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ハイヒールを鳴らして闊歩する働く女性にあこがれていた1年前の自分と、ローヒールパンプスで勤務する自分【10分 エッセイチャレンジ】

働く女性のかっこいいヒールにあこがれていた。プラダを着た悪魔のアンディ、もしくはブルゾンちえみ。形のきれいなヒールに、パリッとしたデザイン性の高いシャツ。ヒールでコツコツと街を闊歩する女性こそ、私が憧れる働く女性そのものだった。

カバンはちょっと高くても長く使えるかっこいいやつ、ジャケットとパンツ・スカートはガシガシ洗える系だと便利かな。そんな風に思っていた。

そして今。会社員2年目の私が何を着ているかというと、安いシャツとパンツ(ガシガシ洗える!)に無難なジャケット(これはクリーニングに出す系のやつ)にローヒールパンプスだ。ヒールは5センチもない。3センチくらいかなあ。

※カバンはちょっといいやつを使っている。TOFF&LOADSTONEのRoof button(M) このカバンについては後ほど別の記事にて書く。


当初履こうと思っていた8センチのヒールパンプスは、1代目で引退した。取引先回りでヒールはすぐボロボロになり、3回ほどヒールのメンテナンスに出して、卒業を迎えた。

※3センチであっても、ヒールがなくても、外回りのある人の通勤靴は、すぐに底が擦り切れてくるよ★ 2足くらい予備があると便利だよ★

ではなぜ私はローヒールパンプスに甘んじているのか。理由は2つある。

1何かあった時に8センチのかっこいいパンプスでは走れない

取引先に向かう時、出張の時、電車が遅れたり、道に迷ったりするともう大変。全力ダッシュをきめるのだが、そうすると8センチのパンプスでは走れない。

(いや、実際走っていたのだが、危ないことこの上なく、また側溝の蓋やマンホール蓋に引っ掛けて大転倒したこともある。ほっぺたをちょっと切る程度で済んだのだけれど、とてもとても痛かったしみんなに見られてもうそれはそれは恥ずかしい。皆さん気を付けて!)

遅れないようにすればよい、と言われればそれまでだが、公共交通機関は遅れるものだし、Google Mapはたまに大混乱してとんでもないところに私を連れて行ったりする。

だから「遅れないようにする+ダッシュできる装備」が私にできる最善のことなのだという結論に行きついた。それもあって、わたしはいつでも形のきれいなワイドパンツだ。走りやすい。

2 ローヒールは何かと無難である

「形のきれいなヒールに、かっこいいシャツ。ヒールでコツコツと街を闊歩する」働く女性に憧れていた私だけれど、それはすべて外見だ。

ヒールでコツコツと街を闊歩する女性も、オフィスあるいは自宅に戻り、経費の精算だったり書類をつくったり、顧客や上司に怒られたりするものだ。

私もミスを何度もしては、先輩の手を煩わせたのだが、そういうときにかっこいい8センチヒールを履いているのは、何というか忍びないのだ。何もできないのに靴だけは一丁前。

誰もそんなことを言っていないのに、自意識過剰な私はもう恥ずかしくて仕方なくなってしまう。当分はローヒールパンプスで勤務しよう。かっこいいヒールは休日に履こう。去年の10月に私は心に決めた。

幸い私の会社はドレスコードが厳しくなく、同期の一人は毎日8センチヒールにデザイン性の高いジャケット、カラフルなボトムと素敵な装いをしている。履こうと思えばいつでも8センチヒールを履けるのだが、自発的にローヒールパンプスを履いている。

何はともあれ、いいよ、ローヒールパンプス。歩きやすいしクッション性も高いし。何より安いし種類も多い。8センチヒールにあこがれる気持ちもありつつ、当分はダッシュできる装備でがんばろうと思っている。


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