アスクルの縦型ホワイトボードを改造して、人間関係を活性化!? 新しいオフィス什器をプロトタイプしてみた
家具で交流を活性化!? 企業からのユニークな相談
こんにちは。家具づくりから空間づくりまで手掛けるクリエイターユニット「岩沢兄弟」です。さて、今回は、最近手掛けたちょっとユニークなオフィス什器のプロトタイピング事例をご紹介します。
きっかけは、とある企業からの「オフィスで開催するイベント・勉強会などで参加者同士の交流を促進する仕組みを家具で実現したい」という相談でした。
声をかけてくれたのは、株式会社Goldilock ファウンダーの川路さん。「”SocialCapital”と呼ばれる人と人とのつながりが生み出す社会関係資本を増やしていくこと」をミッションに掲げる企業です。
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「オフィスに既にあるもの」を改造しよう!
アイデア出しの段階では、実際の使用シーンについて話し合いながら「バーカウンター」「屋台」「ポーカーテーブル」「コンシェルジュカウンター」などのキーワードが飛び交いました。
ここでのポイントは、オフィス空間は常にイベントが開催されているわけではないので、使用されていない時の収納方法も重要だということ。そこで、「多くのオフィスに既にあるものを使用する」というアイデアが浮かびました。
ホワイトボードの前には人が集まってくることが多いですよね。書き込む人もいれば、プリントを読んだり貼りに来たりなど、オフィス空間であれば、ホワイトボードの前に立っていることは自然なこと。
そこで、ホワイトボードに機能を追加するような形でプロトタイピングをしてみることしました。ホワイトボードであれば、文字を書き込んだり付箋を貼ったり、マグネットで色々なものを吸着させることも出来る。
カウンターとして機能するサイズの棚を取り付けることで、ホワイトボードを中心としたコミュニケーションが生まれる。そんな家具です。
真似しやすく、機能的で、実験しやすいものをつくる
今回、土台として使用したのは、アスクルで販売している縦型ホワイトボード。スリムな形状なので周囲に人が集まっても利用しやすく、縦長の板面を活用すれば脚部の加工もしやすい。
機能面での目標は以下のとおり。
ホームセンターなどで、手に入りやすい部材で制作が出来ること
→他の企業や人からも真似してもらいやすい仕組み
収納時はホワイトボードの片面に全て貼り付けておけること
→片面は普通のホワイトボードとして使用できるので通常時も機能的
飲み物を置いたり、ちょっとメモを書いたり出来る天板サイズ
→参加・交流を促すソフト的な実験をしやすいように
今回のプロトタイプでは、ロの字型の天板をホワイトボードの上部から差し入れて、磁石で仮固定したL字ブラケットの上に載せています。ブラケットはクランプで挟み込み固定します。隙間にドアストッパーをくさびとして差し込むことで天板を安定させます。
小さなカウンターテーブルの上がホワイトボードになっていることで、ドリンクメニューを紹介したり、アイスブレイクの指示が書き込まれていたり、自然と場の雰囲気を変化させることが出来るのではと期待しています。
今回つくってみたのは試作初号機です。プロトタイピングは、つくって試してまたつくるのが重要。今後、実際のイベントなどで使用してもらい、フィードバックをもとに、改良をしていければと考えています。
他にもアイデアがある方はぜひつくって試して、そして岩沢兄弟までご連絡いただけたらうれしいです。
(岩沢兄弟)
後日談:使ってみてどうでした?
今回の什器を早速イベントで活用してもらい、感想コメントをいただきました。
次回、「ニホンバシ・カタルバー」は、3/10に開催します。
「よくわからないどなんか面白そうだぞ?」そう思った方は、是非一度遊びに来てみてください!
●ニホンバシ・カタルバー開催概要
【日 程】2023年3月10日(金)
【時 間】開始 19:00 終了 21:00 (開場18:30)
【定 員】8名
【参加費】無料(別途ドリンク代/1杯500円)
【会 場】東日本橋 GOLDILOCKSオフィス(東京都中央区東日本橋3-10-13エンゼルタワー2F)
【主 催】株式会社GOLDILOCKS
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