内気な小学生アカネが不思議なアンティークショップのオーナー、ミカリさんと出会って、とっておきの魔法を教えてもらい、その孫、健と真帆との出会いで合気道を始め、人生が明るく開けていく…
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#小説
内気なアカネは魔法使い ♯3 新しい仲間。おわり
ヒカル君と虫を見る。最近はなっちゃんと話すこともなくなった。
ぽつんといると、ヒカル君がいた。
ヒカル君が話しかけてくる。
「ねえねえ、この虫って、なんでこの色か知ってる?」とか。
なんかホッとして、涙が出そうになる。
「え?分からない。」
「本当はこの色じゃないんだよ。ほら、こうすると、色が変わるんだ。」と、手のひらでつつむ。
へー。ヒカル君って物知りなんだ。
虫の話をしていたら
内気なアカネは魔法使い ♯2 魔法使いになる
ヒカルくんの隣の席になる。学校は相変わらず。
最近席替えをして、隣がヒカル君になった。
ヒカル君は皆より頭一つ分大きい。体重も、あかねの倍くらいある。
なにより、変な虫が大好きで、勉強はできないくせに、妙に虫に詳しい。それがカブトムシや、くもだったり、ゴキブリだったりもする。
そして、誰かに注意されたりすると、イチイチ理由を言って、また先生に注意されている。
最後は口をとがらせて「あーあ
内気なアカネは魔法使い ♯1小学生、師匠と出会う
ミカリさんとの出会いこんなお店、あったっけ。
学校からの帰り道、ふと、見つけた小道の奥にある、不思議なお店。
ドアには分厚いガラスがはめ込まれていて、こっそりのぞくと薄暗いお店の中に一組の靴が見えた。赤いハイヒール。
それから気になって、学校からの帰り、誰もいないときにこっそりのぞいている。
たまに女の人が鼻歌を歌いながら出てきて、外の看板を裏返す。
ドアが開くと、とってもいい香りがふわっ