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生殺与奪の権を他人に握らせるな

生殺与奪せいさつよだつ の権を他人に握らせるな 

「鬼滅の刃」1巻(アニメは1話目)で鬼になってしまった禰豆子の命乞いをする兄・炭治郎に、鬼殺隊の水柱・イケメン冨岡義勇が言い放った名セリフである。

しかしなぁ、さすがこの時代に「生殺与奪」とまでは言わないけれど、今やGAFAMを筆頭に海外のプラットホームに結構握られているというか、飼い慣らされているのは間違いないな。

会社勤めをされている人ならSlackやChatwork、Zoomなどのサービスを日常的に使われているだろうし、食べもの屋さんや職人仕事とは縁遠いかもしれないけれど、今どきの会社ならAWSに依存しているところも多いに違いない。

一時ちょっとしたバブルだったSaaSビジネスに握られているのは会社だけでなく個人も同様で、Googleの各種サービスやAppleのiCloud、Netflixなどの配信、インターネットそのものだってそう。
これにサブスクまで加えるとソフトウェア以外にも会員制のスポーツジムやレストラン、コーヒー屋さんなど・・・と挙げだすとキリがない。
この一度使ったらなかなかやめられない系という意味では、昭和からあった新聞やヤクルト、牛乳の配達、学研の科学と学習、習い事や塾なんかも多分、今でいうところのサブスクに該当する。



「でも、やはり自社のwebサイトはあった方がいいな。FBページは無料サービスだから、いつ一方的に仕様を変更されたりwebサイトの代用にならなくなっても文句も言えないし」



だから今回の変更も、やはりそうなるよな、と思った。

FBのこと

以前、FBについてこう書いたけれど実際、この仕様変更で困ったお店や会社もあったと思う。
理由は割愛するけれど、ぼくは率直にいってMeta(旧 Facebook)という会社そのものが好きじゃないので、Metaやそのサービスが消滅しても個人的には何ら困ることもない。しかし無料サービスではあってもSNSに依存している人や、それが仕事に直結しているような人にとっては、これらのプラットホームが突然サービスを終了すると困る人もきっと多い。

また、昔はCMで「好きなことで、生きていく」と謳っていたYouTuberからは、最近になって「広告収入が激減した」という嘆きがたくさん聞こえてくるようにもなった。
やはり諸行無常だし、万物は流転するし、何よりもプラットホームへの依存だな。と思うものの、かくいうぼく自身の生活を考えてみてもGoogleはもちろん、特にAmazonとNetflixにはサービスを終了されるとかなり困る。

もしそんなことにでもなりそうなら、おそらく炭治郎よろしく命乞いだってするだろうし、冨岡義勇に「惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!」と一喝されても「いやぁ、そう言われましてもこんな時代ですし。そこを何とかお願いしますよ、冨岡さん」と懇願しそうだ。
そのときには、きっと「笑止千万!!」と言われるだろうけれど。

だからAmazonから一方的に「わるいけど、プライム会員の値上げするわ」と言われたり、他のサービスから同様のことを告げられても甘んじて受け入れるしかないのが令和の現実である。

今の時代、多くの人が何かしらのプラットホームや会社に生殺与奪の権を握られているんだろうなぁ、と思う。



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