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クリプキ 「規則に従う」とはなにか?

文法や数学の四則演算など、私たちは「規則」に従ってものごとを「常に自分がしてきたことと同じやり方」でやり続けてきた、と思っている。でも、私が、他者のいう規則でなく、自分の主張する規則を自分に適用してきた、ということを示す事実は、じつは何もない。

他者は、私の今まで行ってきた事実をもって、私が私に課していたと主張する規則とは異なる、別のなんらかの規則を、知らず知らずのうちに適用してきた、ということを、いとも簡単に指摘できるのだ。私たちは、規則に従うさいに、いうなれば「暗黒の中での正当化されていない跳躍」を行っている。

という旨のことを、分析哲学者、ソール・クリプキが彼の著書『ウィトゲンシュタインのパラドックス -規則・私的言語・他人の心-』にて書いている。どうだろうか。


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