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BCP講座を行ってみて感じたこと

みなさん、おはようございます!
エデュケアの山村です。

本日のセミナーですが、170名を超えているそうです。正直驚いております。ありがとうございます!

さてここから本題ですが、先日ある自治体の研修でゲストで呼ばれ、講演してきました。テーマは、BCPです。策定中、策定していない方など様々でしたが、策定していない方のほうが多かったことに驚きでした。

介護福祉業界で義務付けになったBCP。多くの業界ではBCPが浸透されてきましたが、この介護福祉業界での浸透はまだまだです。

しかし、今回の報酬改定において感染症や自然災害が発生した場合であっても、介護サービスを安定的・継続的に提供できることが重要ということから、介護施設・事業所におけるBCPの作成と研修が介護保険事業の運営基準として定められました(経過措置期間3年)。

感染症発生時に介護や福祉サービス事業者に求められる役割が明確になったと言えると思います。その理由は、3つです。

1.介護福祉サービスの継続
2.利用者の安全確保
3.職員の安全確保
では1つずつ見ていきましょう。

1.介護サービスの継続
入所施設や訪問事業所においては新型コロナウイルス感染症の拡大時にも業務を継続できるよう、事前の準備を入念に進めることが必要ということです。

自粛したことにより、ご利用者様のADLの低下、認知症の低下にもつながったことからの影響は少なからずあります。

また通所事業所においても極力業務を継続できるよう努めるとともに、万一業務の縮小や事業所の閉鎖を余儀なくされる場合でも、利用者への影響を極力抑えるよう事前の検討を進めることが肝要です。

だからこそ、次の一手を考えなくてはいけません。次の利用者様の安全確保の連絡手段、行政への連絡の有無、フローを構築しておき、事前準備が必要となっていきます。

2.利用者の安全確保改めて介護保険サービス利用者は、65歳以上の高齢者及び40歳以上の特定疾病のある方ですが、このような方々は抵抗力が弱く、感染すると重症化するリスクが高まります。

集団感染が発生した場合、深刻な人的被害が生じる危険性があるため、利用者の安全確保に向けた感染防止策をあらかじめ検討しておき、確実に実行する必要があります。

応援来てくれるよう声かけてしておいて、大丈夫!と思う方もいらっしゃいますが、果たして、その場を想像していただきたいですが、クラスターの施設に他の施設に応援に行くと思いますか?

また応援に行きたいと思いますでしょうか?立場になって考えてみると、自施設で解決ができるようにならないといけないと感じませんか。

3.職員の安全確保
感染拡大時に業務継続を図ることは、職員の感染リスクを高めるほか、長時間勤務や精神的打撃など職員の労働環境が過酷になることが懸念されます。

したがい、労働契約法第5条(使用者の安全配慮義務)の観点からも、職員の感染防止対策とあわせて、職員の過重労働やメンタルヘルス対応への適切な措置を講じることが使用者の責務となります。

職員のメンタルヘルス対応の準備もそうですし、BCPは職員の安全を守るためにも、きちんとしたものを作成していかなければいけません。

全社でBCPは取り組むべきでありますし、それらをどのように発信、周知するかもポイントです。

きちんと広報するだけでも稼働率や採用にも繋がると私は考えております。これらの広報の仕方は、また次回お伝えしていきたいと考えております。

発想の転換が今まさに大切です。そして、
防災=人命・財産の被害を防ぐ仕組み
BCP=事業リスクを踏まえて、より広い範囲が対象
といった違いもございます。またメリットとしても少なからず

  • 何よりも利用者や職員に安心感を与える(ストレス対策にも繋がる)

  • 地域貢献と企業の社会的責任(CSR)の観点で信頼性の向上

  • 平時に小さなリスクが現実化した際、事前の想定した準備が有効に機能する

  • 事業承継で後継者をメンバーの中心とすることで会社の事業と業務全体が把握できる

  • 風通しの良い企業風土の醸成で、定着率アップ、良い人材の確保

  • 職員を交えて活発な意見交換と、自社の課題を共に解決する課程が重要

  • 自社の生き残りを主体的に捉えて戦略的に検討する中で、職員の帰属意識が高まる

  • プロジェクトメンバーを組み、話し合うことで人材育成にも繋がる

  • 平時からの取組で業務改善に繋がる

このような効果が生まれると考えております。

是非ご参考にしていただければと思いますし、無料相談も行っておりますので、是非お問い合わせもいただければと思います。

ではまた✋

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