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「理由」という余談

こいつ、なんで経済の話なんて書いてるんだ。
それも昔のアベノミクス、さらに大昔のレーガノミクスまで持ち出して。

という向きもあると思うので、今日はその理由を述べておきたい。

ぼく自身が興味を持ち、おもしろいと感じていることもあるけれど、それ以上に思っていることがある。
こういった経済の話には特段興味のない人も含め、現在多くの人たちがとても気にかけ話題にしているのは、円安、それに伴うインフレといった、まさに経済の話だったりする。物価高は商売や日常生活に直撃するので、これも当然といえば当然のことといえる。

しかし、「インフレガー」「値上げガー」「政府ガー」「日銀ガー」と、口々に嘆き憂いたところで状況が好転するはずもない。かといって、いくら勉強したところでインフレを止めることなどできないのだけれど、なぜそうなったのか、過去や経緯を知ることでこの先をある程度推測することは可能だと思っている。
そしてなぜ、ぼくがそんなことをするのか、ということもついでに述べておきたい。

中には、ネットで完敗した日本が再浮上するチャンスだ、と話している人もいた。
けれど、この意見にぼくは当時から懐疑的だった。
(中略)
新興勢力が真似できないほど巨額な再投資をしてでも、そこ(AI)を取りに行くに決まっている。という推測だった。
(中略)
インターネットの時代からAIの時代になればゲームチェンジが起きると思っていた人たちがおられたけれど、結局現在のところは今更GAFAMどころか、未だにGAFAMというのが現実なんだな。

やはり盤石に映るGAFAM

未来を予言する人がいたとしても、本当に予知のできる人はいないとぼくは思っている。いや、世界は広いので、いるのかもしれないけれど。

昔、現役時代に書いたものから読んでくださっている方には、何となくわかってもらえる気がするけれど、ぼくのこういった思考は今に始まったわけでもない。食べもの屋さんを経営していたときからそうだった。だから近しい人たちには、当時からこう話してきた。

未来の予言はできないけど、推測してシナリオを描くことはできるはず。

ぼくは、自然災害などを除いた世の中の事象、特に経済や経営、商売といった人為的なものの中で最初に動き出すのが経済で、その中でも特に金融がそうだと考えている。金融(中でも金利)で起こったことが経済や経営に影響を及ぼし、それが最終的に消費者へと波及すると思っている。

感覚的なものだから正しいかどうかはわからないけれど、金融で起こった影響が現れ(値上げとかね)、消費者がそれを実感をするまでの時間軸を半年から1年後くらいだとみている。
つまり、世の中で起こることの契機となる金融を注視することで、その後、身近である商売や日常生活にどういった影響を及ぼすのかを推測できると考えた。

振り返ってみても良かったと思えるこの経験則が、今でもぼくの好奇心を駆り立てる。また、それが今後どうやって自分自身の日常生活を守り、生きて行くかの指針になるとも思っている。

だから書いている。

2020年1月に国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認され、その後、世界的蔓延という未曾有の事態に陥ったことは記憶に新しい。
ぼくがM&Aによって会社を譲渡したのが、この約半年前の2019年6月だったため、後にこのタイミングを知った多くの知人や友人たちからかなり驚かれた。
中には会ったときに「まさかとは思いますが、西山さんがやった(ウィルスをまいた)わけではないですよね・・・」と、悪い冗談を言い出す独立をした元スタッフまでいた。

んな、わけねーだろ

無論、未曾有とまで呼ばれた危機をぼくに予見することなど不可能なわけで、新型コロナウイルスのタイミングは単なる偶然でしかない。

けれど、ぼくが譲渡の決断に至った1つには、上述したように推測や仮説に基づいた理由があった。
ちなみに、会社譲渡をしたのは新型コロナウイルスが日本上陸をする半年前だったけれど、そのためにぼくが動き出したのは、さらに遡ること約2年前の2017年頃だった。




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