見出し画像

地域に愛される等々力陸上競技場~サッカースタジアムの魅力①~

はじめに


こんにちは!
旅とスポーツ観戦が好きなライターのTakeshiです。


今回はサッカーJリーグ、川崎フロンターレの本拠地Uvanceとどろきスタジアム(等々力陸上競技場、以下等々力と表記)へ観戦に訪れた。

地域に密着した活動で、川崎市内では圧倒的な支持基盤を確保している川崎フロンターレ。「ホームタウンで大きな貢献をしているクラブ」としてJリーグ全クラブの中で、10年連続第1位に表彰されたクラブだ。
実力も、J1リーグで4回の優勝を誇り、押しも押されぬ強豪チームだ。

今回は、川崎の人に愛されるフロンターレの本拠地、等々力陸上競技場の魅力を深掘りしていく!東京23区の南西部の皆様、神奈川県東部の皆様、ぜひこの記事がサッカーを見るきっかけづくりになればと思う。



スタジアムの特徴


6階建てのメインスタンドを越えて観客席に入ると、スタジアムの特徴であるかまぼこ型の屋根と、水色の陸上トラックを拝める。スタンドから見た、空とトラックの水色は美しい。

メインスタンド

また、特筆すべきポイントとして、熱狂的なサポーターが集う場所
「ゴール裏」が他のスタジアムと違う場所にある。普通はメインスタンドから見て左側のサッカーゴールの裏だが、サッカーゴールの左横にあるのだ。
下の写真の「FORZA KAWASAKI」という横断幕の下に熱狂的なサポーターが
集結していた。

個人的な見解だが、サッカー観戦初心者は等々力だとメインスタンドかバックスタンド2階席をオススメする。試合全体を眺められる上に、試合でヒートアップしがちなゴール裏のサポーターと離れているからだ。

座席表については最後に載せているのでご確認ください。

試合前に訪れたいスポット

フロンパーク

試合前には、スタジアムの外で川崎に因んだイベントやグルメが揃った「フロンパーク」が開催される。出店には長蛇の列が絶えなかった。

また、この日は川崎市制100周年を記念し、とりわけ豪華なイベントが開かれた。かわさき飛躍祭と呼ばれ、1924年7月1日の川崎市誕生から100周年を盛大にお祝いした。

昼間にはブルーインパルスが飛行を行い、夕方には航空自衛隊 ブルーインパルスのパイロットと川崎フロンターレの名選手 中村 憲剛氏のトークショーがひらかれていた。
憲剛氏はサポーターからも愛されたフロンターレのバンディエラ(イタリア語で旗頭、1つのサッカーチームに在籍し続ける選手)なので、チケットはすぐに完売し、観覧席の外までサポーターで溢れかえっていた。

あなたも日本代表クラスの有名人に会えるかもしれないぞ!


等々力ピコリーノ

まずご紹介したいのは「等々力ピコリーノ」

等々力の西側にある川崎市公文書館と等々力球場。その間にある横断歩道には、ピコリーノという小鳥のオブジェが置かれている。


1つの車止めにピコリーノが4匹乗っている。うち3匹はフロンターレカラーのサックスブルーと黒のニットを着ているが、残り1匹はビジターチームのカラーのニットを着ている。

試合前にはピコリーノがどんな服を着ているか見てみよう!

どこでもドア

つづいてご紹介するのは「どこでもドア」が描かれた写真撮影スポットだ。



川崎市にはドラえもんの作者の藤子・F・不二雄ミュージアムがある。その縁でスタジアムの外にはどこでもドアならぬ、「Dream door to FRONTALE」が置かれている。よく見ると後ろの雲はフロンターレのロゴとマスコットのイルカになっている。

ちびっ子にも大人気の記念撮影スポットだ。

おすすめのスタジアムグルメ

塩ちゃんこ

まず1つ目は「塩ちゃんこ」
もともと、川崎市唯一の相撲部屋「春日山部屋」が提供していた商品だ。

相撲部屋は残念ながらなくなったが、その味を引き継いで今も提供されている。具だくさんの野菜とうどんは我々の胃袋を容易に満たしてくれる。
試合前にエネルギーチャージだ!

ブラジルキッチン

2つ目は「ブラジルキッチン」だ。
川崎在住の日系ブラジル人が営む、ブラジル料理のレストランも行列が絶えない人気の店だ。オススメはシュラスコという肉料理。牛や羊の肉に岩塩を振って火を通したものだ。これも食べてスタミナをしっかりつけよう!

この他、とんかつ和幸も川崎に本社がある影響で出店している。
試合前は行列が絶えないのでどの店も早めに買いに行こう。

試合中の楽しみ方

川崎市制100周年記念試合には試合中にも豪華なゲストが来場した。
始球式を務めたのは俳優の市原隼人さん。川崎市出身らしく、「川崎フロンターレは今でも僕のあこがれです」と語った。PK対決を制した後は、サポーターの陣取るスタンドへ飛び込み、水をかけられた。

また、試合前の選手入場に合わせ川崎サポは川崎市民の歌「好きです かわさき 愛の街」を歌う。ゴミ収集車の歌として川崎市民に親しまれている。

歌詞を知らない人でも分かるように、オーロラビジョンで示しているが、
上手く撮れなかったので、下に載せよう。

「好きです かわさき 愛の町」

(歌詞、基本的には1番だけ歌う)
多摩川の 明ける空から   
きこえる やさしい鳥の歌   
ほほえみは 光のシャワー   
さわやかに こころ洗うよ   
新しい 朝は生まれて   
人びとの 軽い足どり   
好きです 陽差しの 似合う街   
好きです かわさき 愛の街

愛に溢れた街、愛に溢れたチームである。

アクセス

最寄り駅は3つある。
東急東横線の新丸子、JR南武線の武蔵中原、および東横線と南武線の両方が乗り入れる武蔵小杉だ。この3駅からはバスも出ている。

ただ、この辺りは道が複雑に入り組んでいて、迷った事例が多数報告されている。試合後にフロンターレサポーターの後をついていくと、普通の民家にたどり着いたという声もあった。
この他、前述の3駅からはバスも発着している。

また、駐輪場がかなり広く、自転車で来るサポーターがとても多い。数年前の統計では、川崎フロンターレが「自転車で来るサポーターが最も多いクラブ」だったそうだ。

この駐輪場も川崎フロンターレがどれだけサポーターに愛されているかの証左だと感じた。

余談

川崎市は本拠地を置いたスポーツチームが、ことごとく市外に移転した負の歴史を抱えていた。そんな「プロスポーツ不毛の地」に咲いた大輪の花がフロンターレ。

この辺りの事情は以下の記事に書かれてあるので、読んでみてほしい。

この記事を執筆したくろさんは川崎フロンターレの熱烈なサポーターであり、15年以上等々力に通い続けている。等々力だけでなく、県外への遠征も行い、中国で行われた試合を観戦した経験もある。

あとがき

読んでいただき、ありがとうございます!

この日は、上記記事を書いたくろさんに、等々力を案内していただいた。
私が、くろさんにインタビューをしたことから実現した縁である。ご案内いただき本当にありがとうございます!

左が私(サンフレッチェ広島)、右がくろさん(川崎フロンターレ)
因みに試合は引き分け。

川崎フロンターレがどれだけ川崎市民に愛されているか伝わった等々力周辺だった。皆さんも、ぜひ一度観戦に訪れてみてください!

次回は、広島の新しいサッカースタジアムを7月14日に観戦予定なので、その記事を書くつもりだ。お楽しみに!

参考にしたサイト

座席表はこちらから見られます。

交通アクセスはこちらにも書かれています。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?