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子供が形容詞を学ぶ年齢

おはようございます。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士の岩田です。
一気に涼しくなって温泉に行きたい季節になってきましたね😄

今日は「子供が形容詞を学ぶ順番」についてお話ししたいと思います。
形容詞は言葉が発達していく上でとっても大切なものなので、保護者の方も小児のSTも知っておくといいかもしれません。

形容詞とは?

まず、形容詞とは、物の特徴や性質を表す言葉です。たとえば、「大きい」「速い」「赤い」などが形容詞です。形容詞は名詞を修飾する役割があり、物や人がどんな様子なのか、どんな感じなのかを伝えるために使います。

形容詞を使うことで、子供たちは自分の感じたことや考えたことをより具体的に表現できるようになります。例えば、「あの車は速い」「このりんごは赤い」といった形で、自分の世界を言葉で豊かに説明できるようになるのです。

言葉の発達における形容詞の重要性

形容詞は、言葉の発達においてとても大切で。特に、物や人に対する認識や感覚を深めるために必要になってきます。
「大きい」「小さい」「暑い」「寒い」といった基本的な形容詞を使うことで、子供たちは世の中のことをより細かく理解することができるようになります。

子供が形容詞を学ぶ年齢

では、具体的にどのような年齢で形容詞を学んでいくのかを見ていきましょう。個人差はありますが、だいたいの年齢を把握しておくと、お子さんの言葉の発達をサポートする際に役立ちます。

1歳~2歳:最初の形容詞

この時期、子供たちは基本的な形容詞を学び始めます。最も早く身につけるのは、視覚的にわかりやすい形容詞です。

  • 「大きい」「小さい」

  • 「新しい」「古い」

  • 「いい」「悪い」

例えば「大きい犬」「新しいおもちゃ」といった言葉を、物を見ながら話しかけることで、お子さんは形容詞の意味を自然に理解していきます。

2歳~3歳:感覚的な形容詞

2歳を過ぎると、感覚に関する形容詞も少しずつ使えるようになります。

  • 「暖かい」「冷たい」

  • 「速い」「遅い」

  • 「きれい」「汚い」

お風呂に入ったときに「暖かいね」、外に出たときに「今日は寒いね」といった形で日常生活に取り入れると良いかもしれません。

3歳~4歳:比較する形容詞

3歳から4歳になると、子供は物事を比較することもできるようになります。この時期には、形容詞を使った比較級や最上級も学びます。

  • 「長い」「短い」

  • 「重い」「軽い」

  • 「高い」「低い」

例えば、「この木は高いけど、あの木はもっと高い」といった比較表現を聞きながら、違いを理解していきます。

4歳~6歳:抽象的な形容詞

4歳を過ぎると、抽象的な形容詞も使えるようになります。この段階では、感覚や感情だけでなく、物の状態や状況を説明する言葉も増えてきます。

  • 「美しい」「醜い」

  • 「簡単な」「難しい」

  • 「正しい」「間違っている」

例えば、絵を見ながら「この絵はきれいだね」「この問題は難しいね」といった会話を楽しみながら、形容詞の使い方を覚えていきます。

形容詞の学びをサポートする方法

ここからは、形容詞を自然に学べるいくつかの方法を紹介します。

1. 日常の中で形容詞を使う

普段の生活の中で、「今日は暖かいね」「このリンゴは赤いね」といった形で、目に見えるものや感じるものに対して形容詞を使ってあげましょう。子供は何度も聞くことで、その言葉の意味を自然に学んでいきます。

2. 絵本や遊びを活用する

絵本を読むときや、遊んでいるときに形容詞を使って説明するのも効果的です。例えば、「この犬は大きいね」「このボールは速いね」といった具体的な物の特徴を言葉で伝えることで、子供の理解が深まります。

まとめ

形容詞は子供たちの言葉の発達において、とても大事な役割を果たします。最初は簡単な言葉から始めて、少しずつ使える言葉を増やしていきましょう。発達障害のお子さんでも、日々の生活の中で形容詞に触れる機会を増やすことで、無理なく言葉を覚えていくことができます。焦らず、楽しく一緒に学んでいきましょう!

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