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巷で話題のパワハラの記事をよんで震えた話

え?昔の自分じゃん

巷で噂のこれを読みました。最初の感想がこれでした・・



それは私が35歳の頃でした

自分がマネージャーをしていた35歳位の頃を思い出した。その頃、私もダイアリーに、出てくるAさんと同じような状況でした。
「あー若かったからなー」「あれも今じゃパワハラなのかな?」
などいろんな感想と共に読み進めていくうちに、このBくんにそっくりな部下を当時私も持っていたことを思い出した。

当時の部下を思い出す

彼はずっと夢を追っていたが、20代後半で諦めサラリーマンの道を選んだとのこと。そのため、周りの同い年より社会時経験が浅く、それをコンプレックスに感じており、頑張って追いつきたい!そのためにもいろんなことを経験したいと彼は面接で言っていました。

その熱量の高さを評価し、ポテンシャル採用しました。
ただ、実際に働き出すとこの意気込みと裏腹であれ?ってなっていました。初めのうちは、社会人経験が短いから慣れるまでは仕方ないかなと見ていたのですが、3ヶ月経っても、半年経っても、1年経っても変わりませんでした。

部下の言動が理解できない

彼の仕事に対するスタンスや、仕事への向き合い方は、このダイアリーのBさんと同じでした。
そのため、流石に私も感情を押し殺すことが出来ず、「前も同じこと言わなかったっけ?」「何で勝手に判断した?」「報連相は細かめにって言ったよね?」「ミスしたらすぐ報告!」「わかる?分からなかったらわからないって言ってもらわないと困るから!」と声大きめに指導したりすることが増えました。
周りの他部署のメンバーからは、「大変だね。」と言われてはいましたが、実は、ヒステリックなパワハラ上司と思われてたのかもしれません。

でも、本当に何度言っても、同じミスをするは!改善はされないは!で、私の理解の域を超えていました。
出来ないというか、向いてない仕事に就いてしまっているようにも感じ、可哀想だったのかもしれません。

実は、28歳の頃にも

実は、その7年ほど前にも別の会社で部下(当時は自分は役職ついていなかったので後輩ですね。)を採用したときも似たような経験をしていました。彼は、その会社が2社目の30歳、覇気もなく、たらたらたらたら仕事はする。
そのせいで仕事が遅く、残業時間が無駄に多くて、仕事もしないのに残業代を沢山もらっていました。そのころはリーマン職の影響で経費削減・残業代削減のお達しが会社から出ていました。

やる気があるのか無いのかもわからない不思議なタイプの子で上司と手をこまねいてました。

採用が怖くなった

自分の目が信じられなくなった日

この2つの件がトラウマとなり、部下を採用することが怖くなりました。
また上手くいかないのではないか?また自分はヒステリックになり、ストレス過多になるんじゃないか?そういう思いがこみ上げてくるようになったのです。
ですので、出来るだけ自分の直属の部下の採用面接では周りの意見を尊重するようにしました。(自分の目が信用できなくなって。。)

マネジメント方法が変わった

メンバーに過剰な期待はしない

マネジメントの方法も変わりました。
メンバーに期待しすぎると、何でやってくれないのか!何でわからないのか!ほら、だからいったじゃないか!とイライラばかりするので、期待はしないし注文もつけない。

見守る心と我慢の心

やりたいようにやらせて失敗しそうになるギリギリで手を差し出す。
もしくは被害が大きくなければ失敗させる。

失敗しない、ミスしない様に先に忠告していたマネジメント方法から、このように変えました。
部下を育てる(変える)なんておこがましい!というか私には無理。

ただ、部下が自分で成長しようとするなら、頑張っているなら、こっそりそういう機会を作り、最低限のサポートをする。
これで良いんじゃないかと思うようになりました。
ただし、言うがやすしで自分の心をコントロールするのは結構大変です。
まさに、子育てといっしょで、代わりにやってあげたくなる気持ちを抑え、小言を言いたくなる気持ちを抑える。見守る心と我慢の心です。

部下を育てる=自分色に染めると勘違いしていたことに気づいた

それまで、部下と育てるということは、私が動きやすくチームのパフォーマンスが上がるように、私や、チームに適した人間(色)に染め直すことだと思っていたということに気づきました。
そこには、部下のキャリアプランもなければ、パーパスも無い、ロボットと作ろうとしていたのかもしれません。

ただ、部下を育てるとは、自分色に染めるということではないと気づいたんです。て書けば綺麗に見えますが、実際どうしたかというと、結局は距離を置くようにしたのです。

マネジメントの本に救いを求めたが

事実は小説より奇なり

本当にマネジメントって難しいですよね。
マネジメントに関する本もたくさん出ていますが、部下になるのは心ある人間。育ちも思想も性格もみんなバラバラです。
だからマネジメントの方法も様々なんです。
本に書いてある方法がフィットする子もいればしない子もいる。

本を読んで知識を得れば理想のマネジメントが出来るというわけでもなく。。。

時に、現場のマネージャーを見ている方が勉強になるときもあります。
このタイプのマネージャーにこのタイプの部下がついたらどうなるか?
このタイプの部下にこういうマネジメントをすると、パフォーマンスは上がるのか?それとも下がるのか?
現場のマネージャーの生のチームビルディングを見ることで得られる知識は本よりもより具体的で、より真を得ている場合もあります。

マネージャーも悩んでいる


上司は偉くもないし完璧でもない

マネージャーはみんな悩んでいるし、うまく行かないと自分のせいにしがちだけど、貴方だけのせいではない時もあるんだよと言ってあげたい。
(注意)100%悪い理不尽なパワハラ・セクハラ上司は除きます。

メンバーとの相性、職場環境、社風、文化いろいろなことが混ざり合ってマネジメントの難易度は一気に上がります。
自分の言動を振り返ることは必要ですが、全部自分のせいにして心を病む必要はありません。(再度注意)100%悪い理不尽なパワハラ・セクハラ上司は除きます。

最後に

常に平常心を忘れずに

マネジメントは車の運転に似ていると考えています。
なぜなら、気持ち次第で加害者にも被害者にもなり得るからです。
不安定な気持で運転していると、事故を起こして誰かを傷つけてしまう可能性が高まります。

マネジメントもそう。

不安定な気持でマネジメントを行っていると、自分の感情を抑えられなくなり、暴言を発したり、暴力を振るったりと、誰かを傷つけてしまう可能性が高まります。

パワハラは絶対ダメ!

パワーハラスメントはダメです!決してパワハラは行ってはいけません!
たとえあなたの心が弱っていたとしても。
飲酒運転といっしょでそれをやっちゃうと、一発でマネジャー失格です。
免許はく奪です!


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