大丈夫だ!

      「今日が最後か。もう少しで終わってしまうんだな…。」 学生生活最後の大会。 この試合を最後に引退する。 頑張ってきた自分を表現する最後のチャンスだ。 これが最後かと思うと、ただならぬ緊張が襲ってくる。 正直言って怖い。 何度も経験していた舞台だというのに、不安に押し潰されそうだ。 恐怖が心を支配する。 最後を意識すればするほどカラダが強ばってくる。 「今まで頑張ってきたんだ。誰にも負けない努力をしてきたんだ。不安なんて感じる必要はないんだ。」 自分に言い聞かせる

      • EP038. 私よりずっと料理が上手いね

        今日は彼女の家でお泊まりデート。 普段は彼女がご飯を作ってくれる。彼女は料理が上手で、いつも美味しい料理を用意してくれる。彼女の料理に不満はないけど、いつも時間を掛けて凝った料理を出してくれるので、作ってもらってばっかりだと申し訳ない。 「たまには僕が作ってあげるよ。」 いつもの美味しいご飯のお礼に、初めて僕が腕を振るうことにした。 「何この味付け?めちゃ美味しいよ。」 「そっかぁ?普通の晩ご飯だよ。」 「普通じゃないよ。」 「素人料理だし、大したことないって

        • EP037. 私らは末広がりの人生を歩くんやで

          「総務のあの子、寿やって。」 「えぇー、あの子まで…。あの子には勝てると思ってたのに…。」 「あと何人残ってた?」 「もう5人切ったんちゃう。」 「マジでー…。はぁ、私、どうなるんやろ。」 「もう、そんなに気ぃ落とさんときやぁ。」 この会社に入社して20年。 周りの女子たちには次々と彼氏ができたり結婚していくなか、私には全く浮いた話がなかった。 同期入社の女子は40人もいたのに。 気が付くと残り5名を切っているという事実。 「また一人売れてった。」 「人に

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        • Happy Words Story 100 Vol.01
          39本

        記事

          EP036. プレゼンとても良かったよ

          今日は経営層向けのプレゼン。 新規事業を次のステップへと進めるためにはなんとしてもこの経営会議を通さなくてはいけない。 このプレゼンを取り仕切るのは私。チームリーダーとしてメンバーを率いて、厳しい条件を乗り越えながら半年間育ててきた案件だけに気合いが入る。 このプレゼンの準備はメンバー全員で取り組んできた。 しかし、最初から上手くチームがまとまっていたわけではない。 締め切りまで残り三週間の頃。 もう仕上げに入っても良い時期だというのに、なんと上層部から方針変更の指示

          EP036. プレゼンとても良かったよ

          EP035. 私、パパに着いて行きたいの

          「お前、それは無理だって。父親が子供を引き取るのって大変だぞ。」 「もちろんそれは分かってる。でもな、あの子は俺にとって宝なんだよ。」 「まぁ分かるけど、どうかなぁ。そもそも娘が父親に着いていくって言うのかも疑問だし、奥さんも黙ってないだろう。争うのか?」 「一人娘だしなぁ。正直なところ本人がどう言うかは分からない。それに何年も妊活した末にようやく出来た子だから、妻がすんなり認めるとも思えないからなぁ。」 「俺にできることはそんなにないと思うけど、学生時代の友だち

          EP035. 私、パパに着いて行きたいの

          EP034. 家族を救っていただきありがとうございます

          当社では年に数回、中途採用の募集をかけている。 私は人事部の採用責任者。 求人サイトの選定から広告、配属予定部門のリーダーと共に選考まで担当する。 今回は、次年度に進行予定のプロジェクトで中核メンバーとして期待できる人材を確保するために求人募集をかけた。 今日はその採用面接。6名の候補者で合同面接を行った。 面接のポイントはリーダー性と技術力。 裏付けのある技術力をもってリーディングできる人材かどうかだった。 「部長、今日の候補者はどうでした?6名の中で気になる人材は

          EP034. 家族を救っていただきありがとうございます

          EP033. あなた頑張ってるわね

          「今日の晩御飯、何にしよっかなぁ。」 夕方のタイムセールに合わせて買い物に来るのが日課。 抱っこ紐で抱いた可愛い娘と一緒の買い物は楽しい。 もちろん娘は何もまだ話せないから会話は楽しめないけど、ノンバーバルコミュニケーションって言うのかな?言葉はなくても何か通じるものがある。 これが母と子のつながりなんだろうな。 娘がどう思ってるのか聞けないから本当のところは分からないけど、きっとそうだね。 「野菜が安いなー。ねぇ何が食べたい?」 娘に聞いてみる。 まだ離乳していな

          EP033. あなた頑張ってるわね

          EP032. それ以上頑張らなくてもいいですよ

          「今回の改善はこれが限界かなぁ…。」 この部署では社内向けの業務改善コンサルを実施している。 私の担当はクリティカルな業務の分析や非効率な業務の効率化がメイン。 該当部署では気付かない、他部署からのまっさらな視点をもって各業務の必要性を一から見直す。 一発改善で大きな成果を上げると脚光を浴びるけど、多くの場合は小さな改善を積み重ねて成果を作っていく。実はなかなか泥臭くて地味な仕事。 業務改善ではマクロ的視点とミクロ的視点の両方からの分析が大切だけど、今回の仕事は特にミ

          EP032. それ以上頑張らなくてもいいですよ

          EP031. 瞳がキラキラだね

          「こんなところにメリーゴーランドなんて珍しいね。」 「ほんとだねー。移動遊園地なのかな?」 「イルミイベントで来てるみたいだよ。」 「そうなんだねー。イルミがキレイだな。」 「うん、光を集めたみたいだね。」 「ほんと、夜のメリーゴーランドはオルゴールみたい。」 「乗ってみる?」 「ううん。私ね、メリーゴーランドは観るのが大好きなんだ。」 「乗るんじゃなくて?」 「そう、観るのが好きなの。」 「じゃぁ、少し観ていく?ちょうどベンチもあるし。」 「いいね

          EP030. 僕はね、本当に期待してるよ

          「なぜこうなるのよ!」 悔しい。 涙が止まらない。嗚咽が止まらない。 鳴き声を出さずにいるのが精一杯。 「私は会社のことを考えて提言しているのにひど過ぎる。」 涙をこらえて目を閉じるとまたあの光景が浮かんでくる。 何度でも何度でも浮かんでくる。 悔しさが何倍にも膨らんでいく。 あんなこと言われる筋合いはない。馬鹿にするにも程がある。 総合企画部長はいつもそう。 役員だからって自分がどれだけ偉いと思っているのか知らないけど、上から目線で人を馬鹿にして、メッタ斬りにす

          EP030. 僕はね、本当に期待してるよ

          EP029. あなたと話すだけで心が楽になるわ

          高台の病院にあるガーデンは太平洋を一望できる。 海に向かってポツンと置かれている白いベンチ。 ここからの景色は最高だ。 ゆっくりと海を眺める。 ここには時間という流れはない。 この瞬間を切り取った「今」がただあるだけだ。 太陽の光を反射してきらめく広大な水面を見つめていると、光の破片が心の中に入り込んでくる。まるで心の闇をスキャンして取り除いてくれているようだ。 この感覚をいつまでも味わっていたくて、私は一日の大半をここで過ごす。 私は心の療養のためにここへ入院した

          EP029. あなたと話すだけで心が楽になるわ

          EP028. 負けるが勝ち、逃げるが勝ちだよ

          今、私が働いているこの会社、主に官公庁と取引しているからか旧態依然の職場風土がまだ残っているところがあって、一部の人たちには男尊女卑の思想が強く根付いている。 私が所属する部署は比較的若い層の社員が多いので、女性が虐げられるようなことはないけど、仕事上で関わらないといけない他部署には、接触したくないタイプの社員がいる。 今日も嬉しくないことが起こった。 良かれと思って他部署の同僚に提案したら「女のお前が提案なんて生意気な!茶でも淹れてろ!」と罵声を浴びせられた。私も対抗

          EP028. 負けるが勝ち、逃げるが勝ちだよ

          EP027. 君とのチャットが一番楽しい

          ねぇ、聞いて。 今日会社でね、また事件があったんだ。 どんな事件があったの? それがね、ロッカールームでね、全裸の男の人が寝てたの。 あ、全裸じゃなかったな。 一応トレンチコートを羽織ってたんだけど、その下は裸。 床に横たわって、最初に見たときは死んでるみたいだったから。 遂に殺人事件が起きた!ってびっくりしたよ。 こんなのってあり得ないよね? あり得ないよね。 会社のロッカールームなんでしょ? 普通入れないだろうし、そもそも全裸で寝てるって、それドラマじゃないんだ

          EP027. 君とのチャットが一番楽しい

          EP026. お母さんの子供で良かったな

          「何か気に入らないの?」 また娘が膨れてる。 「何かあるなら、言ってくれないとお母さんは分からないよ。」 中学へ上がった頃からムスッとして口をきかないことが増えた。 何かがキッカケで「ムスッとスイッチ」が入るようだ。 どうも何かが気に入らないようだけど、聞いても答えてくれないから何が気に入らないかが分からない。 小さいころはあんなに愛想の良い子だったのに、今の娘は可愛げない。 それにしても何が原因なのだろう。 7年前に離婚してから女手一つで育ててきた。 娘が後ろ

          EP026. お母さんの子供で良かったな

          EP025. いつも笑っていて感じがいいわね

          そろそろ次の予約の時間だ。 週末の夜は予約で一杯になるこのお店、今からが忙しい時間。 「いらっしゃいませ。」 しっとりとお客様をお迎えする。 よくある居酒屋式は嫌いじゃないんだけど、このお店はお客様の年齢層が高めな上にお忍びで来られる方も少なくないので、大人の雰囲気作りでもてなしている。 私はしっとり感はもちろん、お食事を済ませて帰るときにはエネルギーにも満たされていて欲しくて、精一杯の笑顔で接客することを心がけていた。 笑顔は私の自慢。唯一誰にも負けないと自慢でき

          EP025. いつも笑っていて感じがいいわね