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「先が読める時間の長さ」と「没入度」

そろそろ、時間感覚の話をしたい。


「先が読める時間の長さ」と「没入度」
が大人と子どもの違いである。

具体的な数字で線引きできるわけではないが、
大人は、これまでの経験からちょっと先の未来を予測できる。

未来を視れるというとおおげさだが、数十秒や数分後どうなっているか無意識化にいくつかのパターンを想定して、行動を選んでいる。

前から人がやってくるからちょっと端に移動しようとか、
会話のなかでこのあとどんな話がやってくるかなんとなく展開が読めたりもする。

経験から「先が読める時間の長さ」が長く、それゆえにちょっと先の未来を想像して動いているので現在に対する没入度が低い。

ここでいう没入度とは、意識の集中度合いである。

対して、子どもは違う。

3歳くらい幼児なら、僕の体感だと3-5秒くらいの時間軸に集中して生きている。その時間に自分の全存在をかけて没頭しており、意識の深さ、没入度がすごい。

個人的な育児ライフハックとして、子どもが無理難題に対して全存在をかけてしまっているときは、できるだけ受け流すか他の興味へ意識をスライドしてもらうように働きかけている。この没入度には敵わないからだ。
つい真正面から向き合ってしまい、うまくいかないことも多いが。

この現在に対する没入度の高さこそ、子どもの魅力のひとつなのだが、
「ちょっと落ち着いて!」「このあとどうなると思う?」といった没入度を下げるイケてない大人な声掛けをしてしまう自分がイヤになるときがある。

なにとぞ。

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