日本料理 一灯

愛知県碧南市にあります日本料理店です。 地元の食材を中心とした料理を提供してます。 素敵な生産者さんたちと共に。 和食の良さや地元食文化の魅力を発信していきたいです。

日本料理 一灯

愛知県碧南市にあります日本料理店です。 地元の食材を中心とした料理を提供してます。 素敵な生産者さんたちと共に。 和食の良さや地元食文化の魅力を発信していきたいです。

マガジン

  • 旬をたのしもオンライン

    • 19本

    旬をたのしもオンラインの内容をnoteでもお伝えしていきたいと思います。

最近の記事

旬をたのしむ勉強会 〜伝統野菜編“春”〜開催します。

旬をたのしもONLINE、ついにリアル版! 今回はONLINEではなく、日本料理一灯で開催することになりました。 テーマは春の”愛知伝統野菜” あいち在来種保存会代表世話人、野菜ソムリエ上級プロでもあり、伝統野菜を栽培しつつ、それらの魅力を伝える活動もされている高木幹夫さんから ”旬な愛知伝統野菜”のお話をお聞きしながら 日本料理一灯で長田さんの旬なお料理をたのしみましょう! 愛知伝統野菜とは?種を守り、栽培し続ける中での工夫、 また今が旬の春の伝統野菜の特徴や魅力など

    • 煮魚を美味しく料理することについて考えてみました ~少し料理化学的に~

      「何気なく普通にやってることの意味」 煮魚は、沸騰した煮汁の中に魚を入れて、コトコト。火が入ったら出来上がり。それが通常の煮方。今回は料理する「温度」について考えてみました。 先ずはいわしの煮付けを考えてみる 友人に料理科学的な意見を聞いてみました。なかなかこのやり取りが面白い。 魚のたんぱく質は40~50℃で収縮を始める。安全面を考慮すると54.4℃以上。骨の近くは65℃でいかないと身離れが悪い。 西洋料理は、和食に比べて低い温度で料理することが多いです。オーバークック

      • なぜ愛知で多種多様な発酵調味料が造られ、文化として根付いたのだろう?

        ここ数年発酵が注目されてます。日本だけでなく海外にも。そんな中でも、愛知県はすごく色々な発酵調味料が造られています。それぞれがすごく個性的で美味しい。そして蔵を訪ねるとみなさんすごく魅力的なんです。 一灯のパンフレットです。最幸の生産者さん。 最近、いろいろなところで調味料のことを話をする機会がありましたので、どんな発酵調味料があるのかと、それらが造られ続けている理由をまとめてみました。 先ずは多様な発酵調味料の説明を簡単に◎豆味噌(八丁味噌) 豆味噌は主に東海三県で

        • 国産グレープフルーツのおいしさと料理のひと工夫(旬を楽しもONLINE)

          先日「旬を楽しもONLINEその12」で、グレープフルーツを愛知県の南知多で栽培されている大崎さんと一緒にライブ配信しました。 イベント内容はこちらから 大崎さんのグレープフルーツです。果肉の赤色はルビーレッド、スタールビー、白色はダンカン、マーシュ、オロブロンコなど。酸味がきついのも、甘いものも色々種類があります。収穫は4月中ごろから6月。意外と旬は短いです。 なんでまた、グレープフルーツの栽培を始めたかというと、もともと大崎さんの家はみかんなどの柑橘農家。病気が出て

        マガジン

        • 旬をたのしもオンライン
          19本

        記事

          野菜の個性を知りたい・楽しみたい!そんな食事会の話。(春野菜編)

          写真はファーストトマト。あいちの伝統野菜です。先っぽが尖ってて、切った断面はハート形で、ちょっとかわいらしい。種の部分が少なく、甘さと共に酸味もあって、昔からの野菜ですが、最近また人気になって来たトマトなんです。 糖度が高いほど美味しい「甘い=美味しい」の時代から、甘いだけではなく、酸味や苦みがほどよくあったり、ちょっと変わった形や色のものが「面白い!」と言われたりしてます。見た目はよくなくても栄養価が高いとかもありますよね。 野菜の世界でも、パッと見の「べっぴんさん」だ

          野菜の個性を知りたい・楽しみたい!そんな食事会の話。(春野菜編)

          旬の野菜を楽しむ(走り・盛り・名残り)あいちの伝統野菜など

          四季のある日本では「旬」のものを大切にしてきました。季節の挨拶であったり、その時ならではのご馳走であったり。そして旬はさらに3つに分けて表現されています。細やかに表現するのは日本ならではです。 先ずは「走り」。「初」とか「新」が付くと何かわくわくしますよね。例えば「初かつお」、江戸時代には女房を質に入れても食べたいと言われたそうで。「新じゃが」「新たけのこ」、聞いただけで春が来たと思いますよね。日本人は初物に目がないともいわれ、料理屋ではこぞって、新しくて珍しいものを仕入れ

          旬の野菜を楽しむ(走り・盛り・名残り)あいちの伝統野菜など

          料理に日本酒を使うということ

          先日、日本酒を使った料理の教室をさせていただきました。そもそも始まりは火災にあわれた澤田酒造さんを盛り立てよう。みんなで「白老」を飲もう!ということから。話していくうちに「飲むだけではなく料理に使うと美味しくなるよね」「日本料理店では料理に日本酒をよく使うというけれども、家庭ではいったいどう使えばいいんだろう?」と結構疑問に思っている人が多いから、日本酒を料理に使うコツも教えようということになりました。 日本酒を使った料理を作ってみよう!そしてその料理を日本酒と一緒に楽しも

          料理に日本酒を使うということ

          和食料理人として考える「あいち碧南のにんじん」の魅力と料理の楽しみ方

          愛知県碧南市で「日本料理一灯(いっとう)」を経営しております。和食の伝統を大切に、地元の食材を尊重し料理を作っております。和食のことや地元食材のことを書いていきたいと思ってます。 ここ碧南市は愛知県を代表する人参の産地です。「へきなん美人」というブランド品種があります。昔は、人参といえば子供の嫌いな野菜の代表格。人参臭いと言われる独特の香りがその原因でした。その後だんだんと品種改良され作り上げられた現在の「へきなん美人」は甘くてクセが少ないため、そのままサラダで食べても、ジ

          和食料理人として考える「あいち碧南のにんじん」の魅力と料理の楽しみ方