見出し画像

投資の神様・バフェットさんの妙技

先述したような景気後退懸念のシグナルを意識し、米経済指標とFRB、日銀の動きを追っていれば、今回の暴落はタイミング的に回避可能だった気がしてならない。

「それをわかっていながらお前は、なんで喰らってんだよw」という向きもあろうかと思う。

おっしゃる通り。

ぼくはインデックスでなく個別の現物のみで、それもたま〜に買い足すことはあっても、ほぼ売却をせずに放置している。だから今回の暴落は完全に喰らったわけだけれど、現物のみだから放っておけば戻るっしょ、くらいに思っている。
そういう意味では、まったく心配もしていない。

が、「どうせ長期保有だもんねー」とか「長い目で見れば」などと言うつもりもなく、正直に告げるとこういう心境である。

しまった、アホだった。いや、アホ過ぎた。やはりあのタイミングで一度、ポジションを閉じておくべきだった。オレのバカ、バカ、バーカ、この大バカ者め〜

と反省しきり、後悔しきりなんである。

さて、 ”投資の神様” と崇められるウォーレン・バフェットさんというおじいちゃんがおられる。
齢93にして現役の、ウルトラでスーパーな投資家の巨人である。
投資をされていない人でも、おそらくその名前は見聞きしたことがあるだろう。

そんなバフェットさん率いる投資会社 バークシャー・ハサウェイは、今年の4ー6月期に保有するAppleの株を50%も売却された。
この時期といえば世界最強の米国経済はイケイケで、S&P500をはじめ株価指数は史上最高値を更新している真っ只中である。またこの時、市場を牽引していたのは NVIDIAをはじめとするハイテク銘柄で、もちろんApple株も23%も上昇し「米国株、調子に乗りすぎちゃうか。ちょっと顔かせや、ゴラっ」という、米国株投資をしている人にとっては小躍りするほど浮かれまくっている時だった。

このタイミングで売れないよなぁ

投資の格言に「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」というのがある。
平たくいえば「悲観で買う、楽観で売る」なんだけれど、これを実行し今回の急落を回避されたのは、さすが神様、バフェットさま、お見事です。としか言葉が見つからない。

いや、ぜひともバフェットさんとお近づきになりたいぼくは、こう言いたくなった。

「バフェットさん、よろしければランチでもご一緒しませんか。サイゼリヤさんでもロイホさんでもご馳走しますから。
えっ、バフェットさんとランチをする権利が約1900万ドル(約25億6500万円)!? 
あっ、うっかりしていました。その日は外せない用事があることを思い出しました。大変申し訳ありません、改めてお誘いしますね。じゃ、また!」

※ これは2022年に最後となった、毎年恒例だったバフェットさんとのチャリティー昼食会に参加する権利(競売)のお話。

しかし改めて、「愚者 ニシヤマは経験に学び、賢者バフェットさん は歴史に学ぶ」を痛感した次第。

ちなみにバフェットさんがApple株を大量に売却したのは、その評価を下げたのでなく、財政赤字が大きい米国が今後、法人税率を上げると見立ててのことらしい。ということは、バフェットさんは大統領選でハリスさんが勝つと思われているんだね。

もう一つ、ちなみに。
このお見事な売却でバフェットさんの手元資金は、日本円で約40.5兆円になったらしい。

バフェットさん、93歳。 

そんなに稼いでどうするんだ。

つづく


ここからは、投資をされている人に向けたおまけ。

4日(日)に更新したnote(書いたのは3日)で、ぼくはこう書いていた。

まだ月曜日の動きを見ないとわからないけれど、今の時点では、ぼくは日経平均株価は33,650円前後くらいまでは下がるんじゃないかなぁ、と思っている。
もしここも割るようなことになると、次は30,550円前後まで落ちる可能性が出てくる。
ここまで来ると、あれこれ悪いシナリオを想像してしまうのだけれど。

これは、暴落

その時の画像がこれ(↓)

わかりやすいように右側を拡大する。 

そして、8月12日現在のものがこれ

これも拡大。

ローソク足にすると、こんな感じ。

それにしても酷いなぁ

こんな一気に下落して33,650円前後(上の薄い赤色ライン)を抜けるとは思わなかったけれど、「もしここも割るようなことになると、次は30,550円前後まで落ちる可能性が出てくる。」と述べたライン(下の濃い赤色)の手前で戻しているし、翌日には見立てていたライン(上の薄い赤色ライン)の上まで戻っている。

日足で見るとチャネルラインの下限(薄い緑色)と上のライン(薄い赤色)を抜けた部分は、テクニカル的にはフラッシュ・クラッシュのような急落につきものの ”オーバーシュート” と捉えることができると思う。

ご覧の通り、先述のファンダメンタル的な考察とテクニカル分析があれば、やはりこの暴落は回避できたと思うんだなぁ。
チャネルを折り返したところで判断できていれば、7月中旬には一旦ポジションを閉じることも可能だったと思う。

愚者であるぼくは経験から学び、今後は歴史から学ぼうと反省したのでした。

まぁ、ぼくは日経225をやっていないし、ここは "投資note” じゃないので、もう予想はやらないけどね。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?