見出し画像

デジタル活用のもやもやと処方箋

そろそろ、デジタル活用のもやもやを吐露したい。


クラウド、ビッグデータ、IoT、DX….。
「デジタルをうまく活用していこう」とするスローガン。
言葉を変え、括りを変え、再定義され、繰り返されている。

新しい言葉が生まれる度に自分の言葉で理解しようとする。努力はしている。
しかし、なんだか腹落ちしない。
どのような意味なのか、その目的、効果、課題はなにか。さまざまな書籍やネットの情報で解説してくれているが、デジタル活用の本質がボヤけがちだ。

なぜか。言葉にしてみる。
「結局、デジタル活用で幸せになれるのか?」 が心の中でしっくりきていない、自分の言葉で説明できない、からかもしれない。

なぜか。掘り下げてみる。
デジタル活用は効率化、自動化、省人化といった生産性向上を目的したテーマとして語られることが多い。これらの目的が生む効果が「コスト削減」だからかもしれない。生産性が向上すると従業員の残業時間が減る。従業員の残業時間が減ると企業視点だと「人件費が削減できる」「同じ人件費でさらなる生産性向上に注力できる」。従業員視点だと「残業時間が減ってワークライフバランスを確保できる」となる。

この従業員視点がひっかかる。なぜか。

  • 残業時間が減ることで従業員は幸せになったのか?

  • また別な仕事に取り組み、残業時間はそのまま、やりがいを追求し、それに幸せを感じているのか?

  • これまでデジタル以外の方法で取り組んでいなかったのか?その状態だったのはデジタル活用以外の解決策がなかったからなのか?あるいは別な理由があるのか?

など疑問がある。
率直にいうと、デジタル活用で従業員が幸せになったどうかは見えにくい、かもなと。

デジタル活用が悪と言いたいのではない。
漠然と「コスト削減や生産性向上を目的としたデジタル活用ではなく、自社の対外的な価値を高め収益向上に繋がるデジタル活用にこそ、集中すべきではないか」と仮説をもっていた。

「コスト削減」と「収益向上」は対立関係にない。
コスト削減の結果、その先に収益向上も望める。また、その逆もあるからだ。
肝要なのは、最終的な着地を収益向上として旗を立てること。
マイナス(コスト)を減らすのではなく、プラス(収益)を増やす姿勢。
これが処方箋になるのではないか。

従業員個々が幸せかどうか、充足感を感じているかどうかなんて、真の意味では分からない。
だから、会社の収益向上を通じて、従業員への還元に繋がっていくとよい。
労働時間に対する賃金向上=コスパのよい働き方の追求が限られた人生の時間を有効に使えて、多くのひとの幸せになってほしい、と考えている。

と、経済産業省のDXレポート2.2を凝視して妄想を加速させました。
(2022年7月に熱量の濃くアップデートされてました)

なにとぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?