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楽しいトランプも子どもにとっては本気の真剣勝負!

こども園で働いているわたしですが、クラスで流行っている遊びの1つに、トランプがあります。その中でも以前は「ババ抜き」や「神経衰弱」が主流だったのですが、今はその流れが「スピード」へと移行してきていて、自由保育の時間には、友だち同士で競う姿が見られます。
「スピード」はその名の通りスピード勝負。速さは子どもたちにとって一種のステータスなのかもしれませんね。トランプでも速さを競う「スピード」に夢中になっています。

そして、毎日のように競い合っていると、だんだんとクラスの中で「スピード」が強い人が出てきます。子どもたちの中でも「〇〇ちゃんがいちばん強い」という意識がでてきて「その子に勝ってやる!」と何度もその〇〇ちゃんに挑んでいくんです。やっぱり強い相手に勝ちたいという気持ちは、5歳6歳の子どもたちにもあるんですよね。

どうやったら速くカードを出せるのか、ジョーカーの使いどころなど、子どもたちなりに考えているようです。で、どうするかというと「スピード」が強い子の真似をするんです。技を盗むんですよね。子どもの世界では、たかがトランプの「スピード」ではないんです。子どもながらに勝つためには真似をする。だからどんどんクラス全体で速く強くなっていっています。

そんな中、強い〇〇ちゃんにもライバルがいるわけです。もう燃えに燃えていて、勝負の前には周りを取り囲む友だちに対して「お願いだからちょっと離れて。これ真剣勝負だから」と距離を取らせる徹底っぷり。そのライバルが誰かというのは、お察しの通り、大人という存在。クラスの子ども同士の中でいちばんなら、次に狙うは担任ですよ。要は、わたしです笑

わたしもわたしで容赦しないので、子どもたちの中でイツキ先生に勝ったら天下!と思っているようで、本気も本気。
なので「お願いだからちょっと離れて」になっています笑

それでですねー、最初の頃はわたしも余裕だったんです。相手の子の手札が何枚も残っているうちに勝負をつけていたんですが、最近は子どもたちも力をつけてきて、いちばん強い〇〇ちゃんには、何回かに1回は負けるようになってしまいました。
そうなると子どもたちにとっては「よっしゃー!」のガッツポーズですよ。戦国時代の「相手の武将の首とったぞー!」のノリで周りで見ていた子たちも雄叫びをあげて同じくガッツポーズ。わたしも本気なので「ぎゃー!負けたー!」と悔しがっていたら、「これはワンチャン自分でもいけるんじゃないか…?」と思った別の子たちが次々勝負を挑んできて(かわいすぎる)、行きつく間もなく遊びの時間が終わりました。

あー、面白かった!
そんなこんなで、今日も騒がしいクラスで1日を終えました。
みなさまも、今日も1日お疲れさまでした。

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