Iwakami Sho

いわかみ中小企業診断士事務所代表 | 経営コンサルタント(中小企業診断士) | 栃木〜…

Iwakami Sho

いわかみ中小企業診断士事務所代表 | 経営コンサルタント(中小企業診断士) | 栃木〜全国 | 元総合コンサルファームのコンサルタント | 「生産性を軸とした経営の全体最適化」と「具体的に小さくはじめるDX支援」が得意です。

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中小企業DX事典をはじめる

経済産業省が公開しているDX支援ガイダンス。 読んでみると、DXについて「理解している」、「ある程度理解している」と回答した企業は約半数にとどまる。 現状、中堅・中小企業等のDXの理解は広く浸透していないとしている。 なぜ広く浸透していないのか? 中小企業の事業者や支援者と接する際に「DXってどう思います?」と多くの方に問いかけt、ひとつの答えにたどり着いた。 その答えは、 DXという言葉そのものは浸透しているが、定義が人によって違うから である。 ITベンダーがセー

    • 今あるものでできる「ちょっとしたDX」

      今あるものでできる、 「ちょっとしたDX」を一番わかりやすく身近な例でご紹介する。 ある会社では、営業マンが取引先へ見積書を送るのに3日もかかっていた。理由を調べてみると、パソコンが会社に設置されていて持ち出し禁止。営業マンは外回り時にメールの送受信ができず、会社に戻ってからメールを送っていた。 実は、ほとんどの取引先では毎回同じような見積内容でした。メール送信が遅れるだけで、受注のチャンスを逃してしまう可能性もある。 この課題の解決策はとても簡単で、ノートパソコンやス

      • Xのアルゴリズムを肌で感じる

        そろそろ、Xのアルゴリズムを肌で感じたい。 開業しました。 というお知らせをXで日頃お世話になっているフォロワー各位に向けてポストしたところ、 以下のような反響をいただいた。 これまでも一定のいいね!をもらうことはあったが、フォロワーを超えて拡散されている気がする。Xのアルゴリズムを調べると、「おすすめ」タイムラインにツイートが表示されるまでには、4ステップのプロセスがあった。 ステップ1: 1,500件の候補ポストが選ばれる 自分がフォローしているアカウントから750

        • プロフェッショナルのX年とY秒

          そろそろ、30年と30秒の話をしたい。 20代から「がく関節症」という持病がある。 食べるときにアゴを大きく開けると、アゴが「パキッ」と音を立てる。 普段痛みはないが、 ときどき口を開くのが痛くなることがある。 いくつかの歯科医院に通い、相談してみたが、 抜歯で歯並びを治す必要がある アゴを動かすトレーニングを継続して実践したほうがいい と医院によってもアドバイスが変わる。 怠惰な性格もあり、そのまま治っていなかった。 つい先日、親戚の歯科医師と会ったとき、 話の

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        • 中小企業DX事典
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        • なにとぞジャーナル
          213本

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          スタバが既存店舗の近くに出店する狙い

          そろそろ、スタバが増える理由について話したい。 仲間と話をしていたときに、 「近くにスタバあるのにまたできたよね」 という会話があった。 自分の住む街より人口が多いエリアだったのでカフェ需要がもっと高いのかな、くらいに感じていた。 しかし、人口の少ない自分の住む街でも既存店舗のスタバの近くに新しいスタバが出店することになった。 日本に2000店舗近くある高単価飲料カフェチェーン。 きっと出店戦略が明確にあるだろう。 ということで狙いを推測をしてみた。 人口の少ない街で

          スタバが既存店舗の近くに出店する狙い

          どうして中小企業診断士って名前なの?

          そろそろ、中小企業診断士の名称について話したい。 --- 定期的に「なんで中小企業診断士って名前なの?」と思うので、成り立ちを調べた。 なぜ「大企業診断士」じゃないんだろうか? なぜ大中小の分類で分けられているのだろうか? ざっくり中小企業診断士の年表。Claudeで作成。 1963年 - 中小企業診断士制度が創設される。中小企業の経営改善や経営診断を行う専門家として位置づけられた。 1964年 - 最初の中小企業診断士試験が実施された。 1965年 - 中小企業診断士

          どうして中小企業診断士って名前なの?

          ライフスタイル、そのもの

          そろそろ、プロフェッショナルについて話したい。 サルバドール・ヱビおよびミスターセンクスおよび凄腕クリエイティブディレクター氏、Youtuberでミュージシャンで税理士氏の皆さんにお祝いをしていただいた。 現実とも夢とも区別がつかぬ談笑から、新しいサービスが目の前で出来上がっていく瞬間に立ち会わせてもらった。積み上げ型の思考からは生まれないアイデアがブラッシュアップしていく様がとてもとても気持ち良かった。 この方々と半日くらいずっと話していて寝る前に感じたことがある。

          ライフスタイル、そのもの

          3つの差別化軸から何を選ぶ?

          そろそろ、差別化の3つの軸を考えたい。 あるマーケティングの本で3つの差別化の軸について読んだ。 その3つは以下。知っている方も多いだろう。 手軽軸 商品軸 密着軸 手軽軸: 早い・安い・近い・便利など、価格やスピードなどで訴求 すぐ欲しい・費用を安く抑えたいユーザーに効果的 大量生産・大量販売が前提になり、価格競争に巻き込まれやすい 商品軸: 商品そのものの技術の高さやオリジナリティを訴求 他にないものを求めるユーザー・最新機種を求めるユーザーに効果的 常に新技術の獲

          3つの差別化軸から何を選ぶ?

          「あたりまえ」が「あたりまえではない」ことに気づくとき

          そろそろ、あたりまえがあたりまえではない話をしたい。 諸事情で家にいる時間が長くなっている。 家にいる時間が長いので、家族に料理をつくる頻度も増えている。 仕事の合間をぬって買い物に行って、子の帰宅時間にあわせて料理を準備する。ある程度料理はできるけど、レパートリーが豊富にあるわけではない。 似た料理になってしまったり、味付けがあまり変わらなかったりもする。 そんな中で、できるだけおいしく食べてほしいなと思ってつくるがそうもいかない。 子も忙しいので、 遊びに夢中で料理

          「あたりまえ」が「あたりまえではない」ことに気づくとき

          自分を売り込むとき、何を考えるべきか?

          そろそろ、売り込み方を考えたい。 毎日何かを学んで、試してみて、うまくいったりいかなかったりする。そうやって、特定の分野で他の人よりもできることが増えていく。 でも、何かに詳しくなるってことは、より多くのことを知るようになると同時に、まだ知らないことがたくさんあるってことにも気づくことにもなる。 自分をどうやって売り込もうか?と考えたとき、ついオリジナリティや専門性の高さが大事だと思ってしまう。それは価値を評価する相手がその分野に詳しいから。 でも、本当にお客さんにな

          自分を売り込むとき、何を考えるべきか?

          「これが最後」ということはあなたには分からない

          そろそろ、「これが最後」ということをしたい。 あまり泣かないのだが、久しぶりに泣いた。 子の卒園式である。 子の成長に感謝し、社会で子を育てていただけることに感謝し、親として子を育てる機会に恵まれていることに感謝する場となった。 自分が子供の頃は入学式、卒業式、成人式などのお祝いごとを「通過儀礼」としてやらされ感でこなしていた気がする。今では「子が大人になる節目にある親のための儀式」として捉えると意味合いが変わってきた。子をもって、この歳になって、ようやく気づいた。

          「これが最後」ということはあなたには分からない

          機会を創り、仕事を創り、手伝ってもらう。

          そろそろ、仕事を創る話をしたい。 つい、 「機会があれば、ぜひ一緒にお仕事させてください。」 「なにかお手伝いできることがあれば、やらせてください。」 と言ってしまうことがある。 逆に、 「なにかお手伝いできる仕事があれば、やらせてください。」 と言ってもらったことも。 もちろんありがたい話なのだが、この場合「なにか」をつくることを相手に委ねてしまっていることに気づく。 リクルート創業者の江副氏が残したリクルートの旧社訓 「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ

          機会を創り、仕事を創り、手伝ってもらう。

          未知の未知との遭遇

          そろそろ、未知の未知との遭遇の話をしたい。 賢さのある種の尺度として、 「知らないことに対する向き合い方」 というのがある。 自分が知らないものに出会ったときにどう振る舞うのか、である。 「知っている」と「知っていない」について、3段階に分けてみる。 自分が知っていることを知っている「既知の既知」 自分が知らないということを知っている「既知の未知」 自分が知らないということも知らない「未知の未知」 この3つめの「未知の未知」という概念は、ヒトの心にとって深遠なる探求

          未知の未知との遭遇

          保育園で生成AIの先生をしてきた

          そろそろ、保育園で生成AIの先生をした話をしたい。 きっかけ子どもが通っている保育園では、 外部の講師を招いて子どもたちへ何かを教える というユニークな企画をやっている。 この企画を知り、 子どもたちに教えられることはないか? 逆に子どもたちの関心事や考え方を身近で学べるかも 自分の子どもの園での様子をちょっと伺い知れる と思い、子どもたちへ伝えたらおもしろそうなことを考えた結果、 生成AI(ChatGPT)をつかって先生をやることを思いついた。 早速、やりたい旨を

          保育園で生成AIの先生をしてきた

          前兆を捉えて、夢を旅する

          そろそろ、前兆を捉えて夢を旅する話をしたい。 先日、半年に1度やってもらっているコーチングセッションを受けた。 遠方からきていただいた大先生に自分の計画をじっくりレビューしていただける素晴らしい時間。 数多くの実績と経験をもつ先生に本当に細かいところまでみていただけることに心底感謝している。その大先生は世の中を良くするための後継を育てることに注力しており、世の中にどうやって貢献していくかを実践している姿も、会うたびに影響を受ける。 セッションのあとは、同じく大先生にコー

          前兆を捉えて、夢を旅する

          まず、ダムをつくろうと思うこと

          そろそろ、「まず、やってみようと思うこと」の大切さを話したい。 ここ最近ずっとアタマに残っているエピソードを紹介したい。 稲盛和夫氏が本のなかで、稲盛氏が松下幸之助氏のセミナーへ参加したときのことを語っている。こんな内容である。 このエピソード、どう感じるだろうか。 僕は最初にこの話を読んだとき、「松下幸之助氏はなぜ具体的なやり方を示さないのだろうか?」と純粋に疑問に思った(思ってしまった)。 だが、稲盛和夫氏はこの会場にいて、大変な衝撃を受けたという。 この経営者

          まず、ダムをつくろうと思うこと