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アジア日記#15【自然が織りなす碧(あお)を求め、あの場所へ。】


5月30日。


計画のない旅をする中で、唯一、作った計画。


「クアンシーの滝に行く!」


ルアンパバーンを訪れる誰もが足を運ぶ場所。

観光地が苦手で基本的に避けるんだけど、ここはどうしても来たかった。


眠たい目をこすり、バスの中へ。

着いてわたしを迎えてくれたのは、クマ。

「えっ、滝じゃなくて、...クマ?」

驚きを隠せなかった、わたし。パシャり。


そこから少し登ったところに、わたしがずっと見たかった、あの滝が。

すごく、美しかった。

想像していたよりも、すこーしばかり、ちいさい。でも、美しかった。


澄んだ空気と透き通る碧 。そして、右から左へと。わたしの耳を流れる、滝。

中はすごく冷たい。

うん。
確かに身体は冷えてたけど、自然と触れ合う中で、わたしの心はポカポカしていた。

生活の中で自然と触れ合う時間。わたしにとって、すごく大切な時間。


「街行く人々が振り返るぐらい、キラキラさっそうと!ニューヨークで人生謳歌してくぜ!」そう思っていた。

むかしとは正反対な、そんなわたしがここにいる。

都会での生活も魅力的。たまには足も運びたくなるけど。でも、暮らすなら、そっと、自然のすぐとなりで。


息を切らして山を登り、いくつもの滝に癒され。時にはつるっと転んだり。

自然が織りなす蒼く透き通った空気。肺がうんざりしちゃうぐらい、贅沢に吸ったりしちゃって。


五感で感じる「今この瞬間」


自然と触れ合う贅沢な時間。


目を閉じて。


スーっと。




た す く。

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