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地球だけじゃなくて自分にも優しくする方法

今回お話を伺ったのは、2年前、東京から鹿児島に移住してきたパラレルワーカーの山瀬加奈さん。
イワシビルの「はらぺこイワシ。」を題材にした11月公開のイワシとわたしの物語vol.16「虜になって食べて知って」のモデルをしていただきました。

イワシとわたし モデルvol.16 山瀬加奈

普段はパラレルワーカーとして、事務系の仕事やイベントの企画運営、ダンスの先生と幅広く活躍する山瀬さん。
そんな山瀬さんは、大の「はらぺこイワシ。」好き。

「はらぺこイワシ。」のファンなんです!

撮影前から「はらぺこイワシ。」のファンだと公言していた山瀬さん。地元東京に戻るときはお土産に「はらぺこイワシ。」を買って帰ったり、クラウドファンディングのリターン品に選んだりするほど。

―「はらぺこイワシ。」との出会いのきっかけは?

「移住したばかりのとき、鹿児島の知り合いが集まって同窓会兼歓迎会を開いてくれて、下園薩男商店(「はらぺこイワシ。の製造会社」)で働いている友人がおすすめですって差し入れで持ってきてくれたんです。食べたら、『うまいじゃん、これ!』って。

実は両親は水産業で、おさかなソーセージなどの加工品を作ってたんですけど、私自身は魚が嫌いで。食卓にはお魚と言ってもおさかなソーセージといった加工したものが出ることが多くて、まるまるの魚として出てきたことがあまりなかったんです。だから、食べ方も分からないし、食べたら苦いし。それで嫌いだったんですけど、こっちに来て、『はらぺこイワシ。』を食べて美味しさにびっくりしました。苦くない!美味しいって。

価格もちょうどよくて、味はもちろんなんですけど、もともと自分自身が教育に関心があったから食育観点という部分にも惹かれました。

噂の「はらぺこイワシ。」

私自身、魚は苦くて食べにくいから苦手だったり、おさかなソーセージ派だったりしたけど、『はらぺこイワシ。』は苦みが少ないし、子供にとってはおやつになるし、大人には酒のあてにもなる。それでいてカルシウムとか栄養も摂れる。こんな”いいとこ取り”ない。もっとみんなに知ってもらいたいって自然に思えて、気づいたら行動してました」

「美味しい」だけでは終わらない「はらぺこイワシ。」の魅力を伝える山瀬さんの発信。
撮影まで直接お会いしたことのなかったイワシとわたし担当まで、その発信は伝わっていました。

山瀬さんがモデルなら商品は絶対「はらぺこイワシ。」にしたい。その想いが叶った撮影になりました。

地球にも自分にも優しい、今の自分のできるベストな選択をしているか

ファンとして、アンバサダーとして「はらぺこイワシ。」の魅力の発信を続ける山瀬さんが、普段大切にしていること。
それは、「地球にも自分にも優しい、今の自分のできるベストな選択をしているか」だといいます。
きっかけは、移住と同時期、コロナ禍の真っただ中でした。

「もともと教育系で頑張っていて、一番最後の仕事が異文化理解や留学といった国際教育でした。それで、自分もいろんな世界の人たちがいるアメリカに2020年の5月に行こうって決めていたんです。行って自分の考え方をアップデートして、帰国後のことも考えてがちがちにキャリアプランを固めて、よし、行こう!とした瞬間のコロナでした。

そこで固めたはずのキャリアプランも総崩れして、当時は、何から始めようとか何をすればいいとか。今、自分が動けないもやもやを誰にぶつけたらいいかも分からなかったです」

きっかけは一本の映画

突然の流行り病によって、アメリカに行けなくなった山瀬さん。いつか行ける日のために英語を勉強しようと緊急事態宣言の間、NETFLIXでドキュメンタリー映画を観るようになりました。
環境問題を取り上げるドキュメンタリー映画を多く観る中、関連映画にピックアップされていたのが『コンテイジョン』という感染症の脅威とパニックを描いたスリラー映画でした。

「ウイルスの進み具合や町のパニック具合、政府の反応がコロナに似ていて。その映画では森林破壊をした自分たちが原因だったっていうクライマックスで終わるんですけど、それが私にはフィクションでは終われなくて。
私が今まで地球によくないことをしてたから、それが凄く巡り巡ってコロナになって、自分のキャリアが総崩れしたんじゃないかって思ったんです。そう考えないと当時メンタルがどん底だった自分は納得がいかなかった。

それで自分だけでも本気で変えようって思いました。
ちょうど鹿児島での移住を機に一人暮らしになるから、家も服も洗剤も全部決済権を自分が持てるこのタイミングで切り替えようと考えました」

キーワードは“ゆるく”

「生活を変えるといっても、一切プラスチックを使わないとか、一切肉を食べないとか、ストイックにしようとするとどこまでもできるけど、私は自分で自分をそうして苦しめちゃうタイプだから、“ゆるく”っていうのをキーワードにしました。
この”ゆるく”が『そのときのベスト』になる。今の自分の知識や情報量に合わせて、今の自分にはこれがいい、ここまでがいいと、どこまでやるか段階を決めています」

―今は何か変えていることはありますか?

「今は持っている服を30着にしようとしています。もともとは200着あったんですが、引っ越しで段ボール二箱分しか持っていかないって決めて減らし始めました。移住してからも20着減って今は40着まで削りました。あと、10着削りたいですね。
片づけコンサルタントのこんまりさんの生活に憧れて、それをモチベーションにしています。

他にも、プラスチックを使わない脱プラ生活にも挑戦しています。私の場合は、”ペットボトル飲料を買わない”。だからこの2年間はペットボトル飲料を飲んでないです。意外とできるもんですよ」

自分の生活を変えていくうえで、基準にしている「自分のベスト」。それは、「自分ができるかできないか」だけでなく、「やってみて心地よいか」も決めるときの大事な要素になっていました。

「最初の頃は、洗剤を変えたり、LUSHの石鹼シャンプー使ってみたり。でも、金銭的に厳しくなったらやめようとか、好きなものは買うとか。例えば、木村石鹼のシャンプー。一度使って好きになってしまって、商品自体はプラスチック容器を使っているけど買ってしまいました。
でも、プラスチック容器に入っていると温泉に行くとき便利なことに気づいて。それからは温泉に行くときはプラ容器OK。家では絶対石鹼シャンプーにしてます。
最近は、生活を変えながら、そういう妥協を探していくフェーズに入ってるように思います」

自分の感情を大切にしながら、全部を変えるのではなく、部分的に、一つずつ一つずつ変えていくのが秘訣のようです。

―これから挑戦したいことはありますか?

「冷蔵庫無しチャレンジを12月からしようと思っています。冷凍庫もなくなるので、どうしようかなとは思いますが、勉強しながら少しずつ。もしかしたら、冷蔵庫無理だ!って言って使ってるかもしれないけど、やってみないと分かりませんから」

いい生き急ぎで"良き急ぎ"

思い立ったらまずやってみる。
地球にも自分にも優しい今の自分のできるベストな選択をしてるかを大切にする。
山瀬さんの考え方はコロナ禍や移住をきっかけに変化していきました。

「周りは私を"フッ軽"と言うけど、自分では"生き急ぎ"だと思ってます。
私たちが小さい頃に阪神淡路大震災や東日本大震災もあって、今はコロナで。だから、今しかない、次、何があるか分からないという想いが強い。急に何があるか分からないし、自然には逆らえないから今この瞬間自分がやりたいことをやった方がいいじゃん?ってそのときから思うようになりました。
だから、昔は計画を立てて動くタイプだったけど、コロナで人生変わってからは、今は今しかない!よし行こう!って思って、行動してから考えるようになりました。

そんなに頑張らなくてもいいって思うかもしれないけど、自分の中では満足している生き急ぎなんです。
ノープランで動いて現地の人に聞いて旅をするように。その方が楽しいって思います。イワシビルも阿久根に来てから知ったし、人気だって言うたい焼きの存在もイワシビルに着いてから知りました。

コロナは私のキャリアを総崩れさせて人生を大きく変えたけど、今となっては、いい意味でも変えてくれたなと思っています」


コロナによって、自分の人生が変わってしまうほど生活が変わる。山瀬さんもその一人でした。しかし、組み立てたはずの将来が突然崩れて真っ暗になり、不安に心が押し潰されそうになりながらも、前に進み、コロナを好機と捉えられるようになる人がどれほどいるでしょうか。
自分と現状とじっくり向き合い、目の前の事実も自分の感情も大切にして行動を選択しているからこそ、その行動や言葉には説得力と伝わる強さがあるのだとインタビューを通して感じました。

多岐に渡り活躍される山瀬さんの活動に今後も目が離せません。

山瀬加奈's SNS

山瀬さんの活躍は、Instagramからチェック!

Instagram


海洋プラスチック・マイクロプラスチック問題を考えるきっかけを生む「海洋プラスチックアクセサリー」のワークショップやダンス教室をはじめとした山瀬さんの活動をぜひ覗いてみてください。

撮影地:阿久根の港

撮影地は「はらぺこイワシ。」の原料となるウルメイワシが揚がる阿久根の港。

「はらぺこイワシ。」の始まりの場所とも言える場所での撮影はいつも以上にワクワクが多かったような。

オフショット 撮影後記

イワシとわたしの物語vol.16「虜になって食べて知って」ができるまでの撮影の裏側。
”ここだけの話”をちょこっとだけご紹介します。

最初に向かったのは、「はらぺこイワシ。」の原料であるウルメイワシが揚がる阿久根の港。魚を入れる木箱――トロ箱を背景にまずは一枚。「気を付け」姿勢が可愛らしい。

イワシビルの青いビニールバッグが映えます。トップスのマリンボーダーとの相性もよし!

ちょっとカラフルなここでも「気を付け」。地面に飛んだペンキが”スプラトゥーン”みたいだねって話になりながら。

少し腰を下ろして「はらぺこイワシ。」を食べるシーン。「撮れるまで本当には食べちゃダメ!」とカメラマンの脇中さんに言われながら、まさに「待て」の状態。

「待て」シリーズその2。「その状態をキープ!」とまたもや待て。笑顔の裏では「早く食べたい」が募るばかり。

「食べてよし!」直後のこの表情。しっかりと噛みしめてらっしゃる。

「はらぺこイワシ。」を食べれてご満悦の山瀬さん。終始ノリノリです。

いい笑顔。「いっぱい食べる君が好き」って文字を入れたい写真。

胸ポケットにジャストサイズだった「はらぺこイワシ。」。
食べ歩きの備蓄場所。

公園で猫を発見した山瀬さん。即座に手に持つ「はらぺこイワシ。」を猫に差し出す。「おいでー」と誘うも猫は警戒中。

猫に振られた「はらぺこイワシ。」は山瀬さんの口の中へ。

「手元撮るよー」のときも食べたくて食べたくて我慢している山瀬さん。本当に「待て」が多い撮影現場。

今回からの衣装協力は出水市のナミル衣料店。これまでお世話になっていたLIZEの村田さんが開いたメンズ・レディースのアパレルショップです。
靴はカメラマンの脇中さんから拝借。


このセットアップがとにかくかわいい。
この裾のぽってり感!
仕事中に財布の紐が緩みかけました。

歩いて改めて感じる道路の広さ。
ここは車道なのか歩道なのかって考えるくらいに広い。

砂浜からではなく港から見える海もいいなあと思った瞬間。
人工物と自然の融合ってなんだか好きです。

潤って揚がったイワシが今、干されて戻ってきた。

手の「4」は後ろの「4」。
「ここいいよね」「いいですよね」という同じフィーリングのもと背景に選抜。


溢れる躍動感。加えているのはイワシです。

全撮影終了後、記念に顔出しパネル。

イワシだけじゃなくちゃんとたい焼きも。

撮影日のこの日、なんと山瀬さんがイワシビルに初めて泊まってちょうど一年だったそう。
こんな偶然があるのか!
記念に当時と同じポーズで撮りました。

当時のお写真がこちら。

以上!オフショットでした。


noteに載せきれなかった写真は、イワシとわたしのInstagramに毎日掲載していきますので、チェックしてみてくださいね。

山瀬さんがモデルを務めた物語はこちらから読めます。

山瀬さんも大好きな「はらぺこイワシ。」はこちらからお求めいただけます。


最後まで読んでくれてありがとうございます! サポートももちろん嬉しいですが、アナタのスキが励みになります♡ これからも、イワシとわたしをよろしくお願いします!