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土偶と担々麺。

2024年9月22日
〇今回書く手が止まり、更新が遅くなってしまったが、前回の日記に『辛いラーメンが食べたい』という話をちらりと書いた、その後の話だ。

 あの後さっそく連れて行ってもらった。つがる市の木造駅のすぐ近くの神武食堂(「じんむ」と発音したら夫に「じんたけ」と直される)。の、前に、木造駅と言えば遮光器土偶。この日記のサムネイル写真がその駅である。駅舎に大きな遮光器土偶がめり込んでいるのか、遮光器土偶に駅舎がめり込んでいるのかわからないが、周辺は田舎道で高層の建造物も特にないので、この遮光器土偶、通称「しゃこちゃん」がひときわ大きく目立ちかなり異彩を放っている。しかもあの横長のスラリとした目は赤や黄緑などメタリックな色にくるくると光る(これは後日青森にゆかりのある詩人の方が教えてくださったが、電車が来ると光るらしい)。あたりを歩く人も少なく、パラレルワールドに紛れ込んだようでわくわくする。

 あと、大きいものってなんだかわからないけど刺激的だ。地元の神社の御神体の巨石、今でも一番好きな東京タワー、筑波の植物園のショクダイオオコンニャク、赤子を見守るほわほわの大型犬、ダム、牛。木造駅のしゃこちゃんにも同じときめきを感じる。大きければ大きいほどいいなんて小学生男児のようだ。

 店の外には人がいなかったのに、店内に入るとほぼ満席、席が空くのを待っている人たちもいる。私たちも待ちの列に並ぶと、店の奥から女性が出てきて、注文を取ってくれる。辛いラーメンが食べたいんですけど、というと担々麺をお勧めしてくれたのでそれを注文した。結構辛くもできる、と言ってくれたが断った。前日に辛いラーメン特集の番組を見たので辛いラーメンが食べたくなっていたのだが、私は韓国の辛ラーメンが美味しく食べられる上限なので、ちょっとだけ辛くしてください、と注文した。店内を見回すと、サイン色紙がたくさんある。全国津々浦々を回り、地元住民と交流を図る系番組はおおかた網羅してるのではないか。たぶん、この辺に来たらここ!というお店なのだな~と思った。私たちは担々麺を頼んだけれど、他のお客さんたちはもやしの餡がかかったような浅い皿に入ったものを食べていたので、次回があれば、これを注文しようと誓う。
 
 担々麺はラー油がきれいに浮かんでいて辛くて、でも美味しく食べられる辛さで、食べ終わってもスープを飲み続けてしまうくらい美味しかった。店から出ると秋の風が心地よく、程よく効いた山椒で口の中がしびれていた。今これを書いていてもう食べたい。
 
 帰りに駅に入ってみると、様々なしゃこちゃんグッズが展開している。迷ったけど、手ぬぐいを買った。手ぬぐいの話もしたいのだが、またの機会に取っておく。
 
◯最近、洗顔するとき,肘よりの腕に着けるふわふわのゴム、みたいなのが広告によく出てきて、洗面するとき服の袖ジャバジャバになるの私だけじゃなかったんや……となった。
 
〇友達にXGというグループをお勧めしてもらったので聴いてみている。ゴリゴリでかっこいい。

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