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会社を辞めるかどうか迷ったときの3つの質問

こんばんは、自称メンタリストIwaoです。

先日、友人から会社を辞めるかどうか迷っていると相談を受けました。ちょいちょい知人のキャリア相談は受けてたりするんですが、今回はその相談を受けて、経営する立場・フリーランスの立場・一社員としての立場の経験がありますので、それぞれの視点で離職について考えてみました。そのときに使う質問をサーベイ風に書き起こしてみます。(なんかメンタリストっぽいな)

前提として今回の質問は、勤続年数が短いんだけどとかジョブホッパーって思われるかどうかは気にせず、純粋にいまどうなの?で解いてみてほしいです。

Q1: あなたのありのままの状態を100点とするなら会社での状態は何点ですか?

組織における心理的安全性を問いています。心理的安全性はモチベーションを測るのに重要なひとつの指標になっています。0点に近いなら窮屈に感じていて100点に近いなら自分らしく伸び伸びやれていることになります。

個人的な経験だと不透明な意思決定プロセスだったり、自分がやるべきか分からない仕事をまかされたり、フィードバックが雑だったり、マウンティングdis野郎がいたりすると心理的安全性の低下になると思っています。

心理的安全性に関する本家の記事です。チームワークでは1人変わるだけでも空気が変わりますので、自分らしさを出せるチームとそうでないチームでは個人のモチベーションが大きく変わるということです。

経験上、心理的安全性の低下をもたらす人物は他の人も同様に思っていることが非常に多く、結果として多くの人のモチベーションを下げ、それにより企業の価値を下げるリスクがあります。それを会社(経営層)が理解しているかが個人の状態を左右するというわけです。

Q2: 入社してから今までにどれくらい業務や組織の改善を投げかけてそのうち何%くらい改善されていると感じますか?

業務や組織の改善要望がどれくらい通ってきたかを見ます。どれくらいの期間で、いくつ課題を見つけ、いくつ提案をして、いくつ受け入れられ、いくつ改善されたか。この指標は軸が多いので厳密にやるなら定量化したほうがいいけど、ここではヒアリングを想定しているので感覚値でいきます。

この改善率が高ければ高いほど、それだけ組織が本人の意見を尊重して意思決定をしていることになり、裁量権が与えられていると言えるでしょう。裁量は信用とも置き換えられます。組織では信用できる人ほど本人次第で組織を動かすチャレンジが可能です。こちらの記事がまとまってます。

マネージャー目線で言えば、改善率が低い場合で課題の提案ばかりしていると信用は失われていきます。自分で改善できそうな課題や他の人にとっても効果的な改善なのか考えてから提案したほうが効率がよいでしょう。

経営行動的に言えば、裁量権はメンバー全員にあってその提案は尊重されるべきと思っています。実際に現場の提案から会社制度ができた事例もよく聞くようになりました。

提案するからには誰かに頼るのではなく自分ごととして推進していって、うまくいけば賛同者が増えてプロジェクト化して組織は活性化していきます。あとはリスクヘッジさえ設計できれば組織側にもプラスになってwin-winになるというロジックです。

Q3: あなたがやってきた社会貢献は何くらいに業務に活かせてますか?

この質問は現在のジョブに対するマッチング度合いを問いています。社会貢献してきたものが複数ある場合は2〜3個に絞ってみてください。

過去の社会貢献、つまり経験から得られた強みがどの程度出せているかを測ります。高ければ高いほどその組織で強みを活かせている、つまり存在目的が明確であると思っています。

ネット記事を探しましたがここは商用的な記事が多いですね。しかたないので僕で例えて見ます。僕が社会貢献してきた特徴として以下の3つを挙げます。
・エンジニアリング
・スタートアップ
・ヒューマンスキル
これらの特徴が今の組織ではそれぞれ何%くらい活かせているでしょうか?

組織側からすれば期待値という存在目的を勝手に定義しています。業務にお金を払っているから強みを活かしてより結果にコミットしてほしいって思っています。一方でメンバーは業務でお金を貰っているからなるべく強みを活かして存在目的を果たしたいって思っているはずです。

つまりもしその強みを活かせない環境があって、それを取り除くことができないのであれば、別の会社で価値を発揮したほうが社会的に貢献できるというロジックです。

サマリー

この3つの質問に対して平均スコアを出します。その結果を下のテーブルに置き換えてみてください。

70〜100 転職せずにもっと改善の提案をしてみましょう
31〜69 他に条件の良い会社があれば探してみましょう
0〜30 すぐに辞めることをお勧めします

まあだいぶシンプルですが、離職は0or1なのでこんな感じで十分かと思います。自称メンタリストの分析なので参考までにお願いします!

ここまで読んで何かに気づいた人はいるでしょうか。実はこれらの3つの質問はティール組織における重要な3つの指標を、独自にアレンジしたんです。

・心理的安全性
・裁量権
・存在目的

ティール組織とは組織モデルが抱えてきた問題点を克服できると言われている組織モデルのことで、これらの指標を裏返すと近代組織が抱える重要な3つの指標になるんじゃないかという仕掛けです。

最後に、最終的な辞める辞めないの決断は本人にしかできませんので、そこはしっかりサポートしてください!


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