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バーチャル経済圏とブロックチェーンのIP管理【#48】

今日のトピックは「仮想空間のアバター販売とNFT」について。
昨日は「Fox Sportsのメジャーリーグ放送方法」をまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

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こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。

毎日更新しているので、ぜひフォローしてチェックしてください。

デジタル空間での分身=アバター

まだまだ現実味のない話かもしれませんが、これからVRの利活用や、平面的ではなく立体的に扱えるデータが増えるにつれて、バーチャル空間での分身・アバターの存在が大切になってきます。

アバターは外見のデータの過ぎませんが、外見は内面をも規定します。スーツを着ていれば自然と背筋が伸びるように、髪を短くきれば気分が変わるように。ましてや性別や体格を超越した変化が可能です。
※変身願望とアバターについては簡単にですが、別途まとめています
関連記事:「VTuberの配信はしないけどバーチャルな自分は欲しいよ」な話

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海賊版の抑止

さてアバターとしてなれる姿はリアルなものに留まりません。好みのゲームやアニメのキャラクターの姿で過ごすことも可能です。実際に販売された事例もあります。例えば『NieR:Automata』の2Bは国内外問わず人気の高いキャラクターで、実際にVRChatをはじめとするバーチャル空間で行われる同人即売会「バーチャルマーケット」に販売されました。
関連記事:日本発のイベントが世界100万人を以上動員する話

公式にデータが販売される背景には、海賊版データの抑止があります。
第三者が市販のゲームデータから3DCGモデルを抽出して無断で利用する行為が横行しており、特に2Bはその人気の高さゆえ他のゲームにMOD(主にパソコンゲーム用の改造データ)やアバターとして流用されています。

当然ながら、IP(知的財産)管理の必要性がありますが、規約を提示しつつも利用者の善意に委ねるしかないのが現状です。

ブロックチェーン活用による証明書発行

ブロックチェーン技術を発行して仮想通貨をトークンと呼びます。

アクセンチュアやJPモルガン、マイクロソフトやNTTデータも加盟するイーサリアム企業連合(EEA)によればトークンを分類は以下の3つ。

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出典:マイクロソフトが Token Taxonomy Framework でトークン エコノミーの標準化を推進

デジタル空間では、基本的にデータはコピー&ペーストが可能です。上記の3Dデータも購入後、ダウンロードすると複製できてしまいます。そのデジタル空間で、実物と同じように一点物を生み出せるのが代替不可トークン(Non-Fungible Token,NFT)の真骨頂。

NFTトークンは所有権のようなものなので、都度これを確認するプロセスをVRプラットフォームやゲームなど、アバターをアップロードして使えるシステムに組み込めば不正利用を防ぐことが可能です。リソースの問題もあり、実装はまだ検討レベルだと思われますが、先んじてアバターにトークンを付与することは可能です。

NFTトークンは二次流通も可能にするため、経済的効果は大きく、Grand View Researchによれば、ブロックチェーン市場は2025年までに576億4130万ドル(約6兆2840億円)・Marketsandmarketsによれば、VR/AR関連テクノロジーの市場規模は、2024年までに447億ドル(約4兆8730億円)まで達すると予測されています。

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過去のnoteはこちらにまとめています。

出典:【VRファッション市場の芽「バーチャルマーケット」から㊦】正規品を先行して投入

会社のみんなとドーナツ食べます。