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やはり盤石に映るGAFAM

GAFAM、今更語るに及ばない巨大テック企業である。
なので別段これらの企業について述べたいわけでなく、ここで本題に取り上げたいのは深刻な円安についてなんだけれど、これら企業の話を避けて進めることができない。なぜなら、今やぼくらはこれらプラットホームに首根っこをつかまれ、生殺与奪の権を握られてしまっているからである。

最近のニュースを見ていても、界隈はとても景気の良いニュースが飛び交っている。
Appleはスマホ販売の不振から業績を落としたようだけれど、それでも(というよりもだからかもしれない)約17兆円の自社株買いが話題になっていた。17兆円って・・・民間の一企業がちょっとした国の予算ほど巨額な自社株買いをやってしまうのだから、どれだけ景気が良いんだよ、て話である。
つい先日、GAFAMの四半期決算が発表されたけれど、Appleを除けば総じて業績は伸びていた。

そこで思い返すことがある。

今の生成AIは、単なるブームで終わらず新しい産業革命にまでなると思っているけれど、もっと以前、現在へと続くAIブームが喧伝され始めた頃のこと。
有識者とされる人たちは、次のGAFAMはどこ?ポストGAFAMは?と、結構話題にされていた覚えがある。中には、ネットで完敗した日本が再浮上するチャンスだ、と話している人もいた。
けれど、この意見にぼくは当時から懐疑的だった。

理由は単純で、すでにインフラにまでなっていて利益率がめちゃくちゃ高く、これほどまで巨大企業になったGAFAMが黙って指を加え見ているわけがない。新興勢力が真似できないほど巨額な再投資をしてでも、そこ(AI)を取りに行くに決まっている。という推測だった。

現在はGAFAMの中でも、ChatGPTを作ったOpenAI社をほぼ子会社にしたMicrosoftが頭ひとつ抜け出している。
今はGoogle、Amazon、Meta(旧 Facebook)も広告が主力だけれど今後、彼らの売上を牽引していく根源は間違いなくAIになる。だから当然、いずれもそこへの巨額な投資を進めている。
ちなみにMicrosoftがたった四半期(3ヶ月)の間に予定している設備投資額は、1兆円〜2兆円とも言われている。こんな真似をできる新興企業なんてないだろうし、そこまでしてでも市場で先行者利益やシェアを抑えることを彼らが重要視しているのは間違いない。

インターネットの時代からAIの時代になればゲームチェンジが起きると思っていた人たちがおられたけれど、結局現在のところは今更GAFAMどころか、未だにGAFAMというのが現実なんだな。

たらればを言っても仕方ないけれど、やはり日本は金子勇さんの冤罪がなければ、彼の7年間が奪われていなかったら、と思えてならない。

本当にやっちまったなぁ、京都府警、京都地裁。



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