見出し画像

「自分の仕事の前後の部署の仕事に興味をもつ」ほか

おそらく自己啓発本に載ってくるようなポジティブな内容ではなく、あくまでこれまで私を許容してくださった上司や同僚から教わった、受動的な目線で感銘を受けた考え方や言葉について発信する内容となります。

終わらない転職氷河期においては、結局のところスキルや実績が新天地を呼び込むきっかけたり得ますが、どうしようもなくなったときには他人から受けた考え方や言葉が自分を整理したり後押しするものだと思います。前置きとさせていただきます。(使用可能なものを検索して写真を使わせていただいております。)

自分の仕事の前後の部署の仕事に興味をもつ

仕事には「自分の部署の中で完結するもの」と「複数の部署を通して完結するもの」があります。例えばこういうことです。ほとんどの場合、営業担当者は以下「1」「2」「5」の対応方法にしか興味が無く、事務担当者は以下「3」「4」しか興味がありません。理想的なのは、「営業担当者が最初から在庫確認ができるように、事務担当者は在庫を共有する」ことができていれば、結果的に謝罪する結果にはなりません。要するに「自分の仕事の前後の部署の仕事に興味をもつ」べきだということです。会社はこんな簡単なことができない、意見を発する行為が抜け落ちていることが驚くほど多いです。

1.営業担当者 が お客さま から注文を受ける。
  (リンゴの購入注文)
2.営業担当者 は 事務担当者 に注文内容を伝える。
  (リンゴの在庫確認)
3.事務担当者 は注文内容を精査する。(可か不可か含め)
  (リンゴはそもそも取り扱いがない)
4.事務担当者 は 営業担当者 に結果を伝える。
  (リンゴの購入不可)
5.営業担当者 は お客さま に結果を伝える。
  (謝罪)

メールでの議論は数分の会議で完了できる

某大手企業にて、会社のホームページで株主相手に会社の財政情報や実績情報などのIR数値を集計する部署に居たときに、高卒で転職を繰り返し30代で入社し数年後に課長になられた上司に教えていただいた考え方です。どんなに言葉が上手かったり実績のある人間であっても、文章だけで議論を完了させられないことはあり得ます。それは、お互いの状況や目的、目論見を完全には文章に網羅できない、していない場合があるからです。だから、話し手と聞き手の理解力や読解力によって齟齬が生まれたり、人柄が分かっていたりしないと顔が見えないことによって言葉のニュアンスは変わるものです。出来る限り議論が始まる前、もしくは議論の最初の段階で面と向かった会議を行うことで参加者の状況と認識を合わせておくと、のちの経過報告や補足、肉付けは簡単なメールの内容で補完できる場合が多いです。お客さま相手ではお客様の性質(クレーマー)によっては最初に電話をしておくだけで勝手に好印象を持たれ、その後の対応も柔らかくなる場合も意外とあります。

1.営業担当者 が 事務担当者 にメールする。
  (お客さま の注文はリンゴ5個)
2.事務担当者 は 管理簿に記録し、発送業者にメールする。
  (お客さま の注文はリンゴ5個)
3.営業担当者 が 事務担当者 にメールする。
  (お客さま の注文はやっぱりリンゴ55個)
4.事務担当者 は 管理簿に記録し、発送業者にメールする。
  (お客さま の注文はやっぱりリンゴ55個)
        ・
        ・
  (以降、注文変更が2~3転する)
5.営業担当者 と 事務担当者 と 発送業者 で会議。
  (お客さま の注文はリンゴ5個と、みかん55個だった)

マニュアルや説明文は読み手の知識量を下げて作成する

紙経費の削減や情報管理力の向上が大きな目的だったいわゆる電子化は、新型コロナウイルスによって電子決裁やリモートワークの推進と共に急速に進みつつあります。それに合わせて会社内のマニュアルはこれまで以上に簡単で分かり易いものでなくてはなりませんが、ほとんどの場合に忙しい仕事を熟す合間に作成したり改修することになるため、説明が簡素になったり、日常で使い慣れている言葉を多用しがちです。それを読むことになる多くの方が、部外者(その仕事に直接携わらない人、他部署、仕事の内容まで把握していない上司、新入社員)なのであれば、そのマニュアルや説明文は読み手の知識量を下げて作成するべきです。のちに研修や会議等で補足することはあるでしょう。ただ、それが無い場合を含め、マニュアルのみで伝わるのに越したことは無いように思います。

この場合は「六本木」と言う言葉を用いてマニュアル作成するべき

さいごに

会社(社長)によっても、上司によっても、社内の部署やチームによっても仕事のやり方は違うものです。私が今所属している会社での組織体系変更に伴い開催された研修において、「お客さまへお送りする定常的な案内文は手で打たずにメールテンプレートにて統一し、担当者による差別化を出来る限り無くしましょう」「お客さまへごとの対応方針を上司と部下で話し合いましょう」「定例会議によって会話を図りましょう」と言う耳を疑うほど当たり前のことを説明しており、そんな当たり前のことができていない部署やチームがあることを知りました。noteにおいても分かっていてやってこなかった、見てみぬを振りをしているような、どんな仕事にも通用するような当たり前のことをもっと分かり易く説明するような記事を発信することによって、note発信と私の振り返りとしたいと思います。