世界が着実に【ヴィーガンシフト】へと進んでいる3つの理由と、ビジネス活用法
前回のnoteでヴィーガンの基礎知識的なお話をしました。動物愛護の観点と、環境破壊を問題視した人たちの活動であるということは少し理解してもらえたかと思います。今回は、ヴィーガンが盛り上がっている理由と、ヴィーガンをビジネスに活用する方法についてご紹介します。
最初にヴィーガンが世界で増えつつある3つの理由から。
①家畜による環境破壊が問題視されているから
前回お伝えした通り、SDGsの観点からも看過できないほど、家畜による温室効果ガスの発生や森林破壊が進んでいます。家畜が地球環境を悪化させる割合は驚くほど高く、そこが問題視されている理由です。
②海外セレブなどの発信で「美」と関連付いたから
ヘルシーさはもちろん、「美」=ダイエットやおしゃれとヴィーガンが結びついた効果は大きいです。食事は人間の3大欲求のひとつ。先進国が抱えるメタボという課題への解決策でありつつ、セレブによるヴィーガンレシピなどの訴求により、おしゃれな世界観が生まれました。
③イスラム教徒増➕若者たちの支持が高いから
日本でもハラールフード専門店などが増えています。中絶が禁止され「産めよ増やせよ」という考え方のイスラム教徒は、今後どんどん人口が増えていくと言われています。彼らの食事はヴィーガンにかなり近いものです。
また、幼少期から環境問題を聞いて育った若者たちはSDGsへの関心も高く、優秀で意識の高い生徒ほど、大学生時代にボランティア活動などに参画していました。そんな彼らは、自然とヴィーガンを受け入れます。
↑私の知り合いのvegehealthyさん。大学4年生でヴィーガンに目覚め、IT企業に就職するも、自分のクライアントがヴィーガンの取り組みに反する活動をしていることにショックを受け、退社を決意。ヴィーガンのNPOに再就職をすることに。彼女のように社会貢献活動を志す若者は非常に多い。
優秀な就活生を確保するためにも、企業としてSDGsへの取り組みは必須。
以上の理由から、ヴィーガン市場は今後大きなビジネスチャンスになることが見えてきています。
すでにヴィーガン市場に乗り出している企業
代替肉の米国ビヨンドミートが2019年に上場し、2億4100万ドルを調達したことが話題となりました。この企業には、ビル・ゲイツをはじめ、多くの資本家から資金調達を受けている注目企業です。
日本でもおしゃれなヴィーガンカフェはコロナ禍でも土日は行列ができているほど。
2021年5月には、八王子市立浅川小学校で公立学校としては日本初となる「ヴィーガン給食」をスタートさせたことも話題となりました。
キューピーさんも代替卵を使用した商品開発を行い、すでにスタートさせています。
このように、次々とヴィーガン的な視点でのビジネスチャンスを掴もうとしている企業があらわれています。
SDGsはCSRのような社会貢献活動だけではもったいない! いち早くこのチャンスを自社のビジネスに活用していくことが大切です。
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下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!