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史上最大の乱高下

日経平均株価は、5日に4451円安という史上最大の下げを記録したと思ったら翌日6日には、なんと史上最大の3217円高を記録した(9日 現在3万5025円)。

酔うわ

既述の通り、5日の暴落は米雇用統計の悪化や株価が高値圏にあったことなど、運悪くいろんな要因が重なったことがあるけれど、やはり会見での植田総裁のタカ派発言が引き金となってしまったことは否めない。

想定外に暴落する日経平均株価を目の当たりにした日銀は、どんな状況だったんだろう。きっと蜂の巣をつついたような騒ぎだっただろうし、植田総裁や日銀関係者はかなり動揺され、フリーズしたに違いない。

やってしもうた・・・

これが植田総裁の本心だろう。そして無責任な自民党の人たちは、きっとこう声を漏らしたと思う。

おい、おい、円安をなんとかしてくれ、とは言ったけど、株価をこんなに下げろとは言ってへんで

いや、本当に言ったんじゃないかな。
これで完全に日銀は萎縮しただろうし、日和った。
案の定、植田総裁のタカ派発言を打ち消すために、7日には内田副総裁が火消しのコメントを出された。

「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」

「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける」

これで日経平均株価、ドル・円ともに上昇。

これじゃ ”物価の番人” でなくツンデレの中央銀行だし、市場の混乱、乱高下を投機筋より招いていてタチが悪い。まぁ、それもこれもこんな状況なのに、場当たり的で政争の具としか考えないような政治家がしゃしゃり出てきたのが元凶だと思うけれど。

しかし内田副総裁のコメントは、捉え方によっては「金融資本市場が安定な状況であれば、利上げをする」とも取れる。
日銀が金融政策の正常化を諦めたとは思えないけれど、今回のことはトラウマになっただろうし、しばらく利上げは難しいだろうな。

それにしてもこの国の政治家って、政治家でいたいだけの人たちなんだな。

あ、今日は「今回の暴落は予測できたのではないか」という話にしようと思っていたのに、違う話になってしもうた。

これは明日にしよう。

つづく


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