見出し画像

ひとり、教室に入れない息子をそのまま置き去りにしてきた一日入学。

昨日は小学校の一日入学だった。
年長児が一年生を一日体験できるわくわくな日。

ママと離れて子供たちだけでお教室でなにか課題をやるらしい。
教室に入る前、いつもと違う場所、いつもと違うお友達でなかなか教室に入って行けず、始まりの時間になっても教室に入れず、一人廊下にたたずんでいた息子。

いつもだったら私が入れるまでそばにいるが、今日はそうもいかない。親は親で説明会がある。

後ろ髪ひかれながら、バゲそうなくらい引っ張られながら私は息子に
「自分で入れそうだな!と思えたら入っていいよ!」
と励ましだかなんだかわからない言葉を残し立ち去った。こういう時、気の利いた言葉をかけられる人になりたいよ。

親だけの説明会はとても長かった。
広い体育館で、マイク一本でいろんな説明をしていく先生たち。
ADHD気質の私には全く頭に入らなかった。
でもきっと本当に伝えたいことはこんな形で伝えないだろう。
ホントに学校の先生は大人を過信しすぎてるよ。大人って私ね。他の人は聞けるかもしれない。でも私は無理だった。
長い長い説明会が終わり、息子を迎えに教室へ向かった。

息子、教室に入れただろうか。
お友達と仲良くできているだろうか。
走り回ってないかな。
大声出してないかな。
楽しんでいるだろうか。

教室につくと、お友達と楽しそうに大笑いしている息子がいた。

息子。
私がいなくても自分の気持ちに区切りをつけて「よしっ!」と教室に入っていったのか。
そしてお友達と大笑いできるまでに自分をいつもと違う環境に順応させていったのか。

一人で。この小さな息子が。

私がいないならいないで、なんとかやる。
すごいではないか。


夜、
「今日ね、学校のお勉強楽しかったよ」

と息子が折り紙で作った指輪をプレゼントしてくれた。

息子よ、お勉強が楽しかったか。
お勉強を楽しいと思えるんだったら、これからさきの君の人生の楽しさはこんなもんじゃないぞ。

ママは心配するだろうけど、きっと息子なら大丈夫だ。と思った小学校への第一歩でした。

サポート頂きましてありがとうございます! 発達障害児が発達障害児と呼ばれなくなる世界の貢献に使わせていただきます!