見出し画像

0〜1歳のダウン症の飲み込みと発音

おはようございます。いわたコトバのそうだん室言語聴覚士の岩田です。

今日はダウン症の赤ちゃんについてのお話です。以前にもダウン症時のお話をさせていただいたことがあるのでよければ見てみてください😀↓

ダウン症の発音について

ダウン症の子供の特徴として、発音が悪く聞き取りにくいということがあり、ダウン症の子供のほとんどはこの「発音の悪さ」に悩みを抱えています。
そのため「家族は言ってることが分かるけど、周りの人は聞き取れない」ということで言語聴覚士を訪ねる方も少なくありません。

発音が悪い原因として以前の投稿「ダウン症の発音について(上のやつ)」で触れた
①お耳の原因
②お口の中の原因
③舌の運動の未熟
④認知的な原因
のほかに、呼吸器や心臓、循環器の弱さから呼気圧や呼吸量が少ないことや、歯並びの悪さ、唇や頬の筋肉の動きの悪さなどがあります。

こういったダウン症の発声発語の問題は、赤ちゃんの頃から唇とか舌、頬っぺたなどの動きをよくすることを目指して、離乳食を始める時くらいから、食べ物を取む→噛む→飲み込むという練習を始めていく必要があります。

離乳食の進め方

離乳食は、一つ一つの舌や唇の動きを育てながらゆっくり焦らず、根気よく続けていくことが大切です。
この時期に舌や唇を使わないで食事をする癖がついてしまうと、大きくなってから「食べ物を丸呑みする」「舌が口から出たまま水を飲む」という習慣がついてしまう危険性があります。

そうならないために、ここからは実際に離乳食の時期のお口のトレーニングを紹介していきます。!

離乳食開始

通常では5ヶ月を過ぎたくらいで始まる離乳食ですが、離乳食は「口の中に入れた食べ物を吸ってしまう反射」や「口に刺激があると噛み込んでしまう反射」がなくなってから始めるといいですよ!

この時期の離乳食を食べさせるときにできるお口のトレーニングとして、スプーンの前側に食べ物を乗せて、下唇の上に乗せます。というものがあります。

こうすることによって舌と唇を使いながら食べ物を口の奥にに送り込まなくてはいけなくなり、舌や唇のトレーニングをすることができます。

また少し経って慣れてきたら、すりつぶす練習ができるように少し粘り気のあるものを用意してみるのもいいと思います。

水を飲む練習

ダウン症児はお口の筋力が弱いため、口の外に舌がだらりと出てしまっていることがあります。この状態で水を飲む練習をしてしまうと、舌を出して水を飲む癖がついてしまうので少しずつ練習していきます。

水を飲ませるときはなるべく、舌が出ていない時を狙ってコップを唇につけてあげて練習していきます。はじめはうまく飲めないので、ごく少量の量から練習してみてください。徐々に唇を窄めて飲めるようになってきます。

まとめ

ダウン症児は、舌や口唇、頬っぺたの筋肉の動きや力が弱く、不十分です。そのため定型発達の子供達と同じように進めると、丸呑みにつながりやすくなってしまいます。ダウン症児のお口の練習は子供の様子を確認しながら一つずつゆっくり着実に進めるといいと思います!

【お知らせ】
いわたコトバのそうだん室ではYouTubeチャンネルも開設しました!ぜひ覗いてみてください👍

記事が良かったらいいねお願いします!
いわたコトバのそうだん室では、毎日1000文字〜1500文字の言葉の関する投稿を行っています。
YouTubeやインスタグラムなどでも随時言語発達などの情報を投稿しています!
YouTube

インスタ:https://www.instagram.com/iwata_kituon
ホームページ:https://kituon.sakura.ne.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?