吃音の配慮「学校」
こんばんは。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士岩田です。
今日は「吃音の学校での配慮」についてです。少しずつ吃音というものが世の中に知られてきて、理不尽なことを言われたり、心ない言葉をかけられることは減ってきている気はします😃
でもまだまだ「吃音」についてあまり知らずに「対応方法がわからない」という方もいるのではないでしょうか?
今日はそんな時のお話させてください。
いわた先生の体験
まずは僕の学生時代の経験のお話をさせてください。
僕は小学生〜大学生まで吃音で悩んでいました。その時に結構印象に残っている出来事が2つあります。
1つ目は学校で挨拶をする場面で
ある日学校で「お、お、おはようございます」とうまく言えなかったときのこと。学校の先生から
「街の中に行って大声で歌えば治るんじゃないか慣れだよ慣れ」
と言われてしまったことです。
その先生は軽いジョークのつもりだったのだと思いますがショックを受けたのを覚えています。
2つ目は、学校でみんなの前で発表するとき。
その時に「言葉がつっかえるから発表時間を延ばしてほしい」と先生に相談したところ
「特別扱いはできない。すらすら言えるようにがんばるろうね」と言われたことです。
悪意はなくて。知らないだけ
この2つの話でポイントだと思うのは、悪意があったわけではないという点です。
先生は熱心な先生でした。ただ吃音が言葉の障害であって配慮を必要とするものということを知らなかったんだと思うんです(たぶん)
吃音への配慮は特別扱いじゃないよ
吃音で困ってる子がいた時に、配慮してあげるのは決して特別扱いではありません。
耳が聞こえにくい人に聞こえやすいような席を用意するとか、足が不自由な人に段差を避けるとかいうのと同じようなレベルの話です。
むしろ吃音によって困っていることがあるなら、学校や会社は配慮をする義務があるんですよ👍
(詳しくは合理的配慮と調べてみてください)
どういう配慮をしたらいい?
基本的には吃音が出ていても落ち着いて聞いてあげてください。話し方のアドバイスなどもしなくて大丈夫です
そうしてもらうことによって吃音者はだいぶ話しやすくなります。
その上で例えば、時間制限のある発表とか九九とかは時間を少し延ばしてあげるとか、朝礼の挨拶は2人1組で行うとか、子供に合わせて支援を考えてあげるといいと思いますよ👍
いわたコトバのそうだん室で作った資料も貼っておくので活用してみてください↓
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