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【ヘンな家族の珍事件】父の恋!?告白!?ラブレター!?

『レンタル彼女で自分を客観視!』

幼稚園の先生っぽい管理栄養士/寄り添い系レンタル彼女/結婚相談所助手/イラストレーター/重度の運動音痴/岩井ゆりにゃん(@yurina_rkp)です。

私の父はコミュ障です。
母は、そんな父のことを変な人って言っていました。
そんな母と父がお別れしたのは私が3歳の頃。そこから父、祖父、私の3人家族になったのですが、それが変わるんじゃないかって出来事があったんです。

私には親戚の知り合いの年下の仲の良い女の子のお友達がいました。
仮に、Aちゃんとします。
そのAちゃんとプールやいちご狩り動物園クリスマスパーティーなど、私のお家では絶対にやらないようなイベントごとをAちゃんのお母さんがたくさんやってくれたのです

Aちゃんのお母さんはシングルマザーでAちゃんと2人暮らし。私は特別な日常をくれる、AちゃんもAちゃんのお母さんのことも大好きでした。

それはもう楽しくて楽しくて。
父にも祖父にも何をしたのか、何が美味しかったのか全部話してました。父も珍しくニコニコ話を聞いていたのを覚えています。

父も親戚の知り合いということもあり珍しくAちゃんのお母さんとお話しする様子もありました。

感動です。
というか、驚きです。
父が私や祖父以外の人と話してるなんて。
女性と話しているなんて。

そもそも、父が女性と話している姿なんてほとんど見たことがありません。
見たことがあっても、メスの猫くらいです。猫飼ってましたし、父に懐いてましたし。いや、そもそも猫は会話なりたたないじゃないかーい!

そんな父がAちゃんのお母さんとお話ししている姿を見て、なんだかこのまま2人がいい感じになっちゃうんじゃないか。このまま結婚までいっちゃうんじゃないか。そうしたら私の「特別な日常」が「普通の日常」になるんじゃないか。嬉しいような、嬉しくないような、むずむずした感情が子どもの私の心を乱していました。

そんなある日、家には私と祖父。
珍しく鳴ったインターフォンから、親戚のおじさんが家に来たことを告げていました。

そして、おじさんの手には見慣れた父の字が書いてある手紙。
なぜ、おじさんは父からの手紙を持ってきたのか。手紙をやりとりするような仲だったのか。
そんなことを思いながら、祖父とおじさんの会話をふすま越しに聞きました。

おじさん曰く、
Aちゃんのお母さんから
「こういうお手紙はやめてほしい」
「こういうことが続くようであれば、今後一切関わらない」
「むしろ、私との関わりは一切やめてほしい」
といった内容のお話を聞き、止めるように言いにきたとのこと。

もう、散々な言われようです。

手紙の内容を見ていない私は思いました。
きっと、結婚の申し込みか、お付き合いか、そういった類のお手紙。ラブレターを送ったのではないかと。

もう、恥ずかしいです。
父も私も。
どうにかなっちゃうんじゃないかって思ってたわけです。
父も私も。

結局、どうにもならなかったんです。
むしろ、拒否されちゃってます。

こうなったら、もうAちゃんとも遊ぶ機会が減っていくものでして。
今では楽しかった思い出と、写真しか残っていません。
あ、あと、恥ずかしさも…かな?

こう振り返ると、父の仕事は警備員だったこともあり、仕事で女性に出会うことがあるわけでもなく。
父にとって1番身近にいたのが、1番お話しできた女性がAちゃんのお母さんだったんです。
そう考えたら単純にお友達として仲良くしたかっただけかもしれません。

そう思ったら、不器用ながらお手紙を送った父は相当考えてお手紙を書いたんじゃないかって、まじめにお手紙を書いている父を想像したら微笑ましく思えてきました。
当時ならガラケーでメールなんていうのは普通だっただろうに。
あえて、手紙を選ぶあたり、父らしいなって。

そう。父は父らしくて良かったんです。
でも、相手には伝わらなかっただけなんです。
不器用さが裏目に出ちゃっただけなんです。

父みたいな人嫌いじゃないです。
むしろ、結果がどうしてそうなったのか一緒に考えたいです。
お話しが聞いてみたいです。
理解できる1人になりたいです。


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