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凄腕女性料理人 西澤姐さん

昨日、本当は「フランス料理の話」を書こうとしていたはずなんだけれど、三國さんのことを書きはじめたら目安にしている文字数をはるかに超えてしまった。
そして、ぼくが三國さんのことを書くとなると避けて通れない方がおられる。
こうして、当初書くつもりだったことがどんどん後回しになっていくのだけれど、noteを書いている人はそんな感じなんだろうな、と思う。

さて、その避けて通れない人がタイトルにある「西澤姐さん」、その人である。
正確には、西澤芽久美さん。

「姐さん」といってもぼくより歳下なんだけれど、彼女の仕事ぶりを見たことのある人ならそう呼びたくなるのもうなずけるに違いない。ちなみに知り合ったころは「藤原姐さん」だった。
そう、旦那様である西澤和馬さんとご結婚をされ、西澤姐さん(以下、姐さん)へと変身されたわけだけれど、仮面ライダーよろしく変身後、料理の凄腕は益々すごくなる一方だった。

2009年からは、旦那様の地元である滋賀県大津市の瀬田唐橋すぐ近くにある蔵を改装され、「炭火割烹 蔓ききょう(つるききょう)」をご夫妻で営んでられる。ぼくは随分とご無沙汰しているけれど、伺うとめちゃくちゃ美味しい料理をいただくことができる。
たらればの話を書いても仕方ないけれど、もし姐さんが東京でお店をされていたら、きっと大変なことになっていたと思う。予約困難になるのはもちろん、いま以上にかなりの評判、評価を受けられたに違いない。
観光などで京都へ来られ、お時間が許すようなら少し足を伸ばして訪れてみてはいかがでしょう。無論、予約をして。

姐さんの修業先やご自身のお店のジャンルは「和」だけれど、腕の良さに加え、とても勉強熱心な方なので和食の巨匠や重鎮のみならず、フレンチやイタリアンのトップシェフからもかわいがられる料理人で、とにかく人脈が広い。

ぼくが知り合ったのも、うちの店にお客様としてお越しいただいていたことがきっかけだった。
姐さんは京野菜の生産者としてとても有名な田鶴農園の田鶴さんともよく一緒にパンを買いにきてくださっていたけれど、この田鶴さんの育てられた京野菜がこれまたどれもとても美味しい。特に旬になると三國さんも使われていた賀茂茄子は、感動するほどの名品だった。
もちろん、姐さんのとても強いこだわりは野菜に限らない。

「この人は、料理人が天職なんだろうなぁ」と、心底から思う凄腕女性料理人なんである。

つづく


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