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カレーで表現する私の愛情【エッセイ】1400文字

私が作る定番のカレーは合いびき肉のカレーです。
キーマカレーじゃないんです。
どろりとしたルーのカレーです。
子供から保育所のカレーはおいしいと、私が作ったカレーを食べながら言われたこともありますが、みんなおかわりしてたくさん食べてくれます。

たぶん、子供が1歳の時から合いびき肉でカレーを作っています。
その前はどうだったかあまり覚えていないほど、私の中で「カレーのお肉は合いびき肉」が定番になっていたのです。
1歳ぐらいはまだお肉が上手に嚙み切れないので、ミンチ状のお肉は子供が食べるにはピッタリでした。
サイコロ状に細かく切った具材をお鍋に入れ、ルーを溶かす時に大人用と分けていました。
具材も定番のたまねぎやにんじん、じゃがいもの他に、ブロッコリーの芯や小松菜、豆などを入れて、具沢山のカレーにします。
これが、ルーを別々にしなくてもよくなった現在も、定番カレーとして我が家のテーブルに並びます。
小学校の給食のカレーとはやはり違うようで、偶然、給食がカレーの日に夜もカレーだったとしても、子供たちは喜んでくれます。うっかり。

ルーは甘口です。
本当は私は中辛が好みなんですが、子供が食べられる甘口に寄せており、今、果たして中辛を食べれるのかは疑問です。
甘口にも各社パッケージいろいろあること、私は気にしていなかったのですが、子供に気付かされました。
「今日、ちょっと辛い」
いつものりんごとはちみつがとろ~り溶けてる甘口カレールーではないルーを使ったところ、指摘が入りました。
甘口なんだけどなーと思って意識して味を確認すると、ほのかにスパイスの刺激が口に残りました。なるほど。
同じ甘口でも各社パッケージで違うんだなと。
そこから、いつものルーと他の甘口ルーを半々で使用するようになりました。

そんな我が家のカレーが食卓に並ぶのは、私の帰りが遅い日です。
もちろん、それ以外の日にも子供のリクエストや私の気分、冷蔵庫の中身を見てカレーになるときもあります。
私の帰りが遅い日は、旦那が子供たちを学童に迎えにいき、夕飯を食べさせ、宿題をみて(たぶん)、お風呂に入れて、寝かしつけてくれます。
そんな時、作っておいたカレーの鍋を温めてごはんにかけるだけの手順は、夕飯の支度を圧倒的に短縮します。
洗い物も少なくできますし、準備の負担を減らせるのです。
そんな気遣いをしているとはつゆ知らず、旦那は良かれと思い、カレーの他に冷蔵庫からお弁当用に作り置きしておいた副菜たちを小鉢によそい、翌日の朝、お弁当を作るときになって私を慌てさせます。
ハムとチーズの目玉焼きを作ってのせるのは、いいでしょう。
おいしいですし、子供も喜びますし。

このような我が家のカレーですが、たまには変化球を投げたくなります。
いつもよりさっぱりさせたいな。
じゃがいもはこの前ポテトサラダで食べたから、代用できるものはないかな。
それで考えたのが「半分鶏ひき肉のれんこんカレー」です。

お肉の量の半分は鶏ひき肉にしました。
合いびき肉から油が出るので油はひきません。
お肉の色が変わったらたまねぎのみじん切りを投入。
たまねぎが透明になったら角切りのにんじんを投入。
水を入れて、今回は角切りのれんこんを投入。
煮立ってきたら水煮の豆をいろいろ投入。
半分はいつものルーを使用。
これを使うとしゃばしゃばになりにくい気がする。
もち麦入りのごはんにキャベツの千切りを添えて、完成。

おそまつさまでした。

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