グレーゾーンに見る責任の所在。。。

世の中、公に許可をすることに都合の悪さがあることってありますよね。

その一つに所謂グレーゾーンにあたることがあると思うのですが。

なぜそのようなものが存在してしまうのかは、許可を取るという行為の本質を考えると分かりやすいかもしれません。

この行為そのものは、責任感ある行動ではありますよね。ちゃんと確認をとることで透明性を担保しようというわけですから。ただ、その行為の裏側に存在するのは責任の委託に他ならないと言えなくもないわけです。

つまり、許可を取る行為は、責任感をもって責任を放棄する行為と形容できるでしょう。

一方で、許可を取らない行為とは無責任であることは明らかです。しかしながら、その行為はその無責任さとは裏腹に、その行為を行った当事者が責任を取る行為とも言えなくもないわけです。

つまり、許可を取らない行為は、無責任ながらに責任を保持する行為と形容できるでしょう。

契約事が絡む世界においては許可を取ることは絶対です。ですが、許可を取らないという行為にもまた、責任を保持するという距離感が存在しているのもまた事実であり、特にグレーゾーンと呼べる領域においてはそうした振る舞いのほうがむしろ適切な場合もあるわけです。

許可を取ったから何をしても良いというようなモラルに欠ける人がいないとも限らない、特に善意で成り立っているようなところにわざわざ許可を取りに行くことはむしろ野暮な行為にさえ成り得るのかもしれません。

勿論、それは、ケースバイケースであって、基本的に許可を取る行為の正当性が失われることはないとは思いますが。

ある意味で、白黒はっきりつけずに察するという間合いもまた、リスペクトになり得ることもあるのでは、という話でした。

それでは、また。



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